幼い頃の夢を見てました。
『メアリーポピンズ』で傘で飛ぶ姿に憧れて、それほど急でない坂道を駆け下りてはジャンプ!
長靴でつまづきながらも、なおジャンプ!
ポケットに入れていた5円チョコが落ちても、めげずにジャンプ!
でも、浮力はそんなにあまくはなかったのです。
滞空時間、推定0.5秒。大目に見ても、1秒未満。
何度も何度もジャンプして、ジャンプして。
…そんな時、不幸は襲いました。
『地面が、地面がぁっ!』
見れば、大きな地割れ。
浮くどころが、望みもしない地底に沈んでいこうとしていました。
『あぁ、やっぱり飛べない!』
と悲しい再確認をした所で、wake up!
気が付けば、震度3の地震でした。
…これは、私が小学4年生の時の実話を元に、今朝の目覚めと絡めて作ったフィクションです。
そうです、嘘です。だははははは。悲しいね、虚しいね。そうだよ、つまんないよ。
さて、気を取り直して。
ども、あちしです!
今日は前回の予告どおり、パリアッチの感想を書いていこうと思います。
『パリアッチ~pagliacci』 in 西鉄ホール
脚本・演出:倉持裕
出演:小林高鹿・瀬戸カトリーヌ・片桐仁・細見大輔・伊達暁・ぼくもとさきこ・玉置孝匡・野口かおる・郷本直也・つまみ枝豆・こぐれ修
ストーリー:とりあえず、観に行った方が早い。
感想:かなりの割合でネタばれします。覚悟がよろしければ、ついていらして!ダメならば、後日会いましょう。では、行きます。
今回の話は、オペラハウスのVIPルームでのみ繰り広げられ。
その場所以外で、彼らの間にどんな関係があったかということはさっぱりわからない状態で話が進んでいくので、観てるうちに嫌がおうでも想像が広がっていく。
そこにガツンと釘を刺してくれるのが、仁さんとぼくもとさんが(高鹿さん演じる)細川の『落し物』だとわかって後に繰り広げられる場面。ここは、今回鳥肌立ちっぱなしのシーンでした。
かつて憧れのオペラ歌手を、客席の最前列から見る以上に近づきたいと思った細川。
甲羅干しみたいな亀がいる川を通る際、話すきっかけを作ろうとして美鈴の『落し物』を拾って差し出した。
それからは彼女を愛するがゆえに、オペラの作曲家となって彼女の言われるまま1年以上毎日VIPルームに通った。特に観もしないのに、その部屋を離れようとはせずに。
しかし、時は無常で。
オペラへの愛は消えないのに、彼女への愛情が薄れていく。
だからあの日を振り返る。
『あれは、本当に美鈴の落としたものだったのか?』と。
そこに、彼の前に現れた『落し物』は言う。
『私は、誰なんですか?あなたの落としたものは、何ですか?』
美鈴は、自分のものじゃないと知っていたんだ。
でも、細川の差し出した『落し物』を自分のものとして受け取り、逆に細川を自分のものにしたんだ。
落としたもの。
落し物。
あれは一体、誰の何?
少し回想を入れてみましたが、どうでしょうか。
細川の落とし物は、きっと
彼の(オペラや彼女を)愛した想いかその類。
と思っていたのですが、もう一度考えると、
彼の距離のとり方(=彼の解釈)なのかしら?
