お弁当を食べながら~風評被害~ | 京徒然

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う~ん・・・

関東のコロナ緊急事態はどうなったんだろう?

 

このブログを書いているのが3月3日雛祭り。

公開予定は3月12日なのだが、今は緊急事態宣言を2週間延長するかどうか議論の真っ最中。

 

当然、このブログが公開される頃には結論が出ているだろうが、依然全国各地で油断ならない状況は続いていることだろう。

ちょっとしたことがきっかけで再燃しかねない、また、春の人の移動(異動)などで人が動く時期でもある。

 

 

まぁ、世界的にも規制や自粛の緩和を進めている地域があったり、逆にロックダウンする国や都市があったりと、予断を許さぬ状況。

困ったことに日本では沈静化したとしても、世界的に見れば今後もコロナウイルスに振り回されるのだろう。

 

今思えば、新型コロナウイルスが中国で流行して、各国に広まっていると聞いた去年の3月頃、ボクは「鎖国政策」を提唱していた。

家族も同僚も笑っていたが、今になって実質の鎖国である。

 

ボクに先見の明があるとは言わないが、台湾などは実質上の鎖国で対応した結果、感染者も少ないし、経済もインバウンド関連を除いて通常に回っている。

みんなはボクを「0か100のデジタル人間」と評するが、この事態に於いていち早いデジタル決断は功を奏することもある。

 

 

それをすることができず、経済界が、票田が、と後手後手に動き続けた安倍・菅は重罪だ。

もし、もしも、ボクが国家を動かしていたら、即刻鎖国しただろう。

 

貿易は続けるが船員の上陸は一部地域のみ、航空機も国際線は関空かセントレア(孤島)のみにして検疫を強化し、しかも外国人の入国は実質禁止。

原則として集会・集団行動・競技会・発表会・式典は禁止、そのかわり今問題となっているような国内需要の規制(飲食店の営業時間規制など)をする必要はない。

 

あのころ話題となったダイヤモンドプリンセスなども、着いたからには仕方ない。

とっとと健常者を船から降ろしてホテルに軟禁し、発病者を船内で治療、その後はさっさと追い返すのが正解で、何で長いこと密閉空間に健常者と罹患者を一緒に置いていたのかわからない。

 

鎖国すれば残念ながらインバウンド見込みの観光・宿泊業は打撃を受けるが、「基本的に感染拡大しない状態」を作っているから、補填も最小限で済むというもの。

ウダウダウジウジ、様子を見るだの(経団連の票w)、GoToTravelは続けるだの(観光協会の票w)、国民に不便をかけないだの(とにかく票w)、そんな心配しなくていいようにスッパリ鎖国が正解だったのに。

 

 

まぁ、今さら「結果論だ」と言われても仕方ないが、ボクは鎖国派だったし、現に今、家族や同僚を見て笑っている。

とにかく新型コロナウイルス罹患者が少なければ、マスク不足だの、消毒液不足だの、病床不足だの言わなくて済むのだ。

 

それでも、もちろん患者は発生するだろう。

そもそも(正解かどうかは判らないが)、中国武漢の市場にあった獣肉から感染が広まった、と中国政府は発表している。

 

鎖国状態でも輸入する物品がある限り、病原菌もやってきておかしくない。

そうなったときは速やかに国公立病院の結核病棟に収容して、PCR陰性が2回続くまで収容する。

 

基本的に結核病棟は陰圧室なので、看護者や医師の感染率も下げられる。

それこそ結果論だが、当初の段階でここまでやっておけば、国内全体の新規感染者が十数人、しかも大都市圏だけで、という状態が可能だっただろう。

 

 

どんな対策をとっても、何らか利のある業界と、害のある業界はできる。

今どきの政治屋は逃げるのが上手いので、とかく逃げようとするが、逃げて利害のバランスを取るなんて神にすらできない芸当だ。

 

