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楓坂四駒堂
耄碌妄想日記
日曜版№179でおます。
アタフタしながらも
毎週日曜午前0時に更新致しております。
沖田総司の頃…
あっという間でした…
「西田敏行」が亡くなってもう1年余り
多分、この人を好きだった誰もが、大きな喪失感を抱いたまま…
そして今宵は討ち入り…
吉良邸に向かわれる方、どうかお気をつけて!
歴史上の人物も数多く演じてきた
「西田敏行」が「吉良上野介」を演じたのは
2010年の「忠臣蔵~その男、大石内蔵助(テレ朝)」でした。
つい先日…
最後の出演となった連続ドラマ
「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」を
一気に観返しました。
ある意味、最も「西田敏行」らしい役でした。
ドラマの中で何曲か歌も唄っているんですよね…
♪恨み節なんてしみじみ絶品です。
その存在感は唯一無二
誰も代わることの出来ない俳優さんでしたね。
舞台で評判を呼び…
映画に出始めた70年代…
「出目昌伸」監督作品「沖田総司(1974・東宝)」
既に「新選組」フリークだった私…
「草刈正雄」の「総司」にやや違和感を感じつつ…
劇場に足を運びました。
この時…
「西田敏行」が「永倉新八」を演じたのを
憶えている人って
どのくらい、おみえなんでしょうね?
当時27才くらい?
まだギラギラしてたなぁ…
それもまた遠い昔に…
合掌

すいませ~ん!![]()
「池田屋襲撃」直前の
軽い肩慣らし?
確信犯的下ネタで著しくお茶を濁しました。
「斉藤一」ファンの皆さま
どうかお許しを!![]()
しかし…ギャグ4コマにしては
画柄がシリアス過ぎるだろ?これ…
う~ん![]()
次回4コマ「歌謡サスペンス」![]()
クリスマスソングです。
股…いえ!又もや、やや下ネタ…かな?
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遥かなるスクリーン
ハイスクール・ララバイ篇103
あゝ…ふらんすに行きたしと思えども…
ジャン=ピエール・メルヴィル 7 ラストでおます。
「サムライ」「仁義」と多少違和感のある邦題。
しかし、観終わった後は、どちらも何となく納得…。
ともかく「アラン・ドロン」を観るための映画でしたから…。
カッコ良ければすべて良し!![]()
花の色は…って言うけれど…
これほど長きに亘って「イイ男」を続けられるって、ある意味「奇跡」ですね。![]()
これほどの「イケメン」だと、ある意味、俳優としてはマイナス要因にもなりかねないのですが…。
その「アラン・ドロン」主演3作目は、これも「フランス・イタリア」合作の「フィルム・ノワール」。
「ジャン=ピエール・メルヴィル」の遺作となってしまった
「リスボン特急(1972)」
当時、映画界屈指の美男美女俳優…![]()
「フランス」が世界に誇る「D&D」。
「B&B」は「もみじまんじゅう」…いらん小ネタじゃ!![]()
「アラン・ドロン」と「カトリーヌ・ドヌーヴ」の初共演作。
当時「アラン・ドロン」…37才。
「ドヌーヴ」…ますます美貌に磨きがかかった29才?![]()
この二人のスターの共演…
1964年の「シェルブールの雨傘(ジャック・ドゥミ)」で「ドヌーブ」が世界的な人気を得た後、もっと早くあっても良さそうなものですが…
それを望む声もあったと思うのですが、それぞれがそれを必要としなかった…?
