2024年7月7日 七夕
タカラジェンヌ月城かなとさんの最後の日。
ご卒業の日。
二度と観ることが出来ない最後のタカラジェンヌ姿。
最後の千秋楽公演を無事に拝見させていただくことが出来ました。
感謝。。。
宝塚大劇場の卒業公演を体験しているにも関わらず、
まったく違う感情・思い・風景・・・
ほんとうに最後の一日、もう後がないんだと痛烈に実感がこみ上げてきました。
最後のお芝居とショー
すべてを心に焼き付けよう、感じよう、記憶しようとしても、
1秒・1分・10分・1時間と、どんどん過ぎて消えていく瞬間瞬間・・・
それでも消え残っていくれいこさんの想い・・・
最後の最後まで、月城かなとさん=れいこさん、
哀しすぎるけどほんとうに永遠の記憶に残る素敵な1日でした。。。
Last Dayから1週間。
ぽっかり心に大きな穴があいて、なにかぼんやりぼーーっとした感情の日々。
本当は短編小説なみに論文なみに書こうと考えていたのですが、(大笑)
哀しくて寂しすぎてぜんぜん脳の思考回路・言語野が働かないです。(苦笑)
6か月に一度、観劇の予定を考えるだけで楽しかった宝塚大劇場詣でや日比谷小旅行もなくなってしまい、この大きな穴が埋まるものは、そう易々と見つからないです。
卒業記念の数々のブルーレイやCD、スカステの特番や出演番組も、過去作品もまだまだ全然見る気がしないです。
まだまだ卒業されてしまった現実に、気持ちが追いついていかないです。。。
「歌劇」7月号 <月城かなとサヨナラ特集>
「特に主役やメインキャストがどれだけ魅力的に見えるか、それが全てだよ。その中でもやっぱり素晴らしいよね。(れいこさんのこと)」 正塚先生
「お稽古を見ていて感じるのは、正にれいこさんの魅力なんだよね。それが一番素晴らしい」 中村先生
「研8の月城は星月夜にクールで繊細な歌声が届くような大人の表現を立ち上げていました。確かな本物の伝統を引き継ぐ男役が立っていた、そう感じました。」
「コロナの中、大劇場、東宝劇場、全国ツアーと休演が出て月組だけになってしまったあの頃の事がつい昨日のように蘇ります。」
ミキティー先生 (そうなんですよ先生、コロナ禍の歌劇の屋台骨をノンストップで支えたのはれいこさん率いる月組でした!)
「演技者として知性と品性を兼ね備えた美貎の男役トップ。深い洞察で、どんな役にも生命を吹き込み、舞台の上に人間として成立させて行く。月組に月城かなとという優れた役者が存在したことは永遠に忘れられないだろう。」 イケコさん
「学生時代から,沈思黙考、大人びた風情を漂わせていました。<中略> 周囲に気を遣い、組のことを考え、蒼く燃える。我が儘でいいんです、最後の舞台、思い切って自分の信じる世界を楽しんで生きて下さい。」 谷先生
「舞台人は人気が大切だ。だが・・・本当の人気とは人徳・人望に裏打ちされてこそ・・・と感じ始めている。宝塚のセンターに立つ者は『人気・人望・人徳』がワンセット(人格)になっている方が好ましい。組替えや積み重ねた経験の中・・・月城かなとは様々な『武器』を手に入れた。『トップスターは相手役、組子、ファンやスタッフが居てこそ』と『感謝の心』という武器を手に入れたのである。」 石田先生 (おおっーーGOATのダーイシ先生、慧眼のお言葉)
「常に一歩引きながら客観的にご自身を見つめているような印象がありました。そんな月城かなとのスキルは当時からどこか大人びていました。貴女の言動にはいつでも嘘、偽りがありませんでした。」 齋藤先生(賛否両論再開した宙組公演、演出家として引き受けたその男気と心意気に敬礼)
