昔、発達障害という言葉がなかった頃の話

一番上の娘はとっても片付けが苦手。
精神科の先生曰く
部屋を立体的に見るという事が出来ないそう。
壁や床のラインが見えないそうで
箱から出ているもの
棚から飛び出してるものが目につかないらしい
どこにあるのか、どこに直したらいいのか
わからないらしい。

昔から片付けが苦手な娘。
思い当たる節がある…

小さい時から片付けが苦手で
小学、中学の間は私が片付けに入っていたので
まだ何とかなっていた。
高校になると部屋に入ることを嫌がったので
それからは本人任せにしてたが
部屋は片付くことなく今まできている。

引っ越しすれば片付くのかと思えば
そうは簡単にいかないのである。

彼女は片付けが苦手なのに収集癖がある。
それはアニメものからアイドルものと幅広い。

引っ越しすることになっても彼女の部屋はダンボールに荷物が入ることなく当日がくる。

普段の部屋はダンボールが積み重なり
もうすぐ季節が変わる頃になると下の方から
冬物が出てきて夏物は冬物の服でまたダンボールの
下の方へと畳まれもせず入っていく。
小物は片付くことなく、ダンボールにおしやられ
数年経つと要らないものに変わっていく。
唯一、棚にきちんとしまわれた本は
読まれることなく月日が経ち
いつか売られることとなる。

あまりに片付かないので何度か部屋に押し入って
ここぞとばかりに片付けたこともあるが
ゴミ袋に入れる→娘が出すで片付かない
床に数年置きっぱなしのバッチやシール
ゴミにしか見えないが彼女には大切なものらしい
今日も
飲みかけのペットボトルやコーヒーのカップが
彼女のベット周辺に並べられてる。

前にも書いたが忘れん番長の片付け苦手さんで
特に酷かったのは
図書館で借りた本だ。
本を読むのは好きなようで本を借りてくるが
返却日に、間に合ったことがない。
図書館から催促の電話やハガキがきて
借りていることを知り慌てて返すのだが
この本がどこにあるのかわからない
お手上げです( ー̀ωー́ )
やっとの思いで返すが、催促はまだ次回にやってくる
最終手段、図書館で借りるの禁止令です。
もう借りてくるのをやめなさいとしか言葉がでない。

部屋に友達がやってくるはずもなく
今日も彼女の部屋は汚いのである。

精神科の先生に話を聞くまでは
ただの怠け者にしか思えなかったが
娘には片付けが出来ないことを知ると
なんとなく今までのことが諦めついた。

彼女がいない間にそそくさと片付け
ゴミ袋をぶん投げに行くしかないのである。

そして今日も彼女は部屋で寝起きしている。