GPz1000RXの始動不良です。
スターターボタンを押してもセルモーターが回らないというものです。
 
電話で不具合をお聞きしたら
「ツーリング先でセルが回らなくなり押しがけして帰ってきた」との事
「以前にも症状があったのだがハンドルを左に切ると動いていたが完全に動かなくなった。」とも
そこで、可能ならタンクを外して右スイッチの配線のカプラーが抜けかかってないか見ては
どうですかと言うと
「タンクなんて外した事ないから無理です」との事でしたので、引き上げてきました。
 
まずは、セルボタンの接点をチェックして磨いて組みなおしました。動きません。
次にセルモーターリレーの接点の導通をチェックしたところ導通がありません。
仕方がないのでタンクを外して配線カプラーをチェックしましたが異常ありません。
はて?
クラッチスイッチはどうかな?と見るとなんとなく抜けかかっています。
押し込んでみました。セルが回りました。原因はここです。
しかしなぜ抜けるような事になったのでしょう。観察してみました。
 
どうやら、ETCをどこかで付けてもらった時ETCの配線と左のスイッチの配線をタイラップで
固定してしまい。右にハンドルを切ると引っ張られて抜けたようです。
クラッチスイッチはロックする部分がだめになっていて簡単に抜けてしまいます。
交換です。また、タンクを固定するラバーも2箇所ともなく、おそらくタンクを外した時になくしたようです。
必要な部品なので注文しました。
 
このような不完全な作業で不具合が生じてしまう例をたくさん見てきました。
素人や素人ではないがいろいろな事を良くわかってない人の作業は怖いものです。
 
たとえばブレーキホースを交換するときはフロントフォークを完全に伸ばして
ブレーキホースが引っ張られないかを見たり、アクセルワイヤーを交換したら
必ずハンドルを左右にいっぱい切ってアクセルがスムーズに戻るかをチェックしなければいけません。
 
自分でやるのはいいですがくれぐれも失敗のない様気をつけましょう。
 
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