回避依存症者が何も考えないと、基本的に恋愛依存症や共依存症者に惹かれてしまうことが多いです。

 

主な理由を2点書いていきます。

1.慣れ親しんだ感覚

1つ目の理由は慣れ親しんだ感覚です。

 

回避依存症者の多くは、どちらかの親が恋愛依存症者・共依存症者の場合が多いです。

 

最も典型的な例として、恋愛依存症者・共依存症者の母親に育てられた男性です。

 

母親が、恋愛依存症・共依存症者の場合、見捨てられ不安を抱えていることから距離感が近く、束縛に近い愛情になるので、多くの回避依存症男性は幼少期にトラウマを抱え、親密さへの恐れを抱き、回避依存症になる可能性は非常に高いです。

 

本来であればそのような母親は避けたくなるのが自然ですし、実際親密さへの恐れは抱えています。

 

しかし、そうは言っても慣れています。

 

健全な愛情を持っている女性よりも、扱いに慣れています。

 

幼少期から、思春期まで最も多くの時間を一緒にする女性は母親なのです。

 

一緒に居る時間は、数万時間は超えているのです。

 

この幼少期の経験から、恋愛依存症・共依存症者は嫌だと思いながらも、慣れ親しんだ存在なのです。

 

結果的に、何も考えないと母親のような女性を選びやすくなります。

2.【再挑戦】幼少期の傷を癒そうと挑戦する

幼少期の傷を癒そうと挑戦することです。

 

回避依存症者のトラウマは、幼少期に追い詰められ、精神的に消耗された経験です。

 

そのトラウマを、母親と似たような女性を相手にして、傷を癒そうとします。

 

これを再挑戦と言います。

 

再挑戦を後押しするのが、「今度こそ自分を追い詰めてこない相手だ」という思い込みです。

 

実際、回避依存症者が恋愛依存症・共依存症者に惹かれているときは、「今度こそ自分を追い詰めてこない相手だ」と思い込んでいることが多いです。(必ずではありません)

 

恋愛依存症の女性が、愛されなかった父親と同じような男性を選び、愛されることで傷を癒そうとする、

 

そのときに「今度こそ私を完璧に愛してくれる人だわ」と思い込んでいるのと同じで、回避依存症者は、自分の母親と同じような女性を選び、追い詰められない経験をすることで、傷を癒そうとするのです。

 

しかし、「今度こそ自分を追い詰めてこない相手だ」という思い込みは、恋愛依存症や共依存症者が、過剰な愛を求めて、しがみついてくることにより、勘違いだったことに気づき失望します。

 

あなたが回避依存症者であれば、それは何度も経験しているはずです。

 

さらに言えば、その女性に追い詰められなくても、傷の根本は母親にあります。

 

そのため、残念ながら、癒やされることは無いのです。

 

傷の根本は母親にあるので、「母親に似た女性で傷を癒そうとしても癒やされることは無い」という事実に気づく必要があります。

 

この点に気づかないと、「今度こそ自分を追い詰めてこない相手だ」と女性への勘違いを永遠に持ち続けることになり、いつまでも成功することの無い恋愛に永遠に挑戦し続けることになります。

 

(恋愛依存症者が、「今度こそ私を完璧に愛してくれる人だわ」と勘違いし続ける限り、永久に不幸な恋愛をし続けるのと同じ)

 

恋愛依存症・共依存症者の攻撃でトラウマを刺激される

 

結果的に恋愛依存症・共依存症者の攻撃でトラウマを刺激されることになります。

 

症状が強いほど、あなたへの攻撃が強力になります。

 

しかし、被害者になるのではなく、そもそも自分を完璧に追い詰めてこない相手など存在しない、トラウマが過剰反応している自分の心の問題であること、自分自身も恋愛依存症・共依存症者を不安にさせ、症状を悪化させていることに気づく必要があります。

 

何も考えないと、恋愛依存症を選んでしまうので修正が必要。

 

以上のように、何も考えないと恋愛依存症や共依存症者を選ぶことになるので、修正が必要です。

 

あなたがトラウマを刺激される行動をしてほしくない、

 

本気で回避依存症を治したい

 

