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「楓坂四駒堂」

耄碌妄想日記

　No.139でおます！

当ブログは本年も

日・木曜日午前0時

週２回更新で～す。

♪田舎のバスは　おんぼろ車

タイヤはどろだらけ　窓はしまらない

それでもお客さん　ガマンをして～るよ

それ～は　私が美人だ～から

※詞・三木鶏郎

私が生まれる前から芸能人

そして先日、大晦日に亡くなるまで

現役の女優さんでした…。

常々ご本人は…

自分は喜劇女優であると…

追悼

中村メイコ

冒頭の曲　♪田舎のバス

セリフてんこ盛りのこの歌もそうですが

実にいろいろな顔を持った

天才的なタレントさんでした。

ふと想い出したテレビドラマがあります…。

昨年暮に公開された

アニメ「窓際のトットちゃん」

これはもう少し前

2017年…テレ朝の昼の帯ドラマ

「トットちゃん」

脚本は「光る君へ」の「大石静」

主演は「清野菜名」

「トットちゃん」の若き日の恋を描いたドラマでした。

たしか「ブギウギ」の

「趣里」も出てた筈…。

「トットちゃん」こと「黒柳徹子」とともに

テレビ黎明期を歩んできた

盟友「中村メイコ」は

疎開先・青森のリンゴ農家のおばちゃんの役。

友情出演でしょうね…

これがおそらく最後のテレビドラマでした。

そしてなんと亡くなる6日前

昨年のクリスマス

最後の仕事が「徹子の部屋」だったようです。

これはお別れだったのでしょうか？

長い間おつかれ様でした。

ご冥福をお祈りいたします。

そんなところへ

八代亜紀さんの訃報

こちらはまたも同世代…ああ！

まったくまいります…。

勘弁してください！

デビュー直後の「全国歌謡選手権」

10週、全部観てましたもん。

その時代、時代…いくつもの歌声が

胸に蘇りますが…

♪思い出が～　

淋しい気持ちに　変わるとき

なみだ　あふれる私です。

※詞・池田充男

1976年のリリースの

♪花水仙

「八代亜紀」版♪神田川かなぁ…

大好きな曲でした。

心よりご冥福をお祈りいたします。

大河の「家康」は終われども

「戦国篇」…

脳天気に続いております。

次回、「日曜版」４コマは

新選組京都無情篇でおます。

遥かなるスクリーン

ハイスクール・ララバイ篇35

名画座のマドンナたち

その３

♪燃えるせ～つなさ　苦しさを

　そっとおし～えた　雨の夜

　二度と逢っては　いけないわ

　だめよ～だめだめ　つらいのと～…

　※詞・中山貴美

　えー…

　高校時代（60年代半ば）、名古屋の南大津通・名画座「ロマン座」で出逢った女神たち…

　記憶だよりの行き当たりばったり…

　で、すいませ～ん！

　ここに来てひとりの女優さんを鮮烈に想い出してしまいました…。

　こうなってくると、キリがないかも知れませんが…

　この人だけは、触れておかなきゃな…と

　急遽、予定を変更します…

　したがって「ヒッチコック」のあのマドンナ…次週に回します。

　次々とスクリーンに現れる舶来のミューズたちに心惹かれていく、不埒な高校生。

　当たり前の話ですが…すべからく年上…。

　要するに…

　「きれいなおねえさんは、好きですか？」

　「はーい！お好きでおます！」とまあ…そういう話ですが…。

　いきなり余談…

　上のこのキャッチコピーのCM…憶えてますか？おとうさん！

　1992年から2008年まで長く続いたCMですから、ご記憶のある方も…。

　「松下電工（現・パナソニック）」の美容機器。

　初めの頃の商品は「ソイエ」…ムダ毛処理グッズ？

　個人的には「松嶋菜々子」の印象が強いのですが、この初代のイメージキャラクターは「水野真紀」…

　その後は「片瀬那奈」「中谷美紀」「仲間由紀恵」という系譜…。

　その当時の高校生くらいの男の子からすれば、みなさん「きれいなおねえさん」。

　高校時代の私にとっては名画のヒロインたちがまさにそうだった訳です。

　さて、余談ついでに…このコピーを創ったのは

　「一倉宏」。

　知る人ぞ知るサントリー宣伝部出身の人気コピーライター。

　「うまいんだな、これがっ。（サントリー・モルツ）」

　「ショーケン（萩原健一）」のこのCM、憶えてますか？

　後、印象に残っていると言えば…

　「ANA（全日空）」…「いい空は青い。」

　「NTT」…「いえなかった言葉たちは、どうしていますか？」

　「JA東日本」は名作がいろいろあって、例えば

　夏のキャンペーン…「絵日記が、きっと、胸を張る。」

　もちろん、CMは画像・音楽とのコラボ。

　でも、魅力ある言葉は力がありますね。

　で、話を元に戻すと…

　冒頭の歌詞…「森進一」の♪年上の女（ひと）。

　1968年のリリース…

　巷…商店街なんかでも♪だめよ～だめだめ～いけな～いと～…

　とか有線？で流れまくりました…。