『僕・私・俺・あたい・わし・・・』
一人称は、他者との距離の取り方でいくらでも変わってくる。
それは、相手によるものではなく、
自分自身の解釈と判断によって。
同じように細川と美鈴は、舞台と客席という距離を、亀のいる川で取り払おうとした。
その距離は、美鈴が『取り除いた=落とした』のではないけれど、自分が受け取ってしまうことで、消し去ってしまえるものだったんだ。
一方、細川が落とした片桐演じる『堀込』は、かつて美鈴を愛した過去だったのかもしれない。
だから堀込はボクモトさん演じる『奈江』と共に、細川が見ようしなかった舞台をVIPルームを飛び出して観いたのだし、『ないはず』の思い出も語って聞かせた。
ないのだと思う、美鈴への愛情は。
無いの、思い出も、想いも。
…多分ね。
これが、私の『落し物』の解釈です。時間が経てば、変わるかもしれない。
美鈴が打たれた回想シーンは、もしかしたら真実のもので、もしかしたら周りのみんなの解釈かもしれない。その辺は、いまだに謎。
倉持さんの作品は『ワンマン・ショー』しか観た事がないけれど、『全部、あなたの解釈の世界なのですよ』ってな雰囲気が、私は気に入っています。頭使いながら見るから、芝居って好きなのよね、あちし!
というわけで、後は登場順に軽く。
伊達さん、声がめちゃ通る。第一声を聞いただけで、ほ~っとしてしまいました。細見さんはムカつく目つきでよろし。瀬戸カトさんは、美人ね。数年前に浜笑で観た時とは別人だ。ほおづえ付いた時の目つきが好き。ボクモトさんは、期待以上の面白さで、仁さんとぴったり。仁さんといえば、お笑いのときと違って柔らかい感じが出ていて、役者としてとてもいいポジションを作りそう。こぐれ修さんは、怒鳴ってばかりで怖いけど、制服がいまいちだけど、何を持っているのだろうと思ってしまう。郷本さんは、あちしと年がほぼ同いで、背もあって、若手独特のテンションがあって、悔しいけど観てて羨ましい。野口かおるさんは、あんなに面白いとは思ってなかった。あのふにゃふにゃしたしゃべり方が、お気に入り。枝豆さんは、3回目のカーテンコールで年上がゆえに仕切ってしまった所がまずいけれど、小ボケに走らずもちっとテンポよく行けば好き。高鹿さんは、イライラしてる役なので、個人的にははなまる鉢つき。
そんなこんなで書いてみましたが、
玉置さんって、意外と声が高いのね。
『メアリーポピンズ』で傘で飛ぶ姿に憧れて、それほど急でない坂道を駆け下りてはジャンプ!
長靴でつまづきながらも、なおジャンプ!
ポケットに入れていた5円チョコが落ちても、めげずにジャンプ!
でも、浮力はそんなにあまくはなかったのです。
滞空時間、推定0.5秒。大目に見ても、1秒未満。
何度も何度もジャンプして、ジャンプして。
…そんな時、不幸は襲いました。
『地面が、地面がぁっ!』
見れば、大きな地割れ。
浮くどころが、望みもしない地底に沈んでいこうとしていました。
『あぁ、やっぱり飛べない!』
と悲しい再確認をした所で、wake up!
気が付けば、震度3の地震でした。
…これは、私が小学4年生の時の実話を元に、今朝の目覚めと絡めて作ったフィクションです。
そうです、嘘です。だははははは。悲しいね、虚しいね。そうだよ、つまんないよ。
さて、気を取り直して。
ども、あちしです!