と願うのであれば、そもそも健全な相手を選ぶこと、見捨てられ不安がある恋愛依存症者をパートナーに選ばないことです。

 

その方がずっとあなたが精神的に消耗されることはなくなりますし、回復も進行しやすくなります。

 

回避依存症の彼が居る女性の方はこちら

 

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このページでは、恋愛依存症者・共依存症者の攻撃から身を守る方法6つについてお伝えします。
 

この記事の注意点

あなたが悪意がない回避依存症者の場合は、元回避依存症者として、恋愛依存症心理を説明しているので、ここにしか無い、役に立つことを書いています。

 

逆に、悪意が強い回避依存症者や相手を利用しているタイプは、読んでも不快になるだけなので、今すぐページを閉じて下さい。

 

あなたが恋愛依存症者や共依存症者の場合は、キツいことを書いています。

 

「言いすぎじゃない??」と思うかも知れませんし、ショックを受けるかも知れません。

 

とはいえ、間違っていないことや、「回避依存症者視点ではこう見えているんだ」ということをご理解下さい。

 

攻撃から身を守る方法とは、見捨てられ不安を刺激させる行動を極力取らないこと。我慢を溜めさせないこと。

結論からお伝えしますが、主に、相手の見捨てられ不安を刺激させる行動を極力取らないこと、我慢を溜めさせないことの2点です。

 

もちろん、多くの場合、相手にも問題はあります。

 

パートナーであればすでにご存知のように、愛情に餓えているため、愛が重く、あなたのエネルギーを奪おうとしてくるからです。(重度の人ほど自覚なし。むしろ、あなたのせいにしています。)

 

とはいえ、パートナーや回避依存症者が無意識に悪化させている行動をとっている可能性は、実は高いのです。

 

「いやいや、自分はそんなことしてないよ」と思うかも知れませんが、念の為、確認しておくといいでしょう。

 

(そもそもの、浮気癖を治す、なにかの依存をやめる、などは除いています)

 

方法1.連絡頻度の安定(多すぎても少なすぎても望ましくない)

まずは、連絡についてです。

 

あなたが連絡を少しおろそかにしただけで、恋愛依存症者は、不安になり、感情的に問い詰めてくる場合があります。

 

「連絡がない=嫌われた、見捨てられた」と恋愛依存症者は、イコールにして思い込んでいる場合が多いので、連絡がないほど、相手は重い感情になるのです。

 

とはいえ、基本ですが、連絡頻度を安定させておくことが、恋愛依存症者を安心させ、攻撃から身を守る方法になります。

 

面倒でも、可能な限り、長期間返さないことは避けておいたほうがいいでしょう。

  • 連絡頻度の不安定
  • LINEブロック
  • 前触れ無く、連絡をしなくなる
辺りは避けておいたほうが良いでしょう。

 

そして、連絡頻度ですが、多すぎても望ましくありません。

 

やはり、慣れて、耐性が出来てしまうので、恋愛依存症者があなたに求める要求がどんどん高くなっていく可能性があります。

 

(特に、あなたがマメに連絡してくれれば自分の不安がなくなるはずだと思いこんでいる、恋愛依存症者の場合)

 

過度にすぐ返しすぎることは避けておいたほうが良いでしょう。

 

それでも、相手が過度の連絡を強要してきた場合についての対処法は、後半で書いております。

 

方法2.自分の気持ちを言語化して伝えること

自分の気持ちを言語化して伝えることです。

  • 「疲れているから、ゆっくり休ませてほしい」
  • 「今は親の問題に巻き込まれて、心に余裕が持てなくて、誰とも会う気分ではないんだ。」
  • 「どんなに言われても、俺は誰とも付き合う気がないんだ。」

など明確に自分の気持ちを言語化して伝えることです。

 

特に、回避依存症者としてよくやってしまうNGなことは、何も言わずに去ることです。

 

  • 精神的に消耗していてそんな気力が沸かない
  • 相手にうんざりして説明するのも嫌だ
  • 言ったら言ったで相手から攻撃されるのが怖いし面倒

 

などあることでしょう。

 

それは心から共感致します。

 

