こんばんは、海上寮ブログ「今日ものんびり」です。
今日はちょっとだけ、真面目な話です。
先日大阪の吹田市で、警察官が早朝に胸を刺され
拳銃が奪われる事件がありました。
刺された警察官は一時重体だったものの、
現在は回復傾向にあるそうです。よかった。。。
さて、この事件で逮捕された33歳の男が、
精神障害の障害者手帳を持っていたことが報道され、
手帳保持者に動揺が広がっています。
どうして・・・手帳は悪くないんだよ。
先日は、カリタス学園の小学生たち19人が刺され、
犯人は自殺、犯人以外にも2人が亡くなる事件がありました。
なんの関係もない人が襲われた、痛ましい事件ですが、
これも犯人がひきこもりだったことから、
ひきこもりが危険視、あげくには父親に殺された人まで。
しかも世論は、父親に同情的です。なんてことだ・・・
かつて、津久井やまゆり園で元職員が入園者
19人を殺害した事件がありましたが、
ある人は、知的障害者の人たちを連れて外出してたら、
人殺しを見るような目で見られたと話していました。
そういうの、もうやめませんか?
支援者は当然、障害の人を支えたくて
その仕事を続けているわけですし、
引きこもりが起こした事件はこれまで
ほとんどありません。引きこもってるんですから。
私たちは、学校のいじめ問題を目にすると
「いじめ反対!」と言います。
しかし、ここにあげたような事件の反応を見ていると、
大人だって誰かいじめの対象を探しているように
見えてしまいます。
だいたい「いじめ反対!」だって、
「学校の先生何やってるんだけしからん!」で
終わってしまう。でも、学生時代を思い返すと、
先生ができることなんて極わずかだと思うのです。
こういう事件が起きると、私たちは
誰かを悪者にして、自分はそうじゃないと
安全なところに置きたくなります。
でも、それで安全になるわけではないし、
誰も幸せにならず、傷つく人を増やすだけ。
目をそむけたくなる事件は多いですが、
誰かを断罪して終わりにするのではなく、
その辛さはどこにあったのか、どうすればそれを
防ぐことができたのかを考えるべきです。
そんなのに目を向けてられないよ、
一人で誰かを助けようとしても
共倒れになっちゃう、と思ったら、
一人じゃなくて20人で支えればいいんです。
そうすれば、助ける助けられるの関係じゃなく
お互いが苦手なところを支えあえる関係に
なっていくのです。
そんなわけで障害者手帳。
明日は私たちがお世話になっているかもしれない。
障害はすぐに変えられないかもしれない、
でも障害になるべく困らずに生活するために
障害者手帳があるのです。
どうか、障害者手帳やそれを持つ人を
悪者にしないで下さい。
そして、障害者手帳を持っている方々、
ぜひ堂々と半額でバスに乗り、映画を見て、
願わくば就労にも役立てて下さい。
せっかく私たちが作ったその制度が、
誰から見ても宝物になるような、
そんな将来を、願ってやみません。