このページでは、恋愛依存症者・共依存症者の攻撃から身を守る方法6つについてお伝えします。
この記事の注意点
あなたが悪意がない回避依存症者の場合は、元回避依存症者として、恋愛依存症心理を説明しているので、ここにしか無い、役に立つことを書いています。
逆に、悪意が強い回避依存症者や相手を利用しているタイプは、読んでも不快になるだけなので、今すぐページを閉じて下さい。
あなたが恋愛依存症者や共依存症者の場合は、キツいことを書いています。
「言いすぎじゃない??」と思うかも知れませんし、ショックを受けるかも知れません。
とはいえ、間違っていないことや、「回避依存症者視点ではこう見えているんだ」ということをご理解下さい。
攻撃から身を守る方法とは、見捨てられ不安を刺激させる行動を極力取らないこと。我慢を溜めさせないこと。
結論からお伝えしますが、主に、相手の見捨てられ不安を刺激させる行動を極力取らないこと、我慢を溜めさせないことの2点です。
もちろん、多くの場合、相手にも問題はあります。
パートナーであればすでにご存知のように、愛情に餓えているため、愛が重く、あなたのエネルギーを奪おうとしてくるからです。(重度の人ほど自覚なし。むしろ、あなたのせいにしています。)
とはいえ、パートナーや回避依存症者が無意識に悪化させている行動をとっている可能性は、実は高いのです。
「いやいや、自分はそんなことしてないよ」と思うかも知れませんが、念の為、確認しておくといいでしょう。
(そもそもの、浮気癖を治す、なにかの依存をやめる、などは除いています)
方法1.連絡頻度の安定(多すぎても少なすぎても望ましくない)
まずは、連絡についてです。
あなたが連絡を少しおろそかにしただけで、恋愛依存症者は、不安になり、感情的に問い詰めてくる場合があります。
「連絡がない=嫌われた、見捨てられた」と恋愛依存症者は、イコールにして思い込んでいる場合が多いので、連絡がないほど、相手は重い感情になるのです。
とはいえ、基本ですが、連絡頻度を安定させておくことが、恋愛依存症者を安心させ、攻撃から身を守る方法になります。
面倒でも、可能な限り、長期間返さないことは避けておいたほうがいいでしょう。
- 連絡頻度の不安定
- LINEブロック
- 前触れ無く、連絡をしなくなる
辺りは避けておいたほうが良いでしょう。
そして、連絡頻度ですが、多すぎても望ましくありません。
やはり、慣れて、耐性が出来てしまうので、恋愛依存症者があなたに求める要求がどんどん高くなっていく可能性があります。
(特に、あなたがマメに連絡してくれれば自分の不安がなくなるはずだと思いこんでいる、恋愛依存症者の場合)
過度にすぐ返しすぎることは避けておいたほうが良いでしょう。
それでも、相手が過度の連絡を強要してきた場合についての対処法は、後半で書いております。
方法2.自分の気持ちを言語化して伝えること
自分の気持ちを言語化して伝えることです。
- 「疲れているから、ゆっくり休ませてほしい」
- 「今は親の問題に巻き込まれて、心に余裕が持てなくて、誰とも会う気分ではないんだ。」
- 「どんなに言われても、俺は誰とも付き合う気がないんだ。」
など明確に自分の気持ちを言語化して伝えることです。
特に、回避依存症者としてよくやってしまうNGなことは、何も言わずに去ることです。
- 精神的に消耗していてそんな気力が沸かない
- 相手にうんざりして説明するのも嫌だ
- 言ったら言ったで相手から攻撃されるのが怖いし面倒
などあることでしょう。
それは心から共感致します。
とはいえ、何も言わないと恋愛依存症者は不安が大きくなり、必然的に、あなたへの攻撃が激しくなってしまうのです。
「不安の大きさ=あなたへの攻撃の大きさ」
になるのですから。
根底にある不安の原因は、相手自身の見捨てられ不安なのですが、相手は「あなたが説明してくれないから不安なんだ!」と思いこんでいるので、とりあえずは緩和しておく必要があります。
相手を完璧に納得させなければいけないのか、については後半で書いております。
方法3.会えないときや会う気分でないときは、納得させる言い訳を作り、説明すること(仕事が無難)
会いたくないときもあるでしょう。
「お互い休みで予定が無いのであれば会って当然」のように思っている恋愛依存症者も少なくありませんが、価値観を押し付けないでほしいなと思いたくもなるかも知れません。
(もちろん理想は、素直に「休みだけど、今日は一人でゆっくりしたいんだ」などと伝え、納得してもらうことです)
とはいえ、その際も何も言わずに、音信不通にするのではなく、納得させる言い訳を作り、説明することです。
やはり、仕事が最も納得してくれる言い訳になります。