とはいえ、何も言わないと恋愛依存症者は不安が大きくなり、必然的に、あなたへの攻撃が激しくなってしまうのです。

 

「不安の大きさ=あなたへの攻撃の大きさ」

 

になるのですから。

 

根底にある不安の原因は、相手自身の見捨てられ不安なのですが、相手は「あなたが説明してくれないから不安なんだ!」と思いこんでいるので、とりあえずは緩和しておく必要があります。

 

相手を完璧に納得させなければいけないのか、については後半で書いております。


方法3.会えないときや会う気分でないときは、納得させる言い訳を作り、説明すること(仕事が無難)

会いたくないときもあるでしょう。

 

「お互い休みで予定が無いのであれば会って当然」のように思っている恋愛依存症者も少なくありませんが、価値観を押し付けないでほしいなと思いたくもなるかも知れません。

 

(もちろん理想は、素直に「休みだけど、今日は一人でゆっくりしたいんだ」などと伝え、納得してもらうことです)

 

とはいえ、その際も何も言わずに、音信不通にするのではなく、納得させる言い訳を作り、説明することです。

 

やはり、仕事が最も納得してくれる言い訳になります。

 

そのためにも、事前に自分が忙しいことや、今頑張っている仕事の説明をしておいたほうが良いでしょう。

 

その方が納得してくれますし、世間には彼氏の仕事を応援している女性は、俗に言うあげまんである、理想の女性である、などの風潮はあるのですから。

 

口だけだと多くの場合、見抜かれます。

 

なぜなら、鋭く、あなたの気持ちを読んでくる、恋愛依存症者のことですし、見抜かれる可能性が高いので、本気で思い、行動したほうが良いでしょう。(気持ちを読むことは不健全であり、依存と執着心が増すのでしてはいけません)

 

素直に受け入れているようでも、本心では違うのですから、うっかり上手く信じてくれていると思いこんではいけません。

 

理想はこのパターンです。(仕事依存になることだけは気をつけて下さい)

 

仕事以外でも、もちろん構いません。

 

納得させる言い訳を作り、あなたがしっかりと説明したにも関わらず、相手が納得してくれない場合については、後半で書いております。

 

方法4.出来もしないことを言わない。期待をさせない。

出来もしないことを言わない、期待させないことです。

 

恋愛依存症者は、愛情に飢えているため、愛してくれるのではないか?と期待を感じる行動に敏感です。

 

特に、「可愛そうな私をいつか王子様や誰かが愛して救ってくれる」と幻想を抱いている場合が特にです。

 

そのため、出来もしないことを言ったり、多くの期待をさせないことです。

 

例えば、とあるデートスポットについて話していたとして

 

「一緒に行きたいね」

 

など軽く言ってしまった一言でも、恋愛依存症者はずっとずっと覚えています。

 

そして、約束を交わしたわけではないのに、実際に行動にうつされないとあなたへの不満ポイントとして溜まっていきます。

 

当然、あなたへの些細な不満が溜まれば、攻撃力とイコールになり「~してくれない」となります。

 

よって、軽い気持ちだったとしても、はじめから期待をさせるようなことや無責任なことは言わないことです。

 

方法5.救世主にならない。不健全な期待に応えようとしない。同情心から優しくしない。

救世主にならない、なろうとしないことです。

 

すべての回避依存症者ではありませんし、主に恋愛初期においてですが、弱々しい恋愛依存症者を自分が助けなければと感じたことがあるかも知れません。

 

特に、恋愛依存症や共依存症だった母親の元で育てられていれば可能性は上がります。

 

しかし、弱々しい相手の面倒をあなたが見る必要はないのです。

 

相手の「可愛そうな自分を、助けて愛して、救ってほしい。絶対に見捨てずに、完璧に愛してほしい」と言った不健全な期待に応える必要はないのです。

 

同情心から優しくすることで、結局は、あなたに求める期待と要求が大きくなり、お互いが傷つけ合う関係になっていることに気づく必要があります。

 

恋愛依存症者の不健全な要求に応えられる人間など、この世に存在しないのですから。

 

不可能な要求に無理に応えようとするので、最終的に悲劇になっているのです。

 

