「いらん!、しらん!、」母の日常、その(97)
2006/1/24(火) 午後 0:36
某月某日 この日、「かいごさぶらい」のブログ本が出来上がったので、夕食後、珍しくテレビを見ていた母に、早速、本を見せることにした。母は珍しくTVを観ている。
「お袋ちゃん、え~もん、見せたろか~?」
「う~ん、ははっ~、あのひとな~、いま、わろたはるわ~!」
「これや!、この本な~、今日出来たばっかりや、見てみっ!」
「うん、なんやこれ?」
「お袋ちゃんと、僕のこと書いた本やで、立派な本やろ~!」
「おもたい!ほんやな~?」と、母は両手で本を持ち、重さを量るように上下させた。
「表紙見てみ、お袋ちゃんや!」
「はっはは~、にいちゃん、あのひとな~、またこっちみよったわ~」TVには、滅多に関心を寄せない母だが、どうも今日は様子が違う。
「お袋ちゃん、この本ちょっと、読んだろか~?」
「いらん!、しらん!」と、キッパリ。
「んん、、、」全く関心なし。「こら、あかん、まっ、え~わ、今度の日曜日は、母と二人きりやし、退屈しのぎに、その時にでもゆっくり聞かせたろか~」と、私は思い、今日は諦めた。