低身長の治療をしている中学生の子。
今日は治療開始から5か月目の再診の日でした。
現在の治療内容は、
・成長ホルモンの注射を自宅で毎日打ち、
・毎日内服で甲状腺ホルモンを飲み、
・月に1回思春期を止める注射を打つ。
上記3種類の薬剤投与です。
計測の結果は5か月前と比較して、
身長が ＋1.5cm (先月±0)
体重が ＋5kg (先月＋2)
でした。
残念ながら身長の伸びはありませんでした
(子どもは計測した看護師さんが強く押さえたと言っていますが…)
今まで身長は上下しながらここまできていますが
今回、実はチャンスの一か月だったのです。
夏休みなので、通学の重いリュックを背負うこと
もなく、睡眠時間は確保しようと思えばできる。
かなり期待できる期間だったと言えます。
ところが、
子どもは私が何度言っても就寝時間を守らず
不規則な生活をしていました
成長には22時〜2時の間の睡眠が重要です。
22時台が中学生にとって、ましてや夏休みの子に
とってまだ寝たくない時間なのはわかります。
が、それも治療の一つと考えるように繰り返し
伝えてはきました
何度も怒ってきました。
それが今後の最終身長を決めるかもしれないので。
しかし約束の時間にベッドに入ったのは数える
程度でした
また、夏休み最後の1週間〜休み明けの今週は
学校の夏の課題を一気に片付けはじめ、
ほぼ毎日深夜1〜2時までかかっている始末
学校の宿題なんてあったの
知らなかった。
知らなかった。無計画過ぎる。
中学生で年齢的にも、親の言うことを素直には
聞かなくなっています…
(中学生のわりに反抗はしないのですが)
そしてこの結果です。
本人の不規則な生活のせいだけではないことは
承知していますが、
どうしても感情的にガミガミ言ってしまう母⤵️
薬を使っているから何とかなるという姿勢に
怒りさえかんじます。
なんとか1cmでもと私は真剣に考えているのに、
楽観的な子どもとは温度差があるようです。
そして焦りは伝わらない
今回レントゲンで骨端線を確認しましたが
前回と同じ所見で、まだかろうじて閉じていない
といったところ。実年齢よりは上です。
時間がないのは確かです。
今回の受診で、
私の気持ちは変化しはじめました。
それは引き際を早めるということです。
子どもの意識の低さ以外にも理由があって、
一つは末端肥大の兆候があること。
明らかに足のサイズが大きくなっています。
(身長の伸びが伴えば話は別ですが)
女の子なので将来のファッション性のある靴の
選択肢が減るのではないかとの心配。
つぎに体重の増加が止まらないこと。
成長ホルモンと甲状腺ホルモンの影響で食欲が
亢進しています。
元々低身長ではあっても、顔の小さな子なので
バランスが取れていました。
しかし、身長の伸びが微増なのに体重がかなり
増えてしまっています。
体重は治療が終わってから管理しようと思って
いましたが、HbA1cの値も上がってきています。
(HbA1c：過去1～2か月の血糖値を反映)
当初2年間のつもりで治療を開始しましたが、
今年いっぱい、もしくは1年の治療期間で
終えようと私は思っています。
じわじわと本人の説得に入ろうと思います。
身長を伸ばすことを諦めるのではなく、
健康で元気な今の身体を認めて
気持ちを切り替える。
そうしよう？
最後まで読んでいただきありがとうございました！