無理なものは無理であり、自分を助けられるのは自分しかいないのですから。(もちろん重度の恋愛依存症者にこれを言っても反発されます)

 

助けてあげなければと救世主を無理に演じる必要はないのです。

 

同情心から優しくすること、出来もしない期待に応えることは、優しさを履き違えているので、改めましょう。


方法6.その他、振り幅が大きい行動を避ける

すべてに共通することですが、振り幅が大きい行動を避けることです。

 

なぜなら、振り幅が大きい行動は、相手の感情にインパクト与えます。

 

正常な感覚を持っている人間であれば、ネガティブとポジティブの振り幅が大きい行動を受けた場合、相手に振り回されると感じ、ストレスを受けるので、多くの場合、相手のことが嫌いになります。

 

しかし、恋愛依存症や共依存症者の多くは、我慢や耐えることが日常的で習慣になっている、むかしから慣れていることなので、不健全な要求や振り幅のある行動に対応できてしまうのです。

 

また、感覚が麻痺しているのと、耐え続けた時間から一気に"快"の感情を味わうことで、一種の快感になります。

 

そればかりか、耐える状態が続いた後に、高揚感を感じる出来事があれば快感となり、ハマっていき依存になります。

 

依存となれば、あなたへの執着は凄まじいものとなり、1日中あなたのことばかり考え続けたり、愛されることで頭がいっぱいになったり、見捨てられたらどうしようと不安であなたの行動をチェックしたり、恐ろしい感情であなたに愛を求めて突進してきます。(この相手が突進してくる感覚がわかっていれば、回避依存症の可能性は上がります)

 

この状態を避けるためにも、振り幅が大きい行動は可能な限り避け、極端な行動は可能な限り避けておいたほうが良いでしょう。


 どうして相手のためにこんな骨が折れることをしなければいけないのか?

それは自分のためである。

「どうして相手のためにこんな骨が折れることをしなければいけないのか。」


「自分に愛されることで、心を満たそうとする相手(恋愛依存症・共依存症者)が悪いのではないか。」

「そもそも、自分のトラウマを刺激してくる相手が悪いじゃないか。」

「そんな余裕ねえよ。」

 

 

と思うかも知れません。

 
そう思うのは自然ですし、ある意味正論です。

きっと過去の私であってもそう感じているでしょう。


しかし、そうではなく、あなたの心を守るためです。

なぜなら、お伝えしたように、見捨てられ不安が強ければ強いほど、我慢させればさせるほど、あなたへの攻撃が強くなります。

 

実際、多くの恋愛依存症者や共依存症者は、最初は我慢をします。

 

なぜなら、幼少期の経験から我慢して相手や周囲に合わせることに慣れていますし、我慢することで好かれたい、愛されたいと見返りを求めているからです。

 

そして、我慢をしていくのですが、当然限界があり、思っているような見返りが無ければ、必ず爆発を起こし、あなたを攻撃してきます。

 

溜まっていた分、凄まじい攻撃になります。

 

さらに言えば、幼少期の親や過去の元恋人と自分を重ねていれば、さらに数倍になります。

 

その結果、激しい感情で攻撃してきたり、連続でメールやLINEが送られてきたり、脅迫や脅しなど、犯罪めいたことをほのめかすこともあるのです。


相手も相手で見捨てられ不安が刺激されたことで、精神不安定になっているのです。

そして、相手のトラウマをあなたが解消することはできないのですから、(恋愛依存症者はあなたに愛されれば癒やされると錯覚しているのですが)

 

お伝えした、見捨てられ不安を極力刺激させないこと、我慢を溜めさせないことが基本になります。(細かく挙げたらキリないですが、とりあえずは)

 

少なくても、これらを心がけていれば、あなたへの攻撃が緩和されることは間違いないでしょう。


過剰な束縛や要求・不健全な行動には毅然とした態度でNOを

では、過剰な束縛や要求・不健全な行動をした場合についてです。

 

あなたが回避依存症者であればすでにご経験されている通り、恋愛依存症・共依存症者は愛情に飢えているため、要求が高いです。(本人は自覚がない場合が多い)

