友達に、うちの大学の美術部に所属してる奴を紹介された。名前忘れちゃったけど、彼はとても熱い奴でグイグイくる感じの男。俺は意外とシャイ(誰も信じてくれないけど)だから、なんかテキトーにやり過ごそうとしたんだけど、駄目だった。彼は冗談通じない。熱いんだ。目が怖いくらい。
彼は俺の絵をネットで見ていて興味をもってくれたらしい。嬉しい。けどそんなの照れて吃っちゃう。で、「僕の絵も見てくれ。」って絵を見せてくれた。それは女の顔のデッサン。すげぇ上手いの。「上手！すげぇ！こんなの描けないわー」って言うしかない。本当。更に彼は「僕は真剣に画家になりたいと思ってるんだ。」って俺に言った。真剣な目。強い目。
俺に言われても。。。だけど、なんか変な感覚だった。俺はこんなに強く画家になりたいなんか思ったことない。俺の絵が世界中の人に楽しいでもらえたらなー。で、それがお金になれば最高だなー。ってくらい(自信とか現実とかは別の話ね)。画家という職業にこだわろうと思ってない。やりたいことはたくさんだ。絵だけじゃない。
彼は俺と違って絵だけで行きたいんだ。ま、どっちがいいってもんじゃないけど。。。強いよね。なんか。
画家になるってのが、難しい。
画家にはいつでも誰でもなれるもんな。名乗れば。そこから売れる画家にはなるか売れない画家になるかの勝負か。それなら、画家になる気なかったけど、いつの間にか人気者になっちゃった！みたいなのに憧れる。
今、俺はすっっっっごいあまい話をしてるのは承知の上。憧れの話だから、妄想だから、気にしないで