~教学~

男子部LIVE講義  西方男子部長(要旨) 

 

「四条金吾殿御返事」(八風抄)

本日は「四条金吾殿御返事(八風抄)」を学びます。
この御書を送られた四条金吾は、大きな悩みを抱えていました。

主君の江間氏を折伏したのですが、結果として主君から疎まれてしまったのです。
主従関係が厳しい時代であり、生活でも仕事でも主君との強固な人間関係の中で生きています。主君から遠ざけられることは大変な困難をもたらすわけです。

~同僚からのデマ~
江間氏から疎まれたことには、大きく二つの背景があります。
一つは、日蓮大聖人と敵対した極楽寺良観のことを江間氏が信奉していたこと。
もう一つは、同僚からの讒言です

主従関係のもと、誰もが主君に取り上げられたいと願っています。

四条金吾は主君から信頼されていましたので、同僚はここぞとばかり、でっちあげの悪口を主君に伝えたのです。
 
ついには四条金吾に領地替えの命令が下されます。

今でいえば左遷のようなものでしょう。

悩んだ四条金吾は、主君に対して訴訟をしようとまで思い詰めます。

そうした状況を聞いて大聖人が送られたのが、この御書です。


大聖人は、どう励まされたのか。

 

仏法の上からも道理の上からも、

恩ある主君に仕えていくことが正しい振る舞いであることを、

教えられました。

軽はずみな行動を戒め、今は誠実を尽くして、

主君の善の心を呼び起こすよう促されたのです。

~真の賢人とは?~


大聖人は、

「賢人は八風と申して八のかぜにをかされぬを賢人と申すなり、

利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽なり」(御書1151ページ)と仰せです。
 
 利――利益を得て潤うこと。
 衰――さまざまに損をすること。
 毀――世間から軽蔑されること。
 誉――世間から褒められること。
 称――人々からたたえられること。
 譏――人々から悪口を言われること。
 苦――精神的または身体的に苦しむこと。
 楽――心身が楽しいこと。
 
これらの八風に侵されない人、つまり、

こうした八つのことに惑わされずに仏道修行を続ける人が賢人であり、

そうした賢人になりなさいと励まされました。


続けて、八風に侵されない賢人を、

諸天善神は必ず守護すると断言されています。


四条金吾はこの後、紆余曲折を経ますが、

ついに主君からの信頼を再び得て、

従来の3倍にもなる新たな領地を受けました。

師の励まし通りに信心を貫いたことで、勝利の実証を打ち立てたのです。

~逆風も成長のエンジンに~


さて、八風を見て気付くことがあります。

衰・毀・譏・苦は、誰もが避けたいことです。
 衰――さまざまに損をすること。
 毀――世間から軽蔑されること。
 譏――人々から悪口を言われること。
 苦――精神的または身体的に苦しむこと。

 

悪口を言われたら落ち込むし、損をすれば嫌な気分になる。

そうしたことが、

仏道修行に悪影響を及ぼす可能性は想像しやすいでしょう。

 

でも残りはどうか。

 

利・誉・称・楽の四つは多くの人にとってうれしいことです。

 利――利益を得て潤うこと。
 誉――世間から褒められること。
 称――人々からたたえられること。
 楽――心身が楽しいこと。

 

つまり大聖人は、良いことも含めて、

仏道修行の妨げになってしまう場合があると仰せなのです。

 

利益を上げたり、褒められたりしても、ずっと続くものではない。

慢心を起こして失敗する人もいます。

肝心なのは、目先の利害や評判などに一喜一憂しないことです。

 

そしてもう一歩深めれば“八風に侵されない信心”はもちろん、

“八風を、信心を強める力に変える姿勢”が大切だと確信します。

 

順風を受けて前に進むだけでなく、

逆風をも成長のエンジンにすることです。

 

たとえば、飛行機は離陸の時、滑走路で大変なスピードで加速します。

強烈な向かい風を受け、翼によって揚力という上昇する力を生み出して、

大空に飛び立ちます。

~負けない人の異名~

 

