ブログ名の変更
「自然栽培 奈良盆地にて」というブログタイトルとしておりましたが、
自然栽培と言う言葉ははっきりとした定義がないことが分かってきました。
そこでブログ名を変更します。
「有機農業 奈良盆地にて」
副題
「農地及び農地を取り囲む周辺の自然生態系に賦在する自然資源を有効かつ効率良く利用することによって作物生産を可能にする農業形態(引用 西村和雄先生、堆肥づくり講座にて)」
今後ともよろしくお願いします。
堆肥づくり講座①
ブログと言うのは投稿し続けるのに気力が必要ですね。
堆肥づくり講座についてご紹介したいと思います。
初日は13時より18時まで講義でした。
講師は前半に京都大学の西村和雄氏、後半に橋本力男氏の2名で、
で非常に楽しい講義で睡魔が一度も訪れませんでした。
まず前半の西村和雄先生の講義内容を紹介します。
・日本は非常に豊かな土地である。
・水が豊かである。
・土中の窒素が豊かである。
・雷が多い年は豊作というのは空気中の窒素と酸素が雷のエネルギーで窒素酸化物となり、
雨によって土中に入り養分となる。
・土中のリン成分が豊かである。
・黄砂によって運ばれてくる。8g/10アール。
・有機農業の定義
農地及び農地を取り囲む周辺の自然生態系に賦在する自然資源を有効かつ効率よく利用することによって耕作を可能とする農業形態である。
・化学肥料、農薬を使わない理油
耕作地の生態系の自立的機能を阻害あるいはかく乱する。
・土が一番重要。作物の形を見ると分かる。
・過剰な肥料は耕作生態系をかく乱する。
・肥料は生態系の自立可能な量に留めておく。
・資源依存型農作物
多量要素により色が濃く、形状としては対象性が崩れる。日持ちが悪くずる剥けて腐る。
・低投与型農作物、さらに低栄養生長型農作物
葉緑素の色である浅緑色で形状は対象性があり、規則正しい。日持ちが良く、腐敗せず、ミイラ化し発酵する。セルロースが規則正しいため、バリバリ音がするほど硬い。ペクチンが溶け易く、セルロースがしっかりしているので、すぐ柔らかくなるが煮崩れし難い。
・葉脈と根は相関性がある。葉を見て、地下の根の状態を判断することが大切。
・畑で遊ぶ。
・アブラナ科の小松菜やかぶら、サニーレタス、水菜などの種をバケツでごちゃ混ぜにし播種する。やんちゃ播き。
・隣と競争するので良く生える。サニーレタスは虫除けになる。
・参考図書「雑草学入門」有機農業の草創期にまとめられた本。
メモしていませんでしたが雑草を緑肥として利用する手法を教えていただきました。
これはすごい方法です。
雑草、特にマメ科の雑草によって、空気中の窒素を固定化することが出来るそうです。
花が咲く直前に刈ることで最大の窒素分が得られるそうです。
また、イネ科の雑草は土壌内の過剰養分を吸収しバランスを整える効果があるそうです。
講座を受講するまで西村和雄先生を全く存じ上げなかったのですが、
早速著書を図書館で借りて拝読したいと思います。
次は初日後半の橋本力男先生の講義を紹介したいと思います。
農業委員からの連絡
堆肥づくり講座が終了し、自宅に戻ってきました。
非常に有意義な講座でした。内容については後日投稿したいと思います。
前回の続きを報告します。
農業委員からの連絡がありました。
翌日に連絡が来たのですが、投稿がこんなに遅くなり申し訳ありません。
大和郡山市の農業委員に、
耕作放棄地で無農薬で米作りをしたい旨を伝えたところ、
整理すると以下のような回答をいただきました。
・奈良盆地内では他の水田が農薬を使っているので、
1箇所だけ無農薬としても農薬が流れ込んでくるので、無農薬にならない。
・吉野川分水でも同じことである。
・矢田山に里山自然農法協会というNPOがあり、そこと一度話をしてみるのはどうか。
里山自然農法協会(http://www.satoyama-shizen.or.jp/index.html)の松川氏に連絡を取っていただけることになりました。
松川氏からは当日夕方に連絡をいただき、奈良県民民族博物館あたりの田畑はすべて里山自然農法協会で耕作しているとのことでした。蛍が見ることが出来る場所として知っていた場所だったのですが、その理由が良く分かりました。
里山自然農法協会の松川氏には、いつでも見に来てとおっしゃってくださりました。
まだ、訪れていませんので、訪問した際には報告したいと思います。
