平成27年2月7日(土) 晴
早朝に自宅を出発して、大峰山系の大普賢岳山頂を目指しました。昨年もこの時期に山頂を目指しましたが、思いのほか雪が多くて途中で引き返すことになった事が思い出されます。
『今年こそは』と、ジムニーを走らせ、登山口となる和佐又ヒュッテを目指します。途中の林道には積雪がありましたが強引に乗り越え、7時に到着しました。
先ずは駐車場代を払おうと、ヒュッテに入り声をかけますが 『シーーン』 とまだお休み中のご様子。こんな時は、下山してから払うことが通例となっております。
さて次は登山届を書こうと、登山口にある登山届のポストへ向いました。ここで問題が・・・。用紙が入っている引き出しが凍りついて開きませんΣ(=°ω°=;ノ)ノ。
全体重をかけ引っ張っても、まったく開く気配なし。どうしようかと考えること数分。よく見ると、引出しの手をかける部分から何とか用紙が取り出せそうです。小さな可愛らしい手なら、すんなりと取り出せたのでしょうが、自分の体に付いている手と言ったら、ゴツゴツとデカイ手で・・・。どうにか隙間に指2本をねじ込み取り出すことに成功し、無事に登山届を出すことができました。(;^_^A
後は身支度を整へいざ出発と思った時、どかからともなく声がしてきます。辺りを見渡すと、ヒュッテの入り口に立つ女将さんの姿がありました。何か言っているのですが、出発準備万全の私は、耳当てをして、フードも被っていた為に何を言っているのかさっぱり。とりあえず出てきてくれたのだから駐車場代を払っておこうとトボトボと女将さんのほうへ。
さて女将さんは何を言っていたかといいますと、『登山届はだしてくれましたか?』との事でした。そーいえば、去年から奈良県も登山届が義務づけられましたもんね。
登山届はポストに入れた事を告げて、駐車場代を払い、せっかくだから最近の情報を伺いました。それによると、最終の積雪があった後に大普賢岳に向かうのは私が初めてであるとのことでした。
なにはともあれ、『今回もラッセルに励みますか』と7時25分に駐車場を出発しました。
駐車場を出てしばらくすると、いかにも今日歩いたばかりの足跡が。女将さんの気付かぬうちに、どうやら先行者がいたようです。
先行者はワカンを付けている見たいですが、私はアイゼンで後を追います。下のほうは積雪もあまり多くなかったため軽快に足をすすめていくと、『シダン窟』付近で先行者に追いつきました。先行者の方は先月もこの山に来たそうですが、その時は残念ながら山頂までは到達できなかったとの事でした。後で聞いた話によると、この方は今回が冬の大普賢へは7回目の挑戦だったそうで、これまでは山頂に立てたことがないそうです。
天気に恵まれ台高山系が綺麗にみえています。しばらく景色を眺めホッと一息。
『石の鼻』を後にし、夏道なら小普賢岳をトラバースするのですが、今回はとても進む事ができず、一度、山頂へ登りその後、コルへと向かって行きます。
小普賢岳の看板も雪のなにありました。頭だけ出ていたので少し掘りだしてみました。
昨シーズンはここで時間切れの撤退をしましたが、今回はまだまだ時間はたっぷりあります。v(^-^)v
後は少しトラバースしてルンゼを直登すれば山頂です。
ここのトラバースは慎重にと進み始めた時です。
『アッツ∑(゚Д゚)』
足元の凍った雪が崩れ体が谷底へ。雪に打ち付けてあったピッッケルもかかりが弱かったのか体重を支えきれず外れてしまいました。
滑り出した体を止めようと必死にもがく私。立木に体を激突させながら50m程滑落したところでなんとかとまりました。
『ヤバいな』と思いながら体を確認。しかし幸いなことに顔に傷をおったものの、その他は大丈夫で普段通り動くことができます。
いつも自分は『ついてない』と思っていましたが大きな間違いでした。
運よく助かり、これ程にも神仏に感謝したのは初めてでした。
30分程かけコルまで登り、傷の手当て行っていると、3人パーティーが小普賢方向から降りてこられました。
『大丈夫ですか?』と声をかけてくださいました。私は、『大丈夫です。手当てをしたら後を追いかけます』と返答。
それを聞きパーティーの人達は先に進んでいかれました。
手当てを終えて、再び出発
この間に、途中で追い越したソロのかたも先にいかれました。
同じ過ちを繰り返さないように慎重にトラバースし、ルンゼにはいります。前への方々がつけてくれたトレースを使わせてもらい、山頂を目指します。所々に夏道の人工物が雪のなかから顔をのぞかせていました。
天候にも恵まれ山頂から見た景色は想像以上に綺麗で『本当に生きててよかった』と思った瞬間でした。
今回の登山で改めて山の怖さを思い知り、また素晴らしさも実感しました。今回の経験を踏まえ、より安全に素晴らしい登山をライフをおくろうと思います。
ちなみに顔の傷はといいますと・・・。
ほとんど治りましたが、眉毛の傷だけは未だに『きずパワーパット』で治療中です。
『病院へ行って縫って貰ったほうがよかったかな』と思いつつも自然治癒力で完治させます







