私は双極性障害の大鬱で入退院を繰り返していた頃から少しずつ社会復帰をするために図書館通いをして心理学系の本を始めに『これから双極性障害と生きていく』ことに関係ありそうな本を片っ端から読み漁り、それと同時に『自分と向き合う』ということもして、大鬱で入退院していた時期から12年以上経った現在、クリニックへの月1回の通院と服薬を続けている他は健常な方と同様に働くことが出来ていて、自らカミングアウトしない限り周囲に病気と思われないくらいに回復しました。
そんな私が実践した『自分と向き合う方法』なのですが、感覚的なことなのでなかなか上手く文章で伝えきれていないなぁ…と昨日ふと思い至りました。以前に書いたものと重複しているかも知れませんが、改めて『双極性障害と共に生きる同志』の方々の生きるヒントの一つになればと思い、久々にブログを書くことにしました。
前置きが長くなって申し訳ごさいません。
『自分と向き合う』には幾つか方法があるのですが、私に合っていたのは『なんでもいいから文字にする』ことでした。
最初は何も書けません。
調子悪いときはペンも持ちたくありません。
当然です。だって鬱なんだもん。
でもそんな中で調子良い時や大丈夫な隙きに一言でいいので『今の思いを書く』ことを続けます。
その書き出したものがある程度溜まったら必ず読み返します。
その読み返すときに大事なのは書いた内容に対しては『可もなく不可もなく』の気持ちで、書けた自分を褒めることも忘れずに(笑)
この書き出す作業に慣れたら次はテーマを決めてそのテーマに対する思いを箇条書きするんです。
はい、きました。テーマ決め。気を付けるべきテーマや避けたいテーマはもう少し調子良くなってからでいいです。ですが、必ず『今は無理なテーマともいつか向き合う』ことを忘れないでください。
ここに答えがあるからなのです。
焦って答えに飛び込むと地雷なのでふりだしに戻ります(泣)
そう、私が『自分と向き合う』作業でしてきたことは、自分の無意識を意識化して自分の無意識の奥底に沈めてしまった『かつての私』を救助することだったのです。
思い出したくないこともいっぱい思い出しますし、辛かったなんて言葉が生易しく感じる出来事も記憶とともに追体験して更にのたうち回ります。
でも、私はやりました。もう自分を諦めたくなかったから。
本当はカウンセリングの専門家や心理士といったプロを頼れればよかったんです。私には御縁がなかっただけで、頼れる方はそうしたほうがいい。
結果的に私は無事に社会復帰できたけど、本当に運が良かっただけだと思う。仕事ができなかった2年間という時間は、私にとって双極性障害と共に生きるためには必要な時間だったのだと今だから思えます。
何事も無理のない範囲で決して無茶はせずに、時には休んでそして自分の良いところも悪いところも何もかも赦して踏ん張るところは踏ん張る。頑張らなくてもいいけど、やると決めたことはやる。只それだけ。
可も不可もなく、善も悪もなく、上も下もなく、私は私。
日々そう思えるようになればもう大丈夫。