時間が経ったのである程度はおさまったのだが、続きを書くことをほのめかしていたので、書きます。これまでの話は、前編を読んで下さい。
つづき。
私:『寝起きじゃありません。そして、そんな脅迫めいた言い方、止めてください』
爆発しそうなのを我慢しつつも、口のきき方が最低だったので、とりあえず反抗。
が、更に追い討ちをかけるかのように、男は怒鳴った。
男:『どこが脅迫やねん。なぁ?言えや。忙しいんやったら、電話に出る暇なんてないやろ?』
と、とっさに出てきたのは、この言葉だった。
私:『待ってるんです、葬儀屋からの電話を』
このとき、確かに業者を待っていた。真実を核に持てば、覆うように出てくるのは、大きな嘘ばかりである。
私:『親戚からも電話が掛かってくるから、知らない番号から掛かってきても、とってるんです。』
しかし、男はへこたれなかった。
男:『なら、明日電話したら、話を聞くんやな?』
私:『人が亡くなってるんですよ?わかってるんですか?』
男:『また掛けるからな』
私:『いつ話できる状態になるか、わかりませんけどね』
口調は強いままだが、これ以上話しても無駄だと思ったのか。男は一言、こう言った。
男:『…わかった。すまんかったな』
電話を切った後、ソファーの上でしばらく放心。
数分のやりとりは無事に終わったが、
私の心臓はバクバクしていた。
どうやら、心底感じていたのは、
怒りじゃなくて、恐怖だったらしい。
どこからか情報がもれたのか、この男が言った通りにランダムに掛けているのかわからないが、ここの所、知らない番号からよく掛かってくる。もし見知らぬ番号に出会ったとき、この手の人間は、伝言を残したりしないので、そこのところも判断して掛け直すなりすべきだな。
万が一取ってしまった場合は、私のように不幸を装えばいい。
大体、怒鳴られたところで、
誰があなたの話を聞いたり、商品を購入したりするもんか。
だから、いつまで経っても上手くいかないんだ!
そのくらいの頭は、使えるでしょう?
あなたも、寝起きじゃないんだから!
つづき。
私:『寝起きじゃありません。そして、そんな脅迫めいた言い方、止めてください』
爆発しそうなのを我慢しつつも、口のきき方が最低だったので、とりあえず反抗。
が、更に追い討ちをかけるかのように、男は怒鳴った。
男:『どこが脅迫やねん。なぁ?言えや。忙しいんやったら、電話に出る暇なんてないやろ?』
と、とっさに出てきたのは、この言葉だった。
私:『待ってるんです、葬儀屋からの電話を』
このとき、確かに業者を待っていた。真実を核に持てば、覆うように出てくるのは、大きな嘘ばかりである。
私:『親戚からも電話が掛かってくるから、知らない番号から掛かってきても、とってるんです。』
しかし、男はへこたれなかった。
男:『なら、明日電話したら、話を聞くんやな?』
私:『人が亡くなってるんですよ?わかってるんですか?』
男:『また掛けるからな』
私:『いつ話できる状態になるか、わかりませんけどね』
口調は強いままだが、これ以上話しても無駄だと思ったのか。男は一言、こう言った。
男:『…わかった。すまんかったな』
電話を切った後、ソファーの上でしばらく放心。
数分のやりとりは無事に終わったが、
私の心臓はバクバクしていた。
どうやら、心底感じていたのは、
怒りじゃなくて、恐怖だったらしい。
どこからか情報がもれたのか、この男が言った通りにランダムに掛けているのかわからないが、ここの所、知らない番号からよく掛かってくる。もし見知らぬ番号に出会ったとき、この手の人間は、伝言を残したりしないので、そこのところも判断して掛け直すなりすべきだな。
万が一取ってしまった場合は、私のように不幸を装えばいい。
大体、怒鳴られたところで、
誰があなたの話を聞いたり、商品を購入したりするもんか。
だから、いつまで経っても上手くいかないんだ!
そのくらいの頭は、使えるでしょう?
あなたも、寝起きじゃないんだから!