最近の避難生活・・・
震災から80日近く経ち、避難所もだいぶ様変わりしてきました。
応急仮設住宅の入居が開始され、ひと頃は数百名が避難していた当避難所も現在では約60名となりました。
しかし、災害直後の緊迫感からスタートした避難者の方々間の連帯感も、復興に向かい進みだしたこともあり、微妙な変化が現れだしました。
避難所となっている大船渡中学校のグラウンドに永沢応急仮設住宅が5月9日に完成し、入居決定者が移動しました。当避難所からも約半数の方たちが退所されました。
仮設住宅の完成・入居は復興に向けた一歩であり、とても大きな意義がありますが、一方で被災者間の一体感にも大きな変化を与えています。
希望通り入居できた方、希望入居先すべてが抽選から漏れ、今後の不安感を抱いている方。その中で最初は入居決定者と抽選から漏れた方の間での不協和音が発生しだし、さらに抽選から漏れた方たちの間でも微妙なズレが生じてきました。
震災から間もなく3か月。
避難生活の疲労に加え、これからの将来が見えてこず押しつぶされそうな不安感に耐えてきた中で、当面住むところさえ決まらないストレス。過酷すぎる試練です。
将来の都市像すら描けていない今は、これまで気丈に頑張ってきた方々の心さえ折ってしまいそうになります。
被災者の生命・健康を第一に守ることは当然ですから、応急仮設住宅が完成した順に、高齢者、障がい者、小さな子供のいる世帯を速やかに移動させてあげるという方法が最善であるとは思います。
しかし、その陰で、入居先も時期も決まらず今後の生活の見通しも立たない中、避難所の目の前で仮設住宅に入居した方々を毎日見せられ続ける被災者も発生しています。
さらには、仮設住宅に入居しても、避難所とはまた違った孤独感と戦っている方もいます。
本当にどうしたらよいのかわかりません。。。
被災市町村は未曽有の災害に対し、通常処理できるキャパシティを超えながら仕事を続けています。もちろん、多方面からその対応に対して批判もありますので、真摯に受け止め、より良い対策を練っていかなければなりません。でも、各市町村では倒れる職員が次々で出しているとの話もあります。
やはり、日本全体が今回の災害を見つめ直し、伴に震災前より強い日本を目指して歩んでいく姿勢が必要なのでしょう。
被災地は頑張ります!・・・でも、そろそろ心が折れそうにもなります。
支援をお考えのみなさん。物的な支援はおかげさまで充足する状態にまでなりました。
どうか私たちに希望を与えてください。心が折れないための栄養をください。
孤独感を味わわないような支援を望みます。。。
我慢強いと言われる東北人でも、希望がないと限界が訪れます。
どうか、日本中の知恵と団結力で被災地を支援してください。。。
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