話題先行となり、むしろマイナス要素もあった訳で…多分…。
ま、ともかく…ここでは実現!![]()
今回「メルヴィル」が「アラン・ドロン」に用意したのは「刑事(警視?)」役。
相対するのは「リチャード・クレンナ」率いる強盗団。
これに「リチャード・クレンナ」の情婦「カトリーヌ・ドヌーヴ」が絡んで…。
この「ドヌーヴ」演じるこの「カティ」もなかなかの女性。
いろいろやらかすのですが…
「ファム・ファタール」というのと少し違う気が…。
「リチャード・クレンナ」が経営する「ナイトクラブ」で何故かピアノを弾く警視「ドロン」。
それを傍らで見つめる「ドヌーヴ」。
一幅の絵画のように美しい2ショット。![]()
しつこいですが、やはりこの頃の「ドヌーヴ」は類を見ない美しさ…。![]()
多くを語らない「メルヴィル」の脚本。
この三人に過去、色恋を含めた何らかのいきさつがあったような、ないような…。
ともあれ、現在は警察官と犯罪者とその女。![]()
今回の撮影監督は「アンリ・ドカエ」ではなく「ワルター・ウォレッツ」
「メルヴィル」とは先に触れた「影の軍隊(1969)」。
「ドロン」とは直前の「帰らざる夜明け(1971・ピエール・グラニエ=ドフェール)」で…。
「メルヴィル」調を心得た映像づくり。![]()
この「リスボン特急」
前2作とは趣を変えようとした意図は読み取れるのですが…
やや策に溺れた感もあり…
興行的には目玉だった「ドヌーヴ」にどんな役回りを与えるか…
観る側もそちらに関心が向き…
出番が少ない割には、ある意味、彼女の存在を意識し過ぎた所為もあったのか
どうも全体の構成がややチグハグ…?![]()
原題は「Un Flic」…「警官」なんですが…
敢えて邦題が「リスボン特急」になったのは…
この強盗団、麻薬を略奪するためにこの特急列車をヘリで襲うという、「スペクタル」も用意されていたため…。
展開から言えば、取ってつけたような若干の違和感が…
とにかく、「ドロン」と「ドヌーヴ」のギャラがどれほど占めたのかわかりませんが…
こうした「スペクタル」を撮るにはあまりに制作費が貧弱?
要はこの「スペクタル」になるべきシーンがあまりにショボい…。![]()
正直言えば…これが「遺作」とすれば、少し淋しい気が…。![]()
そんな中、敵役の「リチャード・クレンナ」。
イタリア系のアメリカ人俳優。
私が、当時観た映画の中では…
「砲艦サンパブロ(1967・ロバート・ワイズ)」で、戦死する艦長。
「オードリー・ヘプバーン」主演の「暗くなるまで待って(テレンス・ヤング・1967)」。
ここでも犯人役でしたが…「アラン・アーキン」に殺され死亡。
「リスボン特急」での「強盗団」のボス「シモン」
こちらも最後は…![]()
でも、「役」としてはこっちの方がインパクト、あったなぁ…。
俳優としてはおいしい役。
前2作までは、こちらが「ドロン」でした。
「リスボン特急」…
結局というかやはりというか…「ドロン」と「ドヌーヴ」の共演だけが話題の映画だったような気がします。
スター同士の共演![]()
1+1が2以上になることもあれば、2以下ということも…!
この「リスボン特急」のプロデューサー「ロベール・ドルフマン」がその前年に仏・伊・西・米の合作で制作したのが…
「レッド・サン(1971・テレンス・ヤング)」。
「アラン・ドロン」に加え「チャールズ・ブロンソン」「三船敏郎」の三カ国の大スターの共演作。
豪華共演というのが好きな人だったんでしょうね。![]()
これとて、作品の質として、1+1+1が3以上になったかと言うと…甚だ疑問。
そんな顔見世興行の色合いの強かった?「ドロン+ドヌーブ」でした。
尚、この二人の共演はその後、たった一度だけありました。
約10年後の1982年…
「ロバン・ダヴィー」監督作品「最後の標的(原題・Le choc・衝撃)」
「ドロン」…今度は引退間際の殺し屋…渋い!
その引退を組織は許さず…追われる身に。
そんな中、人妻「ドヌーヴ」と恋に堕ちる
…というロマンティック・ハードボイルド?
実を言うと…この作品、日本では劇場未公開。
日本市場での「フランス映画」及び「ドロン」の人気衰退はあったものの…
仮に「リスボン特急」の評判がもっと良かったならば、10年後とは言え、このコンビの作品、未公開はなかったのかなぁ…。
そんなことをしみじみ思い起こす「リスボン特急」です。
青春の日々…映画館に通ったあの頃…
1970年前後、任侠から実録へと変わっていった東映映画。
それとはまったく色合いの違った「ジャン=ピエール・メルヴィル」が描いた男たちの世界。
ノスタルジーの極みに違いありませんが
日常の中にそんなリアルはなかったからこそ
そんな男たちになれなかったからこそ…
「アラン・ドロン」にはなれなかったからこそ…あははは ![]()
遥かに遠い…青い幻影の様に
あの頃の「スクリーン」の中の男たちの姿に今も憧れる自分がいます。![]()
「あゝ…ふらんすに行きたしと思えども…」篇
一応の区切りとします。
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別企画の後…
「名古屋純情シネマ」は
少しばかり間をおいて、シリーズ映画特集「大映」篇を始めます。
次週「ドラマの時間」の予定です。




