最近何となく警察小説を読むのが習慣になっている。テレビの相棒やサスペンスの影響ではなくいろいろの作家が警察を舞台に様々な書き方をしているのが面白いからだ。その中で笹本稜平という作家の本を3,4冊読んだ。
代表は「所轄魂」である。
ちなみに警察官は全国に約26万人、警視庁に4万人ほどいて階級も巡査から警視総監、警察庁長官までさまざまでキャリア、ノンキャリアの複合体である。出世スピードはキャリアが抜群に早く「所轄魂」では父親よりキャリアの息子のほうが上位職に就いている。
笹本は出世や天下りに絡む警察内部の不正、悪事を事件の中で暴き追及することを一貫してテーマにしており読んでいて面白い。
他にも今野敏、横山秀夫、黒川博行、佐々木譲などの作家がいるがテレビのサスペンスよりももっと奥が深いと思っている。

KAZUSAGA