「読解がきちんとできていないと表現は作品の意図からはずれていってしまいます。つまり、読解+表現=演技力という公式が成り立つのであり、月城かなとはこの読解能力が非常に優れた役者でありました。意外と体育会系が多いタカラジェンヌの中ではバリバリの文系ジェンヌでトップをはるのに苦労もあったことと思います。芝居の月組の看板を背負うのにはプレッシャーもあったでしょうが、実をもって組子を率いたこと、そして組のポテンシャルを維持し続けたこと、大変立派だったと思います。玲瓏・・・演技も本人も生き様も、まさにその言葉通りの濁りのない人であったと思います。」 小柳先生(文系タカラジェンヌ!同感!だから視点が違う。思考と志向が違う。初期に私も書きました。笑 玲瓏!わたしもブログのタイトルに使いました笑 なんか意見合いますね。大笑)
「大変な時も外には出さず語らず、冷静に自分の正しい道を見極め前に進んで行く、そして稽古場でのすごい集中力と組全体を引っ張っていく力にはいつも驚かされました。今、れいこが率いる月組は、素晴らしい組になったと思います。それはいつも自分の事よりも皆の事を思い、皆でいい作品を一緒に高みを目指して創ろうとする姿を見ているからだと。」 御織先生
「れいこはいつも自分の事よりも、作品や月組の仲間の事を話していました。お芝居が大好きなれいこは、ショーで唄い踊る時も、その場面や、その役の持つ色や味を出してくれました。その姿が、いつも美しく、そして何よりも魅力的でした。大劇場でのサヨナラショーを観た時も、れいこの大切にしている想いや、男役としての生き様が舞台いっぱいに溢れていて・・・本当に素敵だと思いました。帰り道に見上げた「月」は、まるで「月城かなとの舞台」のように美しくて神秘的でした。数えきれない程の努力をして、追求をして、今の舞台があるのですね。あの月を、私は忘れません。」 若央先生
(お二人の振付の女性の先生の言葉に大感動。分かっている人、見ている人は見ている。)
「舞台の上に人が息づいている。当たり前のことなんだけれど、大劇場の初日から東京の千秋楽まで、その息づきが進化してお客様を吞み込んでいく様は、私が当初予想していたレベルを遥かに上回り、身体が震えました。(DeepSea)どの瞬間を切り取っても美しかったな。そしてどの瞬間を切り取っても「あったかかった」なぁ。レーコちゃんがセンターにいたこらこそ出る温かさだったんだな。心からそう思います。レーコちゃんが浮かべる温かな微笑み。穏やかな言葉。凛として信念のある姿。いつまでも心の中にしまって決してわすれません。」 稲葉先生
「役に対して心を開き、自らの内でも対話を重ねて作っていく誠実な役作り」 生田先生
「れーこちゃんがお芝居で見せる表情、声、間合いが大好きでした。これまで沢山の稽古場や公演で、演じる役の人物になりきるかのようなあなたに、ファンの皆さん同様、何度惹き込まれたことでしょう。一瞬にしてその当時の役に入り込むかのような視線や佇まいに、彼女独特の「吸引力」のような「力」を改めて思い返していました。多面的な切り口から役を分析し、作り上げた人物の感情を過不足なく表現する・・・」 田渕先生
「とにかく深いんです。男役として、役者として、人間として、懐が深い。何しろ舞台に一人きりでも、後ろにダンサー沢山置いても、なんだって十分映えそうなのに、場面場面の正解はひとつのように感じるんです。それくらい本人が研ぎ澄まされている。」 谷先生
れいこさんのファンになってこのブログを始めて、
ご本人とお話したこともないし、どんな教育受けて育って来られたのかも知らないですし、
下級生の頃も知らないし、入団してどんなご苦労があったのかも知らない、
ほんとの心の奥深いところは存じ上げませんが、
「宝塚カフェブレイク」を見て衝撃を受けて以来、
れいこさんのなんとも表現しがたい魅力に引き付けられて、今日までいつも好き勝手に思いのままに気づいたままに感じたままに書いてきた言葉の事々・・・
数年足らずの歌劇ド素人ファンにもかかわらず、なにゆえにこのお方の虜になったのか、