そのためにも、事前に自分が忙しいことや、今頑張っている仕事の説明をしておいたほうが良いでしょう。
その方が納得してくれますし、世間には彼氏の仕事を応援している女性は、俗に言うあげまんである、理想の女性である、などの風潮はあるのですから。
口だけだと多くの場合、見抜かれます。
なぜなら、鋭く、あなたの気持ちを読んでくる、恋愛依存症者のことですし、見抜かれる可能性が高いので、本気で思い、行動したほうが良いでしょう。(気持ちを読むことは不健全であり、依存と執着心が増すのでしてはいけません)
素直に受け入れているようでも、本心では違うのですから、うっかり上手く信じてくれていると思いこんではいけません。
理想はこのパターンです。(仕事依存になることだけは気をつけて下さい)
仕事以外でも、もちろん構いません。
納得させる言い訳を作り、あなたがしっかりと説明したにも関わらず、相手が納得してくれない場合については、後半で書いております。
方法4.出来もしないことを言わない。期待をさせない。
出来もしないことを言わない、期待させないことです。
恋愛依存症者は、愛情に飢えているため、愛してくれるのではないか?と期待を感じる行動に敏感です。
特に、「可愛そうな私をいつか王子様や誰かが愛して救ってくれる」と幻想を抱いている場合が特にです。
そのため、出来もしないことを言ったり、多くの期待をさせないことです。
例えば、とあるデートスポットについて話していたとして
「一緒に行きたいね」
など軽く言ってしまった一言でも、恋愛依存症者はずっとずっと覚えています。
そして、約束を交わしたわけではないのに、実際に行動にうつされないとあなたへの不満ポイントとして溜まっていきます。
当然、あなたへの些細な不満が溜まれば、攻撃力とイコールになり「~してくれない」となります。
よって、軽い気持ちだったとしても、はじめから期待をさせるようなことや無責任なことは言わないことです。
方法5.救世主にならない。不健全な期待に応えようとしない。同情心から優しくしない。
救世主にならない、なろうとしないことです。
すべての回避依存症者ではありませんし、主に恋愛初期においてですが、弱々しい恋愛依存症者を自分が助けなければと感じたことがあるかも知れません。
特に、恋愛依存症や共依存症だった母親の元で育てられていれば可能性は上がります。
しかし、弱々しい相手の面倒をあなたが見る必要はないのです。
相手の「可愛そうな自分を、助けて愛して、救ってほしい。絶対に見捨てずに、完璧に愛してほしい」と言った不健全な期待に応える必要はないのです。
同情心から優しくすることで、結局は、あなたに求める期待と要求が大きくなり、お互いが傷つけ合う関係になっていることに気づく必要があります。
恋愛依存症者の不健全な要求に応えられる人間など、この世に存在しないのですから。
不可能な要求に無理に応えようとするので、最終的に悲劇になっているのです。
無理なものは無理であり、自分を助けられるのは自分しかいないのですから。(もちろん重度の恋愛依存症者にこれを言っても反発されます)
助けてあげなければと救世主を無理に演じる必要はないのです。
同情心から優しくすること、出来もしない期待に応えることは、優しさを履き違えているので、改めましょう。
方法6.その他、振り幅が大きい行動を避ける
すべてに共通することですが、振り幅が大きい行動を避けることです。
なぜなら、振り幅が大きい行動は、相手の感情にインパクト与えます。
正常な感覚を持っている人間であれば、ネガティブとポジティブの振り幅が大きい行動を受けた場合、相手に振り回されると感じ、ストレスを受けるので、多くの場合、相手のことが嫌いになります。
しかし、恋愛依存症や共依存症者の多くは、我慢や耐えることが日常的で習慣になっている、むかしから慣れていることなので、不健全な要求や振り幅のある行動に対応できてしまうのです。
また、感覚が麻痺しているのと、耐え続けた時間から一気に"快"の感情を味わうことで、一種の快感になります。
そればかりか、耐える状態が続いた後に、高揚感を感じる出来事があれば快感となり、ハマっていき依存になります。
依存となれば、あなたへの執着は凄まじいものとなり、1日中あなたのことばかり考え続けたり、愛されることで頭がいっぱいになったり、見捨てられたらどうしようと不安であなたの行動をチェックしたり、恐ろしい感情であなたに愛を求めて突進してきます。(この相手が突進してくる感覚がわかっていれば、回避依存症の可能性は上がります)
この状態を避けるためにも、振り幅が大きい行動は可能な限り避け、極端な行動は可能な限り避けておいたほうが良いでしょう。
どうして相手のためにこんな骨が折れることをしなければいけないのか?
