前回の続きです。
業界のIT導入で忘れてはならないのが、医療業界。
教育業界よりもだいぶ後でしたが、
今まで紙ベースだったカルテの電子化が叫ばれるようになりました。
「電子カルテ作成ソフト」の競争がたけなわだったのは、
20年前くらいでしょうか。
そのころPCソフトの展示会説明員をやっていて、
医療用ソフトを見て回ったのを、よく覚えています。
今、病院に行くとだいたいのお医者さんは、PCを机上において診察してくれますね。
それで看護師さんも今、PCスキルが必須になっているのです。
看護師資格に「PCスキル必須」とはないそうですが、
使えないと仕事にならないのが現状だと思います。
医療関係者でも「ついていけない」と退職する方があったのかもしれませんが、
問題になるほどでもなかったのは、
医療は理系の側面が大きいことと、
それから、時代的に教育業界よりも後で、
PCを覚えることに抵抗のない人が増えていたというのがあると思います。
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介護職は、看護師さんとの連携なくしては仕事ができません。
どこの高齢者施設も、常駐か、あるいは週に何回か通ってくる看護師さんがいるのが普通だと思います。
看護師さんたちがPCを使っているのを、よく見かけるのですが、
見ていると、記録として残しておくためにやっている、という感じがします。
看護師さん同士でも口頭でのやり取りが情報共有の基本で、
その次が紙ベース、
PCに入力されたものは過去データの蓄積のためと、
印刷したものが必要なときのため、のように見えます。
スピードが要求されるので、どうしても口頭になりますね。
わたしたち介護員の情報共有は、全てが紙ベースなので、
看護師さんとの情報のやり取りは、口頭によるものが大部分。
たまにバイタルなどの記録を見ることもありますが、
それは紙に書かれた、走り書きのメモに近いものです。
私は体が不自由だったり、精神的に不安定になりがちな利用者さんを見て、
病歴がわかるといいんだけど、と思うことがあります。
必要ない情報を取り入れることはプライバシーの侵害になるのですが、
身近にいて心身のお世話をするなら、やっぱり必要な情報のひとつかなと。
介護職に医療面の情報は必要ないのかな?