溶解度積の理解 | 化学の計算の練習!

化学の計算の練習!

高校生向け化学。当面の間は計算問題
計算問題の解説動画も作っています 動画増やせるよう頑張ります
https://www.youtube.com/@penguin-chemistry121/

ある物質(固体・電解質)を水に溶かします。

最初は水に溶けますが,限度があるものも多いので,水にたくさん入れると沈殿します。

沈殿しているとき,沈殿に動きがないように見えますが,一部の固体は溶けて,

一部の溶液は再び固体になるという動きをしています。

この溶けるスピードと析出するスピードが等しくなり,見かけ上沈殿の量が変わらない状態を溶解平衡といいます。

沈殿が生じているときの”うわずみ”は,その温度での飽和溶液になっているはずです。

このとき溶けている量を,構成するイオンの濃度の積で表したものを「溶解度積」というのです。

 

私たちは量を「g」で感じることが多いため,「g以外」のもので表すと戸惑うものです。

ただ言い換えているだけ」と気楽に考えると理解しやすくなります。

飽和蒸気圧(湿度100%)についても,「飽和水蒸気量(g)」が感覚的にわかりやすいですが

化学の世界では「限度いっぱいに含まれている水蒸気が容器の壁に衝突するときの圧力(Pa)」で表現しているわけです。