そのため、いくら自分の心を守るためとは言え、過剰に守りすぎたり、何でも許すことは当然NGです。

恋愛依存症や共依存症者の不健全な要求に応えすぎてはいけません。

 

  • 少し他の女性と親しげに会話をしただけで嫉妬心から攻撃された
  • 毎日2時間以上の電話など過剰な連絡を要求された
  • 約束や永遠の愛を求めてくる
  • どうしてわかったくれないのと感情をぶつけてくる
  • 「~はしないで」とあなたの自由と人権を侵害し、命令してくる
  • 親から愛されなかった愛情を自分に愛されることで満たそうとしてくる
  • 愛してほしいがために、媚び、代わりに見返りの愛情を求めてくる
  • 愛情を試す意図で、私の事好きじゃないんだ、別れようなどと連絡してくる
  • 私を見捨てないでと、重く、しがみついてくる
  • 自分で自分を愛せないので、あなたの要求に応えることで自分は価値があるのだと感じ、「代わりに私を愛してね」と見返りを求めてくる
  • 自分の人生を生きるのが怖いので、あなたの世話に一生懸命になることで、自分の人生を生きようとしてくる
  • 自分が幸せになるのではなく、私を幸せにしてほしいと幸せを委ね、依存してくる
  • 被害者ずらして、「~された」と罪悪感に訴えかける

 

パッと思いついたものですが、このような不健全な要求にはNOを明確に伝えることです。

なぜなら、相手の不健全な要求に応えては、つけあがり、要求は膨れ上がっていきます。

それはすでに過去に経験されているはずです。

もしくは、経験された上で、過剰反応し完全拒否の姿勢をとっているはずです。

ですので、

 

「ここまではできるけど、これ以上はできないよ」

 

と明確に言葉で伝えることです。

その際は、感情を抑え、可能な限り穏やかな姿勢で伝えることです。

それでも相手に攻撃された場合や素直に受け入れない場合は、落ち度は完全に相手にあります。

 

(あなたの人権や主張を否定しているのですから)

 

その場合は、頭を冷やしてほしい、不健全な要求である、と伝え、しばらく距離を置くことです。

 

自分はしっかりと説明責任を果たしていることに、胸を張って下さい。

 

回避症状が強いときは、できる範囲で良い。

正論は上記の通りですが、やはり回避症状が強いと苦しいですよねー。

 

恐らく、過去の私が読んでいても、

 

「なるほどな」とは思います。

 

思いつつも

 

「うーん。。」「そんなの無理だよ。」「ちょっとむずかしいなー・・・」とぼやいていることでしょう。

 

ですので、出来る範囲で良いのです。

 

相手を変えられない以上、結局、自分が変わるしか無いのですから。

 

相手が不健全な要求をしているのも間違い無いですが、回避依存症者自身も不健全な行動や要求をしているのですから、お互い様なのです。

 

このページでは、基本である回避依存症者の特徴と"親密さへの恐れ"を自覚した回避依存症者がとる行動について説明します。

 

回避依存症の特徴と基本性質は親密さへの恐れ

回避依存症者の特徴と基本性質は、"親密さへの恐れ"です。

 

これは、ほぼすべての回避依存症者が自覚しており、長年悩んでいます。

 

親密さへの恐れにおいては、すべての人間関係において親密さへの恐れが出る場合もあれば、恋愛関係のみにおいて出る場合もあり、この点は個人差があります。


回避依存症の特徴(親密さへの恐れ部分)

親密になると「息苦しさ」や「追い詰められている感覚」を感じる。

親密になると「息苦しさ」や「追い詰められている感覚」を感じることです。
 
これが、基本的な回避依存症の生きづらさであり、あなたが回避依存症なのであれば、はっきり思い当たることがあるでしょう。
 
この言語化しにくい感覚を伝えるのは難しいのですが
 
・・・
 
  • 「自分の心臓が、縄で締め付けられていく感覚」
  • 「今いる場所の酸素がなくなっていき、息苦しくなって呼吸ができなくなっていく感覚」
  • 「自分の心にヒビが入っていき、モヤモヤとした黒い恐怖に襲われている感覚」
個人差はあるかと思いますが、過去の私であれば、上記のような症状に襲われていました。
 
