今日は、恋人たちの一大イベント。
「うわぁー、綺麗だねっっ!!」
そう、クリスマス!
ちゃんと、予約して、予定も立てて。
忙しい中、ちゃんと考えたんだよ?
「…あれ、どうしかした?」
いつだってキミは、俺のことを幼く見る。
「キャッ・・・」
いつまでたっても、そんな風にみるのなら、
俺だって・・・・本気だすよ?
「もう…急に抱き着いてきて…ビックリしたぁ~」
そういって、本気にしないキミ。抱きしめる俺の頭を撫でるだけ。
いつになったら俺の事、男として意識してくれるの…?
「ねぇ…」
「何?…どうかした?」
急に君から話しかける。
「…私ね、…寂しいんだ」
「…」
いつも強がってるキミ。意外だった。
電話したって、「大丈夫」「寂しくなんてないから」「私の事、気にしないで?」
って、いうのに。
「いつもTVの向こうで頑張ってるの見てたら…無性に会いたくなるの…」
俺に抱きついて、涙を零す。同じ気持ちだったんだ、俺たち。
「心配しないで…。俺もだから」
俺から顔を離して、まじまじと見つめてくる。
そんなキミの唇に、キスをひとつ落とした。
~Merry Christmas~