無題
僕は先日届いた、江戸の絵師の画集を見ていた
骸骨に土蜘蛛、蝮、墨色の山、竜胆に墓、幽霊、
エアコンが効き始め部屋の温度が下がってゆく
或る午後に、その日恋人と別れた彼と質屋の外で一緒にいた時、
並べてある旗には水着姿の女性があって、
彼は煙草の先でその両目に穴を空けた
旗はついにはライターの火でめらめらと燃え始め、
彼は喜んでいた 殺すって手もあるか! 満面の笑顔で彼はそう言った
金髪の鴉
百円ライターで蝶の羽に火をつける
当時のメモ帳にそうある
見ながら思ったけど、これにもおかしな間違いがある
捨て猫を、ソラと彼女が名付けた、一緒に秘密裏に飼う事になって、
彼女の親にばれ、破綻したが、
この子どうしよう?
と言った彼女に、
殺すって手もあるよ?
と言った
僕は猫と彼女を残して帰り、夜雨が降った。
そこまでならば良かった
翌朝の公園でひっくり返った箱を転がすと死骸があった。
そして、わー、と後ろで酷い悲鳴が上がると彼女が居て、
僕はその真っ白な表情を見た、彼女はぱーっと走り去った。
正しくなければ絶対に平和には生きていけない
ずっとそう感じてたら世の中が正しく成り始めてくれました。
あと僅か。
吐き出してゆけ