言語化しにくいのが、本人以外理解が難しいところです。


激しい感情(ポジティブな感情含む)が苦手であり、感情が激しく乱れ極端な行動をとる

強い感情(ポジティブな感情含む)が苦手というのが1つ目です。

もちろん、誰であっても、激しい感情で攻撃されたら不快感を感じますが、回避依存症ではそのレベルが通常ではありません。
 
激しい怒りを感じ、声を荒げたり、逆に恐怖で震え上がり、逃げ出してしまうなど過剰な反応をとることが特徴です。
 
回避依存症に限りませんが、過剰反応している場合は、過去のトラウマが刺激されていることが多いのです。


支配やコントロールを連想させる言葉や行動に敏感で、感情が激しく乱れ極端な行動をとる

支配やコントロールに敏感であることです。
 
例えば、過干渉で育てられると、「~しなさい」などの言葉を幼少期から日常的に浴びせ続けられています。
 
幼少期の出来事が呼び覚まされていることから、こちらも、激しい怒りを感じ、声を荒げたり、逆に恐怖で震え上がり、逃げ出してしまうなど過剰な反応をとることが特徴です。
 

親密さへの恐れを自覚した回避依存症者がとる防衛行動

親密さへの恐れを自覚した回避依存症者がとる主な防衛行動は以下の通りです。
 

・主導権を握れるなと感じる相手や楽な恋愛を選ぶ

コントロールしやすい相手や、楽な恋愛を選ぶことです。
 
やはり、親密さへの恐れがあり、自分がまともに恋愛できないことを自覚しているので、
 
「また、追い詰められたらどうしよう」と恐れています。
 
そのため、自分が主導権を握れると感じられる相手を無意識に選びます。
 
・従順性が高い
・自己主張控えめ
・どこか弱々しい部分がある
 
など初期段階では、「自分が主導権を握れるな」と思える相手になります。
 
なぜなら、自分が主導権を握り続けていれば、「この人ならば、自分は追い詰められなくて済むだろう」と思いこんでいるからです。
 
思い込んでいるのですが、結果がどうなっているかは、過去の恋愛を思い出してみて下さい。
 

・趣味や仕事など、人間関係以外の活動にのめり込みいつも忙しい

親密になると追い詰められることを学習した場合
 
「人と関わること=消耗してしまうこと」
 
とイコールにしてしまう場合があります。
 
その場合は、人間関係での消耗を避けるために、仕事や趣味など対人関係以外での活動にのめりこむようになります。
 
なぜなら、こうしていつも忙しくしていれば、精神的に消耗せずに済みますし、人に誘われても、忙しいことを言い訳にすることが出来るからです。


・相手に自分のことを教えない

相手に自分のことを教えないことです。
 
なぜなら、自分のことを知られると、多くの場合、干渉してきたり、心配してきたり、精神的に消耗し、追い詰められた経験が必ずあるからです。
 
再び追い詰められることや恐怖を味合わないためにも、防衛本能として、自分のことを教えなかったり、嘘をついたりして、「自分のことを教えなければいい」という行動になります。
 
 
以上が"親密さへの恐れ"を自覚した回避依存症者がとる主な防衛行動になります。

 

 

回避依存症の彼がいる女性はこちら(回避依存症者へのNG行動を記載しています)

回避依存症の彼がいる人に私(回避依存症者)が本気で伝えたいこと(公式サイト)

 

 

タイトルの通りですが、

 

回避依存症を改善する前に、回避依存症以外の依存症に陥らないことが大切です。

 

クロスアディクション(2つ以上の依存症に陥ること)を避ける

 

回避依存症に限らず、依存症を持っている人は、複数の依存症に陥る可能性があります。(クロスアディクション)

 

 

回避依存症は、生きづらいことは事実ですし、重度の人は症状が強いので苦しいことでしょう。

 

とはいえ、命を落としたり、入院したり、多額の借金を抱えたり、命が脅かされるほどの激しい禁断症状に襲われることはありません。

 

回避依存症だけならば、人生が破滅することは無いのです。

 

回避依存症者が陥りやすい依存症

回避依存症者が陥りやすい依存症について簡単に掲載しておきます。

 

そもそも依存症とは何か?