舞台人のタカラジェンヌさんとしては勿論、否、それ以上に人としてその人間性、性格、お人柄に無性に惹かれていることにうすうす気付いていたし、
そのことも事あるごとに書いてきたのですが、
ずっと劇団で近くでれいこさんを見てきた各先生方の言葉の数々が、
「タカラジェンヌ月城かなとさん=人間れいこさんの人となり」が、
自分自身の認識と間違っていなかったことを証明してくれているように読み取れて・・・
「歌劇」読んで初めて泣きました。。。(涙)
心からめちゃめちゃうれしい。
約400人もいるタカラジェンヌさん。それぞれにファンの方が沢山おられる夢と愛の世界。
そんな中でれいこさんに出会って、何もかもが初めての華やかな宝塚歌劇の世界。
月城かなとさん=れいこさんに惹かれたのは間違いじゃない。
外連味のないチャーミングな誠実な人となりに魅了されてきたのは必然でした。
生身の舞台劇術。
お芝居やショーの舞台上に、歌劇にGRAPHの紙面に、
インタビューに会話に、ものの見方考え方、日々の行動に、
それぞれのタカラジェンヌさんのお人柄・性格・人格・人間性は垣間見れるもの。
各先生方の言葉を読んで、
「わたくしの人を見る目もなかなかやなぁ。感性まともやったなぁ。感受性豊かな証拠やなぁ。直観分析おうてたなぁ。心眼ただしかったなぁ。」(あの~~めちゃめちゃ自分にいいように解釈してますぅーー 大爆笑)
2019年12月29日「宝塚カフェブレイク」
れいこさん発見!(誰この綺麗な人!!)コロナ禍の始まり。
2020年5月か6月「初ファンレター」
コロナで社会が止まってしまった日々。タカラヅカはお手紙文化にそそのかされて舞台観た事ないのに!無茶するは!!(大笑)
2020年7月18日「ブログ開設」
初投稿12文字。(冷汗)
2020年10月4日「タカラヅカ歌劇初観劇」
雨の中のれいこさん初観!衝撃のチョンパの幕開け!!うわぁぁ~~月城さんおる!あの人が月城さん状態!!(苦笑)
疾風怒濤の観劇ラッシュ! 西へ東へ月組ONLY!!
2024年7月7日「れいこさんタカラヅカご卒業」。。。
月城かなとさん=れいこさんを知って約4年8か月。
思い出が溢れすぎるぐらいありすぎて、
記憶に残された数えきれないぐらいの想い出のシーン。シチュエーション。
夢のような愛と感動のタカラヅカ歌劇のタカラジェンヌ月城かなとさん。
プレお披露目の「川霧の橋」
初日の博多に向かう新幹線の中で注文したトップ就任記念のファンシーリング。
届いて以来数年間、観劇にかかわらずほぼ365日毎日つけていたリング。
(一度だけ大劇場で一時紛失するという大失態! あはははは・・・笑)
もう~メッキはがれるしひび割れ入るけど、なかなか丈夫なファンシーリング。
愛ゆえに、愛あれば、愛遥か。。。
(あと新品2×2セット大事に大切に保管中。パチパチパチパチ拍手)
れいこさんのご挨拶の言葉
「宝塚でしか演じることができない男役から何を学んだのかを考えた時、自分のこと以上に他人の幸せを願えること、それこそが男役の格好良さ、素敵なところであり、これを勉強させていただいたのだと、あらためて実感しています。多くの方からたくさんのお気持ちを頂戴し、自分に自信と余裕を持って舞台を楽しんで退団できるとは、入団当初は想像していなかったので、今とても幸せです。」
最後の最後まで自分の事より他者。
最後までタカラジェンヌとしても人としても、
水平線のようにどこまでも真っ直ぐな言行一致なれいこさん。
清く正しく美しく、朗らかに。そして、清廉にして潔くご卒業。
劇場で舞台人の月城かなとさんにお会いしたので、最後も劇場でサヨナラしてきました。
永遠に美しい夢追い人で、誰よりも素敵な笑顔で、
心身ともに健康で幸せな日々、豊かな温かい安らぎのある日常であり続けてほしいと心から願っています。。。