私は学習する時に、インプットしたことをアウトプットすることがとても大切だと考えています。

 ですから、学習指導要領にあるような考える学習には大賛成です。

 

 これまで、できるだけそのような授業を展開できるようにしたいと、考えて、いろいろ準備して授業に臨んでいました。

 

 今回は、そのような授業の中で経験した苦い思い出を紹介したいと思います。

 

授業参観後の保護者の意見

 かなり前のことですが、社会科の授業を保護者に参観してもらったときのことです。

 

 資料として図を提示し、気付くことや考えたことをオープンに出し合うところから学習を始めました。

 全体として、いろいろな意見が交わされ、話し合いが進んでいき、「いい感じの流れになった!」と心の中で密かに自分を褒めていました。

 全員発言にはならなかったけれど、うまく流れを作ってくれる子どもの発言を板書したり、深めるための発問をしたりして、その時間のねらいが達成できたと、私は考えていました。

 多分、校内研修での授業公開の事後研では、「よかった」と言ってもらえそうな流れでした。

 

 ところが、授業後、一人の母親が近づいてきて、

「先生の授業で、全員の子どもが分かったとは思えない。」

と、険しい顔で話されました。

 確かにその方の子どもさんは、一言も発言がなかったのです💦

 

 学習者に基本的な知識がない状態では、いくら活発な話し合いができても、おいてけぼりになってしまう場合もあるなあと、反省しました。

 

理科学習の単元評価で・・・

 気象についての学習をする際、外部講師を招聘した展開をしたことがありました。

 

 自分たちの地域の気象について調べ、出てきた疑問をまとめ、専門家に質問したり、教えてもらったりして、知識を得ながら考えるという単元構成でした。

 

 子ども達の興味関心も高く、教えてもらったことから新しく疑問点を見出し、話し合いながら、さらに自分たちの考えをまとめていく展開でした。

 

 当時、私は理科の加配をしていて、複数クラスの理科の学習にT1として入っていました。

 その中で、あるクラスのAさんがとても熱心に取り組み、群を抜いて活発に発言し、周りの子ども達もうなずきながら聞きとり、ノートに考えをまとめていました。

 

 そして、最後の単元のまとめテストをしたのですが・・・

 

 あれほど活発に意欲的に学習していたAさんの結果が思わしくなかったのでした💦

 

 すごく残念な気持ちで、原因を考えてみました。

 

 授業中のAさんは、十分に学習の内容を理解できていたので、周りの子どもたちの意見を聞きながら次から次へと発言することができたのでしょう。

 でも、その内容を振り返って、自分なりの形にまとめるステップを踏まなかったのではないかと想像しました。

 話すだけのアウトプットではなく、文字化したり、図式化したりしながらまとめることが必要だと痛感しました。

 

話し合いの授業では・・・

 苦い経験から考えたことは、わかり切っているけれどなかなか実現できにくい「レジネス」「スキル」「振り返る」「まとめる」・・・などのステップが子どもによって違うことを念頭に置き、配慮されなければならないということでした。

 子どもによって、ある授業でみにつけられた力というのは異なるので、どの辺まで達成できているのかを、大人が観察し、把握することが大切だと思いました。