ロックミュージシャン、オジー・オズボーンの娘、ケリー・オズボーンが日本人になる?

 そんなTV番組がイギリスで放送され、それがYouTubeでアップされていました。題名は、その名も"Kelly Osbourne Turning Japanese"(日本語では、「私は日本人になる。」と書いてありました。)

 「ワーキングホリデー」の名目で5週間日本に滞在したケリーが、メイドカフェ、ラブホテル、ショーの楽屋などで働いたり、中学校で英語を教えたり、コスプレの大会に参加したり、ホストクラブに行ってみたり、舞妓さんになったり、侍や仏教の修行をしてみたりと、日本人でも、誰でも経験できるわけではない貴重な体験をしていきます。

 最初は、家に帰りたい!もう米は沢山!といったり、イギリスの家から自分の枕やトイレットペーパー(日本のは硬すぎるそうで)を送ってもらったりしていたケリー。イギリス人のケリーにとっては、メイドカフェやラブホテルなどで働くのもかなり抵抗があり、奇妙に映ったようですし、仏教の修行にしても、いちいち衣装を着替えるのは嫌だ、と言って私服で受けることにしたり・・・。

 外国人、しかも超セレブリティである彼女が、日本文化、それも一部はかなり極端で変わった経験をするということで、興味深かったですが、これを以って「これが日本だ!」と言い切って欲しくはない感じです。

 テレビだから、より面白くするよう、特に印象的な経験をさせるのは分かりますが、みんながみんな仏教や侍の修行をするわけじゃないし、舞妓さんになれるわけでもないし、ましてや、健康や幸せを願って人形を焼くという習慣は、一部の地方および人々の習慣であって、日本全体で広く一般的に行われているとは言えないのではないでしょうか?

 外国の人に珍しい経験をしてもらうのは番組としては面白いとしても、見た側は、これが全てありのままの日本だと思い込んでしまう危険性は避けられないと思います。まあ「日本では、こう信じる人もいる」とか、「UNUSUAL」という説明はあるのですが、ケリーは「ここ日本ではこうらしい」、「日本って変だけど興味深いところもある」みたいな言い方をしているし、視聴者の中には、これらの映像が印象的に残って、日本ってこうなんだ!と思い込んでしまう人もいるのでは・・・と思います。判断は視聴者に委ねられるところかもしれませんが。

 ケリー、いつもfour-letter word連発で言葉遣いは悪く、かなり文句も言っているけど、もっとわがままで特別扱いを要求するのかと思っていたら、意外に気を遣っていたり、人前で文句を言うときは、英語であっても一応他の人に聞こえにくいように、ひそひそ声で話したり、「よくしてくださってるのに申し訳ないけど、私の国の習慣ではこうだから、これは私にはできません。」ってちゃんと言ってるあたり、全く違う文化に接して戸惑っている気持ちも分かるので、個人的には、嫌な感じとかはしなかったです。わざとこういう言い方をさせているところもあるだろうし。コメントでは、「彼女はビッ○だ!文句ばっかりじゃないか!」みたいなのも沢山ありましたけど。仮に、ここにヒルトン嬢やニコール嬢が出ていたら、どうなっていたのでしょうね^^;さて、最後には、彼女はこの体験を、どう感じるようになるのでしょうか?

 ナレーションもイギリス英語なので、イギリス英語の勉強にもいいかもしれません。(ちなみに、日本語字幕はありません。)いつも、イギリス英語の対極のようなテキサス英語を聞いている私にも、かなり新鮮でした(笑)エピソードは3まであります。興味があったら、ぜひ見てみてください!コチラ です。(YouTubeのこの動画のページに飛びます。)

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