　鼻たれのガキんちょまでが唄ってました。

　昭和…何という時代だったんでしょうね？

　そこでようやく映画の話…やれやれ

　同名の映画「年上の女」を観たのは、この曲が世に出る前。

　同名と言っても、おそらくこちらは「年上のおんな」。

　原題は「Room at the Top」。

　1959年製作のイギリス映画。

　今回紹介するミューズは、この「年上の女」を演じた

　「シモーレ・シニョレ」。

　こちらは「SS」とは呼ばれませんでしたが…。

　ご紹介と言ったって、古い映画ファンなら誰でも知ってるフランスの大女優。

　何をいまさら…ですが…

　この「年上の女（監督・ジャック・クレイトン）」の演技で、

　「アカデミー賞・最優秀女優賞」を受賞。

　この映画公開当時は38くらい？

　観ておられない方のために、内容には詳しくは触れませんが…

　まあ今でも王様のいる国だから…映画で描かれているのはイギリスの階級社会。

　上昇志向を持った青年（ローレンス・ハーヴェイ）の野望と二股の恋。

　ちょっと、あの「陽のあたる場所（1951・ジョージ・スティーブンス）」を彷彿とせる青春の蹉跌もの…。

　この作品での「シモーレ・シニョレ」…

　言ってみれば、冷静さに欠けた「ミセス・ロビンソン」？

　報われぬ恋に身を焦がす年上の女…

　♪だめよ～だめ　だめ～…違うか！

　愛しくもせつない…何て言うか、おとなの女性がふと弱さを見せた時の魅力。

　圧倒的な存在感…て言うか…それがこの映画のすべてかも知れません…って

　ほんとかぁ…う～ん　。

　とにかく、ハリウッドではない、如何にもイギリス映画らしい、かっちりと行き届いたつくり。

　監督「ジャック・クレイトン」の名を記憶にインプットした作品でした。

　その後は「ロバート・レッドフォード」の「華麗なるギャツビー（1974）」しか観てませんが…。

　ちなみに優柔不断な主人公の青年を演じた「ローレンス・ハーヴェイ」。

　「刑事コロンボ」好きなら憶えてますか？

　第16話「断たれた音」で犯人のチェス棋士を演じてましたが、これが遺作だったそうです。

　享年45才！！

　その後「シモーレ・シニョレ」の出演作があれば、名画座通い。

　「嘆きのテレーズ（1953・マルセル・カルネ）」。

　「居酒屋」や「ナナ」の「エミール・ゾラ」の原作。

　原作が書かれたのが19世紀というのも驚きですが…

　サスペンス映画はこう撮るべし！というお手本のような映画。

　おもしろかったぁ！

　映画って、機材や技術はともかく、中身に関してほんとに進歩してるんでしょうか？

　ああ…「シモーレ」のキスシーン、エロおました！

　それと…観たのはかなり後になりますが…

　「悪魔のような女（1955）」

　「情婦マノン（1949）」「恐怖の報酬（1953）」の

　巨匠「アンリ＝ジョジュ・クルーゾー」監督作品。

　妻と愛人が共謀して横暴な浮気男を殺しちゃいます…。

　二人で組まれちゃ、お手上げですぞい！

　身に覚えのある方は、くれぐれも心して自制を！

　「ヒッチコック」テイストのスリラー映画の傑作。

　「シモーレ」は当然、愛人役…

　ほんと、いろいろと怖～い映画でした。

　そして、日本では1966年の暮に公開されたお正月映画

　「ルネ・クレマン」のオールスター戦争巨編「パリは燃えているか」

　大戦末期のパリ解放を描いた作品。

　これはロードショーで観てます…正月料金で高かったぁ！

　こういうせこいこと、半世紀も憶えているって！

　どんだけ貧乏性やら…

　ま、オールスター映画ですから…見せ場が散漫？

　この映画では彼女の夫の「イブ・モンタン」も出演。

　この困ったおっさんが、かつて世界を騒がせた？スキャンダル…

　あの「マリリン・モンロー」との不倫騒動！

　「お熱いのがお好き（1959）」、共演作「恋をしましょう（1960）」の頃なんでしょうね？

　「シモーレ」は「年上の女」を撮ってた頃？

　この頃の「モンロー」、無敵のセクシーシンボル…熟れ熟れの33，4才？

　それにしたかて、おっさん、何やってまんねん！

　どんだけお熱いのが好きやねん！

　で、「シモーレ・シニョレ」…自殺未遂もあったとか…う～ん。

　でも、1985年に彼女が亡くなるまで二人は添い遂げたようで…。

　「モンタン」はその後再婚、67才で第一子をもうけたみたい…。

　でも、70才で「シモーレ」に呼ばれて？天に召されました。

　いい話なんだか、どうなんだか…？

　そんなことまで想い出しました。

　どうでもいい話ですが…

　よ～く考えてみたら

　私が初めて心惹かれた年下の女優さんって…

　…このコラムでさんざん取り上げてきた…

　あの「桃井かおり」でした。

　うまくまとめられないまま…

　♪だめよ～だめだめ～と、次週に続きます。

　はい！

耄碌妄想日記 No.139

耄碌妄想日記　No.139