昨日、出勤途中の青信号のＴ字路に
差し掛かったところで、
右側の赤信号のはずの道路から
軽トラックが思いっきり加速して
こっち側に向かって突っ込んで来た。
あわや、激突される！というところで
正面方向の反対車線から進んできたタクシーが
その軽トラと衝突したので自分の車は無事やった。
危なっ！！
頭の中は「？」でいっぱい。
こっち青やったやんな？！
なんで、ためらいなく突っ込んで来る？
心臓はバクバクと音を立てて
しばらく鳴りやまず。
何かに『守られた』という感じがした。
こんな目の前で・・・。
数秒タイミング狂ってたら、
間違いなく横から激突されてたか、
よけようとしてガードレールに突っ込んでた。
最近、事故現場を見ることが多かった。
でも直後じゃなくて、警察が到着したあとやったり、
事故してる車を避けて通る車で渋滞してたり。
今回で三件目やった。
誰が守ってくれた？
『そんなことは問題じゃない』
なんで守られた？
『生かされてるということの意味を』
まるで自問自答のように浮かんだ。
“生かされてる”ということを意識するのか？
なんで今？それ、大事？
実の父親の頭の中では、
自分は死んだ者として扱われている。
生きてるけど、死んでるような存在。
それでも生かされてるって伝えたいのか？
モヤモヤとしながら職場に到着。
土曜日のわりにはヒマな一日やった。
夜の８時ごろ年配のお客さんＭさんが
ケアを受けに来てくれた。
その人は、８０前のおじいちゃんで
７～８年前に奥さんを亡くされてから、
すっかり元気をなくしてしまわれ、
ずっと、うちの店から足が遠のいてた人だそう。
自分は、結構チカラが強い方やけど、
そのおじいちゃんは「優しめ」が好きだそうで、
店長から「ほぐすことは意識しないで」とアドバイス。
うー・・弱圧苦手やねんけど。
でも、奥さんを亡くされてから
久しぶりのマッサージやとのこと。
心の傷や、寂しさが癒されるようにと、
自分のできる精一杯の気持ちを込めてケアした。
「こないだ気持ち良かったわ。ありがとう＾＾」
と、言ってくれたので嬉しかった。
また、喜んでもらいたいと思った。
不思議だったのはケアの最後に
毎回ヘッドマッサージするんやけど
前回したときＭさんの頭のあたりが
白く光って見えたこと。
（ハゲてたからじゃないです）
強い光でなく、もやーっとした光。
視覚的に、じゃなくイメージやから
うまく説明できへんけど、
この人はきっと、もう来世に行く準備して
この世での宿題が片付いてるんかも。
オーラの色なのかなぁ。
今回も白く光るのかなと思いながら
６０分のケアを終わらせた。
前みたいな感じじゃないけど、
何となく軽い波動みたいな感じを受けた。
ほとんど眠ってはったんやけど、
終わったあと、仕上げの肩たたきのとき
背中越しにＭさんがつぶやいた。
「最後に顔触ってもろうたときなぁ、
死んだ嫁さんが見えたわ」
ちょっと、びっくりした。
私もその時奥さんのことを
考えながらマッサージしてたから。
「じゃあ・・・もしかしたら
奥さんが会いに来てくださったのかもですね」
自分の体を通じて、Ｍさんの奥さんが癒しにきたのかな。
トン、トン、トン、と手の甲で背中をたたいて、
お疲れさまでしたーと、お茶を差し上げた。
ベッドを片付けてると、Ｍさんが
店長と話をしてるのが聞こえてきた。
「あの人の手ぇ、優しい気持ちが
じわーっと伝わってくる感じがするわ」
この仕事してて良かった。
喜ばれることの幸せを実感した。
心の中で、お客さんに手を合わせた。
ありがとうございます。
自分は死んでない。
生きてるんでもない。
生かされてるんや、と思った。
これこれ。
中島みゆきさんの「糸」。
「こんな糸が何になるの？」
“自分”という糸は単体では意味がないけど、
“あなた”という糸と組み合わさって、
初めて意味をなす、、あなたがいるから生かされる。
こんな自分でも必要としてくれる人がいる。
このお役目が終わるまでは、
きっと、生かされるんやろうと思う。
自分だけでなく、
みんなそうなんやろな。
あうべき糸に出会えることを
人は「仕合せ」と呼びます。