それは自分のためである。
「どうして相手のためにこんな骨が折れることをしなければいけないのか。」
「自分に愛されることで、心を満たそうとする相手(恋愛依存症・共依存症者)が悪いのではないか。」
「そもそも、自分のトラウマを刺激してくる相手が悪いじゃないか。」
「そんな余裕ねえよ。」
と思うかも知れません。
そう思うのは自然ですし、ある意味正論です。
きっと過去の私であってもそう感じているでしょう。
しかし、そうではなく、あなたの心を守るためです。
なぜなら、お伝えしたように、見捨てられ不安が強ければ強いほど、我慢させればさせるほど、あなたへの攻撃が強くなります。
実際、多くの恋愛依存症者や共依存症者は、最初は我慢をします。
なぜなら、幼少期の経験から我慢して相手や周囲に合わせることに慣れていますし、我慢することで好かれたい、愛されたいと見返りを求めているからです。
そして、我慢をしていくのですが、当然限界があり、思っているような見返りが無ければ、必ず爆発を起こし、あなたを攻撃してきます。
溜まっていた分、凄まじい攻撃になります。
さらに言えば、幼少期の親や過去の元恋人と自分を重ねていれば、さらに数倍になります。
その結果、激しい感情で攻撃してきたり、連続でメールやLINEが送られてきたり、脅迫や脅しなど、犯罪めいたことをほのめかすこともあるのです。
相手も相手で見捨てられ不安が刺激されたことで、精神不安定になっているのです。
そして、相手のトラウマをあなたが解消することはできないのですから、(恋愛依存症者はあなたに愛されれば癒やされると錯覚しているのですが)
お伝えした、見捨てられ不安を極力刺激させないこと、我慢を溜めさせないことが基本になります。(細かく挙げたらキリないですが、とりあえずは)
少なくても、これらを心がけていれば、あなたへの攻撃が緩和されることは間違いないでしょう。
過剰な束縛や要求・不健全な行動には毅然とした態度でNOを
では、過剰な束縛や要求・不健全な行動をした場合についてです。
あなたが回避依存症者であればすでにご経験されている通り、恋愛依存症・共依存症者は愛情に飢えているため、要求が高いです。(本人は自覚がない場合が多い)
そのため、いくら自分の心を守るためとは言え、過剰に守りすぎたり、何でも許すことは当然NGです。
恋愛依存症や共依存症者の不健全な要求に応えすぎてはいけません。
- 少し他の女性と親しげに会話をしただけで嫉妬心から攻撃された
- 毎日2時間以上の電話など過剰な連絡を要求された
- 約束や永遠の愛を求めてくる
- どうしてわかったくれないのと感情をぶつけてくる
- 「~はしないで」とあなたの自由と人権を侵害し、命令してくる
- 親から愛されなかった愛情を自分に愛されることで満たそうとしてくる
- 愛してほしいがために、媚び、代わりに見返りの愛情を求めてくる
- 愛情を試す意図で、私の事好きじゃないんだ、別れようなどと連絡してくる
- 私を見捨てないでと、重く、しがみついてくる
- 自分で自分を愛せないので、あなたの要求に応えることで自分は価値があるのだと感じ、「代わりに私を愛してね」と見返りを求めてくる
- 自分の人生を生きるのが怖いので、あなたの世話に一生懸命になることで、自分の人生を生きようとしてくる
- 自分が幸せになるのではなく、私を幸せにしてほしいと幸せを委ね、依存してくる
- 被害者ずらして、「~された」と罪悪感に訴えかける
パッと思いついたものですが、このような不健全な要求にはNOを明確に伝えることです。
なぜなら、相手の不健全な要求に応えては、つけあがり、要求は膨れ上がっていきます。
それはすでに過去に経験されているはずです。
もしくは、経験された上で、過剰反応し完全拒否の姿勢をとっているはずです。
ですので、
「ここまではできるけど、これ以上はできないよ」
と明確に言葉で伝えることです。
その際は、感情を抑え、可能な限り穏やかな姿勢で伝えることです。
それでも相手に攻撃された場合や素直に受け入れない場合は、落ち度は完全に相手にあります。
(あなたの人権や主張を否定しているのですから)
その場合は、頭を冷やしてほしい、不健全な要求である、と伝え、しばらく距離を置くことです。
自分はしっかりと説明責任を果たしていることに、胸を張って下さい。
回避症状が強いときは、できる範囲で良い。
正論は上記の通りですが、やはり回避症状が強いと苦しいですよねー。
恐らく、過去の私が読んでいても、
「なるほどな」とは思います。
思いつつも
「うーん。。」「そんなの無理だよ。」「ちょっとむずかしいなー・・・」とぼやいていることでしょう。
ですので、出来る範囲で良いのです。
相手を変えられない以上、結局、自分が変わるしか無いのですから。
相手が不健全な要求をしているのも間違い無いですが、回避依存症者自身も不健全な行動や要求をしているのですから、お互い様なのです。