赤い怪人~opti.atopic~ -2ページ目

肌ざわり

子供の頃から、服の素材に関して潔癖なところがあった。
アレルギー体質というのもあったんだけど
嫌悪感で泣き、終いに嗚咽でついでに吐くコトもあったぐらい
ちょっとばかり、気持ち悪い子だった。


さすがに今は自分で避けれるから良しとして
オシャレに関しては、免疫レベルで“肌ざわり”重視だから

妥協すると身に危険が及ぶ。


オシャレは命がけよ!とか言ってたオカマがいたけど

「だね」って、首かしげて苦笑いしたい。





セラミド

「アンタぁ、セラミドが足りないね」


かかり付けの先生に言われた。


「セラミドさえきっちりあれば、アトピーって治るんですか?」

先生「いや、まあ、うん、あー、どうだろう?」


食いつかせといて、その反応はなんだ。

最後はアトピーの宝刀「生まれつきだからねぇ」の一言。

もう、切れ味抜群。グウの音も出ません。



セラミドとは、角質細胞の間を埋め、ホコリなどの刺激物から表皮を守ってくれる脂質…らしい。

アトピーに関係なく、今やセラミドが売りの化粧品がわんさか登場しているから

いちいち私が説明するほどのモノでもないか。


さて「足りない」と言われた私。病院を出てすぐ、セラミドを探し回った。

そして、化粧品とクリーム発見。ついでに、1本4000円もする原液も購入した。

財布の中身はすっからかん。それでも、マシになるなら安い出費じゃないか。


しかし、1万近くの出費で得たモノは

肌が荒れている時は、何を塗っても効果は無い。むしろ、荒れる。

という、当たり前の教訓だった。


ちなみに、アトピーの出ていない部位(二の腕、腹、足)に塗ったところ

すべすべのツルツルの、水を弾く卵肌になったので、決してニセモノでは無い。

悪いのはセラミドでは無く、私のオツムだ。


諦めきれず、今度は食品に手を出した。

セラミド配合のサプリメント、1か月分4000円(また4000円か)を購入し

前回の失敗を恐れながら、継続は力なり!と毎日飲み続けた。


…また、二の腕と腹と足がすべすべになった。

アトピー部分に悪影響も無ければ、改善したところも見られない。

私の身体は、美肌と汚肌の融合体になってしまっただけで

認めたくはないけれど、セラミドの出費は無駄遣いだったようだ。



今はセラミドが豊富に含まれているコンニャクを食べている。

こちらも可も無く、不可も無く。

2万近くかけた商品が、こんにゃくと同等と知っても、落ち込んだりはしない。

この程度の失敗は腐るほどしてるからな!これぐらいで懲りてたまるか。



白く粉が吹き、乾燥によって痒みが生じるタイプ

炎症は引いたが、たまにポチリと小さな赤い炎症が出来る程度のタイプには

セラミドで予防するのはアリだと思う。

ただ、単品で治そうなんて甘い考えは捨てなければ、前には進めない。





お目目逸らして

顔のアトピーが酷かった時、例に漏れず私も外出が苦手だった。

悪意は無いが、正直すぎる人の視線が辛かった。

まだまだお年頃。赤くただれた顔を人に見られるぐらいなら、いっそ…


と、夕方以降に行動する事が増えたが、そうも言ってられない場合もある。


どうしよう、どうしよう。

人の視線は辛いが、とはいえ、1人ずつ目を潰してまわる訳にもいかん。

万が一の為、キツネのお面を買っておいた。

何度も言うがお年頃。傷だらけの顔を見られるぐらいなら

キツネのお面でも被って居た方がマシなのだ。


そんな時、同居人が買い物から帰ってきた。

悩みにふける私に「これあげる」と放り投げてきたのは

花粉症シーズンに大流行した超立体マスクだった。



なんでこんな気の利いた物を買ってきたのか?と訊ねてみると

キツネのお面で外歩かれると困る」からだと。

うーん、そういうのってよく判んない。


冗談抜きにしても、マスクはとてもありがたかった。

羞恥心を消してくれるだけでなく、普通の肌なら気にならない「何か」から

か弱い肌を守ってくれるのか、ちっとも痒くならない。

乾燥シーズンは保湿にもなる為、クチビルもひび割れたりしない。


普通のマスクではダメ、キツネのお面でもダメ。

季節外れにマスクをしていると、やはり恥かしさが出てきたりもするが

患部を隠して外出できるという事が、心の負担を一気に軽くしてくれたのだ。

そこで怯んではいけない。


顔のアトピーがマシになった今でも、花粉症、乾燥シーズンは愛用している。

何にでも当てはまるが、予防が肝心。


超立体マスク花粉用 ふつう 15枚入 (2入り)
¥424
Amazon.co.jp