⇒特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです。


アルコール依存症

⇒アルコールに対して身体的および精神的な薬理学的依存性を獲得した状態のことをいいます。

依存に伴う障害を発症すると、お酒を飲む量がコントロールできなくなり、家族を含めた周囲の方にも大きな迷惑をかけ社会生活が破綻することになります。


ギャンブル依存症

⇒ 「パチンコや公営競技のような賭け事にのめりこむことにより日常生活又は社会生活に支障が生じ、治療を必要とする状態」を指します。


借金依存症

⇒ 依存症の一種で常に借金をしていないといられない状態。

 

買い物をしないといられない「買い物依存症」や「ギャンブル依存症」と同時に起こることが多い。

多重債務、自殺などの問題を起こすケースが多い。


暴力依存(DV)

 

⇒ 「ドメスティック・バイオレンス」の用語については、明確な定義はありませんが、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使用されることが多いです。配偶者からの暴力を防止し、被害者の保護等を図ることを目的として制定された「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」は、「DV防止法」と呼ばれることもあります。

薬物依存症

 

⇒ 薬物依存症とは、大麻や麻薬、シンナーなどの薬物をくりかえし使いたい、あるいは使っていないと不快になるため使い続ける、やめようと思ってもやめられないという状態です。

こうなると日常生活に支障が出てもやめられない、また薬物を手に入れるためになりふりかまわなくなるといったことが出てきます。

欲しいという欲求が我慢できなくなる精神的依存、クスリがなくなると不快な離脱症状が出る身体的依存があります。

仕事依存(ワーカホリック)

 

⇒ 生活の多くを犠牲にして仕事に打ち込み、プレッシャーや結果の恐怖に支配され精神的なゆとりがない。

また、仕事を義務として楽しむことが出来ずまた休日をも楽しめない人。常に疲れている。


性(セックス)依存症

⇒ 性依存症(Sexual Addiction)は行為・プロセス依存を中心に関係依存にまでまたがっており,痴漢やわいせつ行為,のぞき,盗撮,露出,小児性暴力など条例や法に違反するものだけではありません。

強迫的な自慰行為,サイバーセックスへの耽溺,風俗店通いがとまらないなど法に触れない行為もあります。

 
ざっと紹介しただけでも、上記の依存症が挙げられます。
 
話を戻します。
 
繰り返しですが、回避依存症だけならば、少なくても人生が破滅することは無いのです。


しかし、上記で挙げた依存症であれば話は変わります。

最悪の場合、命を落とす危険すらあるのです。

闇の衝動に駆られたくなる気持ちは共感します。

過去の私も、「今、目の前にクスリでも差し出されたら手を出してしまっているだろうな」という感情になったことは数え切れません。

しかし、戻って来れる依存と、戻ってこれない依存があります。

 

回避依存症は治らない?たった1つの治し方
苦しくてどうしょうもないときは、一時的に逃げても良いのです。

条件としては、戻ってこれる比較的健全な性質のものを選択することです。

何かに依存することは、積極的に推奨はできませんが、危険なモノに依存するよりは遥かにマシです。

なぜなら、一時的に依存しても多くの場合戻ってこれるからです。

 

依存して紛らわすのではなく、健全なモノでストレスを発散するようになること

強いマイナスのエネルギーに襲われているときでは、健全な性質のモノでは物足りなさや満たされないと感じることでしょう。

 

しかし、だからといって、不健全なモノに依存するとさらなる症状悪化に繋がります。

 

軽症であれば、自己改善できますが、重度の場合やすでにクロスアディクションに陥っている場合は、腰が重いでしょうが、カウンセリングや専門の医療機関を訪ねることです。

 


今すぐ回復しろ、治せなどとは言いません。

迷ったら保留にして、悪化させないことに努めて下さい。

 

最低限、依存するものは健全なものを選択し、健全なモノでストレス発散を図ることです。

 

重症の場合や、重度の場合やすでにクロスアディクションに陥っている場合は、腰が重いでしょうが、カウンセリングや専門の医療機関を訪ねることです。

 

そして、いつか未来の自分が回復したいなと思うときがくれば、回復すればいいのです。