ケール、大麦若葉と並び青汁原料として定番化しつつある「桑の葉」。最近では青汁のほか、ダイエット健康食品、お茶、麺、菓子類などにも配合されている。全国各地で桑の葉を6次産業化する流れもあり、品種改良や新規機能性成分の研究なども活発に行われている。
桑の葉は糖の吸収を抑える機能性が確認されている。エキス末がサプリメントに、パウダーが青汁・お菓子などに利用されることが多い。
糖の吸収を抑える働き以外に、その栄養成分も注目されている。食物繊維の含有量は、不溶性と可溶性の合計が53%あるとされ、これはごぼうの食物繊維量(51%)に相当。緑茶葉とほぼ変らないビタミン量を持ち、植物ステロールやフラボノイドも含む。吸収されなかった二糖類が大腸で腸内フローラの餌となるため、整腸作用も期待できるという。
「桑」には様々な品種があり、養蚕で使う桑と食用は別品種。食用で主に使用される品種が「一ノ瀬桑」や「島桑」など。近年、農業の活性化や新産業の創出などを目的に、食用桑の栽培に力を入れる自治体が増加している。全国各地で産官学民が連携し、機能性の研究や新品種の開発が行われている。
国産桑をリードするのが、島根県の桜江町桑茶生産組合。同組合では、島根県、島根大学との共同研究で抗動脈硬化作用を有する桑葉の新規成分「Q3MG」を発見。桜江町産桑の葉に含有量が高いとして、他品種との差別化提案を行っている。
山梨県の桑郷では、町おこしを兼ねて、食用桑の代表的な品種「一ノ瀬桑」の栽培に力を入れる。
鹿児島県で、桑品種「センシン」を自社生産するのが桑専門店わくわく園。「センシン」は、カルシウムが牛乳の約23倍、食物繊維がレタスの約34倍、鉄分がほうれん草の約20倍、ポリフェノールが緑茶の約8倍含まれるという。鹿児島の桑産業全体を盛り上げていくため、同社が中心となり、「かごしま桑振興会」を今年1月に結成。「桑の6次産業化を見据え、取り組んでいきたい」と意気込む。
健康産業新聞
