こんにちは!

介護用品スタッフ1号です

 

 

今回は歩行器編第6回

「歩行車」について説明します!


 


【歩行車の特徴】


・車輪が大きく屋外で使いやすい

 (悪路や段差にも対応)

・カゴ付きのものも多く

 買い物など荷物を運ぶ用途に適している

・イス付きの機種が多く

 歩き疲れたら休憩もできる

・折りたたみできる機種が多い

・シルバーカーまがいのタイプも

 

これらの特徴のとおり

歩行車はシルバーカーに似ています

ただしシルバーカーは歩行器ではありません

 

「歩行器」の定義(厚労省告示)では

●歩行が困難な者の歩行機能を補う機能を有し

 移動時に体重を支える構造を有するものであって

 次のいずれかに該当するものに限る

●車輪を有するものにあっては

 体の前及び左右を囲む把手等を有するもの

●四脚を有するものにあっては

 上肢で保持して移動させることが可能なもの

 

となっています


歩行車は当然この定義に当てはまっており

シルバーカーではないのですが

しかし歩行車の多くは

この定義からは正直微妙だなと思っています

 

たとえば

歩行車のフレームは

確かに体の左右を囲む位置に伸びているので

歩行器として定義できるのですが

実際に使う場合

ほとんどの方がフレームの枠の外で

歩行器を押している状況です

 

体の重心が歩行器の枠の中に納まる事が

歩行器の定義として重要なのですが

実際には体の重心は歩行器の枠から後ろ

枠の外になっている

 

このような状態だと

シルバーカーと何が違うの?

と正直思ってしまったり…

 

 

【折りたたみ方法について】

歩行車は普段使わない時は

玄関スペースに保管していることが多く

限られたスペースで邪魔にならないよう

折りたたみが出来るようになっています

狭い玄関スペースで

コンパクトにたためるかどうかは重要です

 

ちなみに

折りたたみ方は大きく3タイプ

●タテ方向の折りたたみタイプ



・あまりコンパクトにならない

・折りたたんだ際に自立しづらい

(壁に立てかける必要がある)



●ヨコ方向の折りたたみタイプ



・コンパクトになる

・折りたたんだ際に自立して立てておける



●四方向の折りたたみタイプ



・折りたたみは最も小さくたためる

・自立して立てておける

 

という違いがありますので、

折りたたんでどこに保管しておくかも

想定して機種選定することが重要です

 

あとは

「買い物しやすく」を追求した機種

ショッピングターン


(買い物カゴをそのまま載せることができます!)

 

「おばあさんが使う押し車のイメージを払拭」

した機種

ミケーレ



(男性の方も抵抗感なく使用できるデザイン!)

 

など

いろいろな特色のある機種が増えてきています


これまでの押し車のイメージから

色んな方に対応できる機種が

生まれてきていますので

幅広くご利用してもらえる方が

増えるといいなあと思っている次第です

 

 



ということで

最後まで読んで頂きありがとうございました!


ちなみに

最適な歩行器選定のお手伝いをするのは

私たち福祉用具専門相談員の仕事です

地域の福祉用具専門相談員に

遠慮なく相談していただければ

きっとより適合した機種選定を

行ってくれると思います!

ではでは