はい、お久しぶりです。


前回のブログからまたしてもかなり間が空いてしまいました。

あれから色々ありまして(会社をやめたり新しい仕事に就いたり……)、現在は歴史に残るレベルの緊急事態。あの頃は想像もつきませんでした。

さて、何故またブログを書こうと思ったかをざっくりお話すると、この状況でも緊急事態宣言直前まで塾に通っているお子さんが多数いたという現場(弟が学習塾の受付)の声、そして休校になったことで勉強面に不安を抱えている生徒さんや親御さんがいるというのを耳にしたからです。


受験生からしたら不安で仕方ないですよね。

そこで、自宅学習の支えに少しでもなればと思い、また筆を取りました。


最初はね、Twitterでこんなこと呟いてたんですよ。

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でもね、うん、


特に勉強の質問が来ない。


やっぱり今の世の中、受け身じゃどうにもならんことがたくさんあるため、こちらから積極的に発信しようかと。


このブログは大人になってやっぱり勉強やり直したいな、って人にも向けて書いてます。

だから


「コロナで暇を持て余して英語勉強しようかな〜なんて思ってるけど何が何だかさっぱりわからぬ」


「子供に英語教えてって言われたものの忘れたわそんなん」


って思ってる方も是非読んでみてくださいね。


さて、今回は「瀕死の品詞」その3

このシリーズをまだ読んでない方は


瀕死の品詞その1

瀕死の品詞その2


こちらから読んでいただければと。

さあ、いきますよ!




【前置詞】

前置詞とは、「後ろに名詞をつけることで、名詞を形容詞や副詞にしてしまう単語」です。

イメージとしては、



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こんな感じです。



石仮面(前置詞)を被った人間(名詞)が吸血鬼(形容詞、副詞)になるという感じです。例文を見ていきましょう。


俺は人間を超越するッ!

お前の血でダァーッ!!


I transcend humanity 

with your blood.

(私は 超越する 人間を 

〜で お前の 血)




はい、ここで品詞分解です。それぞれの単語が何詞か分かりますか?やってみましょう。



〜答え合わせ〜


まずI()は、人なので名詞。

transcend(超越する)は、動作なので動詞。

humanity(人間)は、人なので名詞。

blood()は、物なので名詞。

your(お前の)は、bloodという名詞を修飾しているから形容詞。


さて、残されたwith、これが前置詞です。

後ろにblood(your blood)という名詞が付いてきてますね。

「お前の血で」は「超越する」方法を具体的に示しています。

したがって

with your bloodtranscend(動詞)を修飾する副詞の役割をしていると言えます。




※ちなみに、ジョジョの英語教本もあるようです。

https://ushigyu.net/2014/10/31/study-english-with-jojo/

興味ある人は買ってみてね。

こちらでの同文の訳は違う単語を使っていますが、このブログの英訳は「前置詞」の解説がしやすいよう他の単語にしました。あしからず。




【接続詞】

接続詞とは、「文章の前につけて、文と文をつなぐ単語」です。


接続詞には2種類あります。


・等位接続詞

(and/so/but/howeverなど)

・従属接続詞

(till/when/if/that/althoughなど)


ここでは分かりやすさを優先して「従属接続詞」から説明していきますね。


①従属接続詞

これは、文章の前につけてその文章を「名詞や副詞に変えてしまう」というやつです。

前置詞に非常によく似ています。

イメージとしては



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またしてもこいつです。


不定詞のとこでも使ったけど、英語は物体や人なんかを変質させる単語が多いみたいですね。

早速例を見ていきましょう。


君がッ 泣くまで (僕は)殴るのをやめないッ!

I beat you till you cry.

(僕は 殴る 君を 〜まで 君が 泣く)



はい、またジョジョかよっていうツッコミを言う前に品詞分解しましょうね。



〜答え合わせ〜


Iはさっきと同じ名詞ですね。

beat(ぼこぼこにする)は動詞。

you()も人なので名詞。そのあと一つとばしたyouも名詞。

cry(泣く)は動詞です。

そう、接続詞はtill(〜まで)です。


この一文は二つの文章から出来ています。


I beat you(僕は君を殴る)

You cry(君が泣く)


②の文章の頭にtillが入ることで「君が泣くまで」という意味になり、①の「殴る」という動詞を修飾しています。つまり②の文全体が副詞になるのです。



②等位接続詞


これは文字通り「等しい位」、つまり「接続詞で繋がれた二つの文章が対等な関係」という状態です。

……といっても個人的には「接続詞の後ろの文の方が意味としては重要度が高い」と思っています。ただしこの理解は長文読解や英語論文を書く際に必要なものだと思うので、とりあえずここでは「優劣はなし」と覚えてもらっても構いません。

それでは例文です。


それは良い案だ、だが(僕は)断る

That sounds a good idea, 

but I reject it.

(それは 〜そうだ 一つの 良い案 しかし 僕は 断る それを)


品詞分解をしなくても、日本語と一緒ですね。文と文を繋いでますから接続詞はbutです。

さて、この一文は以下の二つの文章から成り立っています。


①それは良い案だ。

That sounds a good idea.

②僕はそれを拒絶する。

I reject it.


接続詞の後ろにある②の文は①を修飾しているか、と言われたら特にしてないんですよ。

漫画でいうと、別々のコマにあっても成り立っちゃう。だから文章として①と②は同じくらいの立ち位置、だからbutは等位接続詞なんですね。




さて、長くなりましたので今回はここで一区切り。次回は助動詞をカバーして、中学文法における品詞はコンプリートです。

ゆったりたっぷりのんびりやってるブログですが、皆様の参考になれば!

コメントやTwitterにて質問や相談も受け付けていますので、よろしければご活用ください。