親という字は
木の上に立って見る
と書く
親とは
まさしく子を見守る存在
私の母は
自分本位の我儘な子ども
何故なら
自身が離婚する際
まだ高校一年生だった子である私に
離婚届を役所に取りに行かせた人間だ
ありえない!
自転車に乗り
役場の市民課へ行き
「離婚届をください」
と言った時
職員の人の何とも言えない表情
高校生が離婚届を取りに来るなんてあり得ない
という顔
そして、こう聞かれた
「あなたがいるんですか?」
私「いえ、母に頼まれました」
職員「そうですか、本籍はどこですか?」
私「・・・」
職員「本籍がここで無いなら、戸籍謄本がいります から本籍地より取り寄せるようお母さんに伝 えてください」
私 「はい」
私は離婚届を受け取り足早にその場を離れた
あの時、感じた気持ちは死ぬまで忘れない
私の母は親なの…
何なの?
海