前日に「中国塩蔵なめこ」の話を書いたが、中国には日本に送るための塩蔵野菜が今もたくさん貯蔵されている。

 

貯蔵なんて書くと、倉庫に眠っているような書き方ですが、私が見た限りでは外に雨ざらしになった木箱でした。

 

2m×2mの木箱が山ほど積まれていて、中を見せていただくことになりました。

 

木箱の木をはがすと中には厚めのビニールで梱包された茶色の物体・・・

 

今度はビニールをはがしてくれるのですが、はがすに従って、これまた臭い、臭い。悪臭が、鼻の穴を鉛筆で突き刺すような感覚で・・・

 

出てきたのは緑と茶色を混ぜたようなしなびた植物のような物体が幾重にも重なっていた。

 

つい口からでてしまった

 

「これ捨てるんですか」

 

すると中国人の野菜工場の社長さん、目をまん丸くして驚いて

 

「捨てるわけないないじゃん。日本に輸出するためのものだよ。今年で3年目かな・・・。日本で野菜が高騰した時に送るんだよ。」

 

と言う。

 

よく見たら高菜だった。

 

スーパーで、一袋100円ちょっとで、私もよく利用する。チャーハンにしたり、お茶漬けにしたりして食べてます。

 

塩蔵だから長く持つんだよね、しかも常温で・・・

 

私の頭の中では加工順序が浮かんだ。

 

まず、流水で半日で匂いと塩分を落とし、そして漂白、食用色素で青と黄色を入れて調味料入れ・・・

 

日本で売られている野菜には野菜のとれた時期なんて載っていないから当然近日、長くても今年とれた野菜だと思ってしまう。

 

漬物にされれば今でこそ生産地とか載っているが、昔は載っていなかった。

 

弁当に入れてしまえば、目の前の高菜は「漬物」としての表示のみで堂々として売れるし、売っている。

 

そんなものばかりじゃないと思うが、そんなものもあるのである。

 

しかし、買わないでいられない私がいるのも事実である。