米国は、普通タックス・ヘイブンとは考えられていません。ですが、LLC(有限責任会社)は、条件さえそろえば課税されません。LLCは、法人ではなく、パートナーシップでもありません。有限の責任を有する法人であるパートナーシップと言うのが最も適切かもしれません。LLCは、それ自体では課税されません。またLLCの収入は、メンバーまたは所有者の管理下で課税されます。
非居住者のメンバーを有し、米国でビジネスを行っておらず、米国に収入源がない米国の有限責任会社は、連邦所得税の課税対象とならず、通常、州所得税の課税対象にもなりません。一般的にLLCが形成される州は、デラウェア州、ワイオミング州、オレゴン州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ワシントン州、アーカンソー州です。これらの州で必要とされる年次報告書は最低限で、年間ライセンス料も一定です。