今回の受賞作品はちょっと違う印象を受けた作品だった。
というのは作者の村田沙耶香自身が今もコンビニでバイトしているということでとにかく時々は行くコンビニの実態を教えてくれる。
ストーリーは18歳の大学１年からコンビニのバイトをはじめ卒業しても就職口もなくバイトを続けなんと18年も経ち36歳になった独身女性の日々の描写である。 小さい時から変わった行動を起こす習性が大人になっても残っていて決して異常者ではないが社会生活不適格者らしくもあるが本人は自覚していない。 他人から指摘を受けると素直に応じるし、妹の意見の通り行動したり要するに判断能力欠如の面があるがでもその描写が読む人をひきつけ親近感があり納得もできてしまうのが読んでいて面白かった。
そこらあたりが選評にも書かれていて選者の大部分が手をあげたと思われる。 この受賞でコンビニで働く店員の方は少し誇らしく思われたのではないだろうか。
ＫＡＺＵＳＡＧＡ