われわれに即して言えば、たとえば利益を得たり褒められたりした時に、信心への感謝をもって、さらに決意を深めることが第一。

 

さらに、仕事でなかなか報われないとか、

仏法対話で思わしくない反応が返ってきたとか、

心が落ち込んでしまいそうなことをも、

 

「すべて意味がある。いよいよの信心で勝ち越えよう」と、

飛躍のバネにすることです。

 

順風も逆風も、予期せぬこともすべて、

自身の成長へ、信心を強める方向へと、

生かしていくのが真の賢人なのではないでしょうか。

 

池田先生は次のように指導されています。

 

「八風に侵されない『賢人』の生き方とは、

別の言い方をすれば『負けない人』の異名ともいえるでしょう。

 

学会が、大難の連続の中、

なぜこれだけの大発展を遂げることができたのか。

 

それは、尊きわが学会員の皆様が、

八風に動ずることなく、まっすぐな信心を貫き、

断じて負けない人生を歩まれてきたからにほかなりません。

 

だから、諸天からも厳然と守られたのです。『負けじ魂』です」

(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第17巻)


何があっても微動だにしない不動の確信をもち、

困難をも広布拡大と人間革命の弾みにする。

 

それが学会の信心です。


いまこの時に、強き祈りと不屈の行動で、

すべてを変毒為薬し、勝利の実証を示していきましょう。

 

~教学~

男子部LIVE講義  西方男子部長(要旨)2020.3.10

          聖教新聞「SEIKYO ONLINE」

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「秋元殿御返事」日蓮大聖人御書P1070

 

南無妙法蓮華経と唱へさせ給へ現世安穏後生善処疑なかるべし、

法華経の行者をば一切の諸天・不退に守護すべき経文分明なり


~通解~

南無妙法蓮華経と唱えていきなさい。

現世(げんせ)は安穏(あんのん)であり、

後生(ごしょう)は善処(ぜんしょ)に生まれることは

疑(うたが)いないことである。

法華経の行者を一切の諸天が、

不退(ふたい)に守護(しゅご)することは経文に明らかである。

~池田先生 同志への指針~

 

法華経の行者の祈りほど、強いものはない。

 

我らの不屈の題目と行動に呼応して、

一切の諸天善神も不退の誓いで護(まも)りに護る。

 

御本仏は全てを御照覧(ごしょうらん)である。

 

妙法に完璧に則(のっと)った創価の行進は、

自身はもとより縁を結んだ眷属(けんぞく)も福徳安穏で包み、

現在から未来へ幸福勝利の大境涯を開いていくのだ。


悔(く)いなく朗(ほが)らかに、祈り切り、語り切り、走り切ろう!

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「四条金吾殿御返事」日蓮大聖人御書全集P1185


​​​​​​敵(てき)と申す者はわすれさせてねらふものなり、

(これ)より後(のち)に若(もし)やの御旅(おんたび)には

御馬(おんうま)をおしましませ給ふべからず、よき馬にのらせ給へ

 

~​​​​​​通 解~
およそ敵というものは、(その存在を)忘れさせて狙(ねら)うものである。今後もしも旅に出られる際は、馬を惜(お)しんではならない。

良い馬にお乗りなさい。

~池田先生のご指導~同志への指針


油断(ゆだん)と慢心(まんしん)に魔(ま)は忍(しの)び寄(よ)る。

「信心即生活」とは観念(かんねん)ではない。

 

惰性(だせい)を排(はい)して、具体的に勝ち取るものだ。


張(は)りのある勤行と教養ある生活リズムで健康管理を!

交通事故や火災に注意し、

悪縁(あくえん)を寄せ付けぬ、鋭(するど)き用心を!


栄光の人生を飾りゆく創価の賢者(けんじゃ)たれ!

 

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<教学> 生命論 「 十界論 」

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