オイラの名前は、鈴木古道。
その正体は、みんなご存知、正義のヒーロー「カイナンマン」やで
・・・
先月15日、ついにその日がやってきた
内容は、オイラが主役の「カイナンマンリサイタル」らしい。
ついに、オイラの夢舞台。涙もチョチョ切れるわ
ん
そこにいるのは、近所に住んでるまりちゃんと、そのお父さんやん。
まり「あ、カイナンマンや。」
まり父「良かったね。まりはカイナンマンの大ファンやもんな。」
まり「誰がこんな変なオッサンのファンやねん」
・・・
ん
?「カイナンマンを許すなカイナンマン出て行け」
まり父「カイナンマンがどうかしたんですか」
女性「私が植えた花壇をカイナンマンに荒らされてしまって・・・」
男性「僕はカイナンマンのせいで、彼女に振られてしまいました・・・」
女性「他にもいっぱい被害者がいるんです」
オイラ「えっオイラそんなことしてへんよ~」
男性「あっカイナンマン何シラ切ってんるんや」
オイラ「オイラちゃうよ信じてよ~」
そこに現れたのは、色は違うけど、どう見てもオイラと瓜つのカイナンマン
・・・
ん
全然見た目違うやんけって
でも、きっとあの黒いカイナンマンの格好したやつが、みんなを洗脳して、悪さしてるんや
偽カイナンマンさえ倒せば、みんな気付いてくれるはず
いくぞ必殺「お風呂マットパーーーーーーンチッ」
ん
全く効いてない・・・
偽カイナンマン「どうです皆さん。僕がみんなのヒーロー、本物のカイナンマンですよ。ハッハッハッ・・・」
くそう、ここまでか・・・
まり「みんな聞いて」
まり「カイナンマンは弱くて格好悪いからカイナンマンやで」
偽カイナンマン「何を言っているんだ君は」
男性「そう言われてみれば、この子が言うとおりかも」
女性「弱くて格好悪くても、優しくてエラそうにしないのがカイナンマンやったわ」
まり「そうやで、カイナンマンは弱いから、みんなで支えてあげないとあかんヒーローなんやで」
偽カイナンマン「そ、そんな、僕のほうが格好良いヒーローなのに・・・」
・・・
ん?
オイラ、偽カイナンマンの嫉妬の心が増幅していることに気が付いたわ。
後ろのデッカイやつ、偽カイナンマンを操っている「嫉妬のダル」に違いない。
ダルが青年を洗脳して、オイラを潰そうと企んだんやな。
ダル許さんで
変身
まり「えっカイナンマンが、めっちゃ格好良くなったー」
ダル「出たなエーワッショー今日こそはお前を倒してやる」
エーワッショー「必殺エー ワーッ ショーーーーーッッッ」
ダル「く、くそー覚えとけ」
エーワッショーの拳から放たれた光によって、偽カイナンマン、そしてみんなの洗脳は解かれたようだ。
(戦いを終えて、変身から元に戻ったオイラ)
青年「カイナンマンの人気がうらやましくって、そんな心をダルに乗っ取られてたみたいです。すみませんでした。」
ダルも姑息な手段を使いやがって・・・
これからも気を引き締めてパトロールしないと
ところで、オイラのリサイタルはどうなったんやろ
カイナンマンの戦いは続く・・・