今日は前回の予告どおり、パリアッチの感想を書いていこうと思います。
『パリアッチ~pagliacci』 in 西鉄ホール
脚本・演出:倉持裕
出演:小林高鹿・瀬戸カトリーヌ・片桐仁・細見大輔・伊達暁・ぼくもとさきこ・玉置孝匡・野口かおる・郷本直也・つまみ枝豆・こぐれ修
ストーリー:とりあえず、観に行った方が早い。
感想:かなりの割合でネタばれします。覚悟がよろしければ、ついていらして!ダメならば、後日会いましょう。では、行きます。
今回の話は、オペラハウスのVIPルームでのみ繰り広げられ。
その場所以外で、彼らの間にどんな関係があったかということはさっぱりわからない状態で話が進んでいくので、観てるうちに嫌がおうでも想像が広がっていく。
そこにガツンと釘を刺してくれるのが、仁さんとぼくもとさんが(高鹿さん演じる)細川の『落し物』だとわかって後に繰り広げられる場面。ここは、今回鳥肌立ちっぱなしのシーンでした。
かつて憧れのオペラ歌手を、客席の最前列から見る以上に近づきたいと思った細川。
甲羅干しみたいな亀がいる川を通る際、話すきっかけを作ろうとして美鈴の『落し物』を拾って差し出した。
それからは彼女を愛するがゆえに、オペラの作曲家となって彼女の言われるまま1年以上毎日VIPルームに通った。特に観もしないのに、その部屋を離れようとはせずに。
しかし、時は無常で。
オペラへの愛は消えないのに、彼女への愛情が薄れていく。
だからあの日を振り返る。
『あれは、本当に美鈴の落としたものだったのか?』と。
そこに、彼の前に現れた『落し物』は言う。
『私は、誰なんですか?あなたの落としたものは、何ですか?』
美鈴は、自分のものじゃないと知っていたんだ。
でも、細川の差し出した『落し物』を自分のものとして受け取り、逆に細川を自分のものにしたんだ。
落としたもの。
落し物。
あれは一体、誰の何?
少し回想を入れてみましたが、どうでしょうか。
細川の落とし物は、きっと
彼の(オペラや彼女を)愛した想いかその類。
と思っていたのですが、もう一度考えると、
彼の距離のとり方(=彼の解釈)なのかしら?
『僕・私・俺・あたい・わし・・・』
一人称は、他者との距離の取り方でいくらでも変わってくる。
それは、相手によるものではなく、
自分自身の解釈と判断によって。
同じように細川と美鈴は、舞台と客席という距離を、亀のいる川で取り払おうとした。
その距離は、美鈴が『取り除いた=落とした』のではないけれど、自分が受け取ってしまうことで、消し去ってしまえるものだったんだ。
一方、細川が落とした片桐演じる『堀込』は、かつて美鈴を愛した過去だったのかもしれない。
だから堀込はボクモトさん演じる『奈江』と共に、細川が見ようしなかった舞台をVIPルームを飛び出して観いたのだし、『ないはず』の思い出も語って聞かせた。
ないのだと思う、美鈴への愛情は。
無いの、思い出も、想いも。
…多分ね。
これが、私の『落し物』の解釈です。時間が経てば、変わるかもしれない。
美鈴が打たれた回想シーンは、もしかしたら真実のもので、もしかしたら周りのみんなの解釈かもしれない。その辺は、いまだに謎。
倉持さんの作品は『ワンマン・ショー』しか観た事がないけれど、『全部、あなたの解釈の世界なのですよ』ってな雰囲気が、私は気に入っています。頭使いながら見るから、芝居って好きなのよね、あちし!
というわけで、後は登場順に軽く。
伊達さん、声がめちゃ通る。第一声を聞いただけで、ほ~っとしてしまいました。細見さんはムカつく目つきでよろし。瀬戸カトさんは、美人ね。数年前に浜笑で観た時とは別人だ。ほおづえ付いた時の目つきが好き。ボクモトさんは、期待以上の面白さで、仁さんとぴったり。仁さんといえば、お笑いのときと違って柔らかい感じが出ていて、役者としてとてもいいポジションを作りそう。こぐれ修さんは、怒鳴ってばかりで怖いけど、制服がいまいちだけど、何を持っているのだろうと思ってしまう。郷本さんは、あちしと年がほぼ同いで、背もあって、若手独特のテンションがあって、悔しいけど観てて羨ましい。野口かおるさんは、あんなに面白いとは思ってなかった。あのふにゃふにゃしたしゃべり方が、お気に入り。枝豆さんは、3回目のカーテンコールで年上がゆえに仕切ってしまった所がまずいけれど、小ボケに走らずもちっとテンポよく行けば好き。高鹿さんは、イライラしてる役なので、個人的にははなまる鉢つき。
そんなこんなで書いてみましたが、
玉置さんって、意外と声が高いのね。