多数の利益を追求し、少数の被害を徹底して救う、迅速かつ誠実な行動、確実な施策を取れないようなら政治屋なんて辞めたほうがいいし、現在も辞めてもらって構わない人が大勢を占めている。

ボクは「現代の代弁者は私やろがぃ」とも「私が俗に言う天才です」とも言う気はないし、そもそもそんなこと言えないぐらい「バカ」なので、どうしようもない。

 

が、いわゆるジャッジメント、「てんびんにかける」決断力についてはそこらの政治屋には負けない。

ボクは世間一般にいるただの「バカ」で、政治屋特有の「票」や「柵」には何の関係もないからね。

 

おそらく、ボクも含め、我々が直接ジャッジして日本を動かすほうがクリーンかつクールな政治になるはずだ。

まぁ・・・残念なことに、そのための「代議士制度」なんだが、政治屋は政治屋でしかなく、結局はプロの政治屋が強く、一般の意見を代弁できるような政治家は絶滅してしまっているか、いても弱小だ。

 

 

ともかく、新型コロナウイルスがこんなに拡大してしまったのは「誰のせいでもない」と政治屋は言いたげだが、ボクは「政治屋の所為やろ?」と言ってはばからない。

ついでにマスゴミとな。

 

しかし、そんなことを言って笑うことすら厳しくなってきた。

皆さんにとって、ボクが在籍する「ビル管」業界とはどんな業界に見えているだろう?

 

決して「ビルの管理人さん・オーナーさん協同組合」ではない。

「建物の維持管理を任されている会社」で、わかりやすく言えば電気設備や上水下水など「構造物以外の建物のメンテナンス屋さん」と言うことになる。

 

そこには雨漏りの修理も含まれることもあるし(構造体に近い)、害虫駆除、一般のお掃除なども含まれる。

昨今では「家のお掃除」なんかをプロに任せるとか流行っているが、もともとは「ビル管」が片手間にやっていたことが独立した業種と言える。

 

ま、某ダ○キンのように掃除に特化した企業もあるけどね。

ま、ダス○ン、リース○ン・M○Uなんて会社はそもそもレンタル屋なんだけどねww

 

 

何が厳しいかって、仕事が無い。

 

全国ビルメンテナンス協会の調査によると、業界の43%が顧客減で困っている。

そのうち66%は「そもそもお客様がなくなった(自社で営繕を雇ったり、最悪の場合破産倒産)と言うもので、ここに来てボディーブローを食らってきた「ビル所有者」が、いよいよ「持たない状況」になってきた。

 

まぁ、そう言ってしまうと「ビルオーナーも不況には勝てないか」と言う話になりかねないが、自動車屋に部品屋がぶら下がってるように、ビルにビル管はぶら下がっている。

大元が「合理的(経済的)でないから自社で管理するよ」とか、「もう売るよ」とか「休館するよ」とか言い出したらビル管も風前の灯火と言うヤツで、一見「いっぱい建っているビル」も働き口ではなくなってしまうのだ。

 

 

難儀はそれだけにとどまらない。

ありがたいことに、「清掃・消毒」の分野については、このご時世なので頼りにされる面もある。

 

また、清掃分野で今まで「消臭器」として使われてきた「オゾン発生器」が新型コロナに有効だったり、ボクがいる会社のように「AIロボットを導入している」なんて実績があれば、無人AI清掃の分野でも問い合わせをもらうことがたくさんある。

 

それこそ、病院や医院さん、リハビリ施設や老健施設からは多くのSOSが出ていて、まだ最近になっても「やっぱり人手が足りない」とか「アルコール消毒に来てくれ」とか「新しく感染者受け入れ病院に指定されたんだけどどうしよう」なんて声はたくさん聞く。

 

が。

足りない。

 

何がって。

人。

 

 

AIを動かすのだって、誰かがスイッチを押さないといけない。

ま、その程度なら片手間でもできるのだが、清掃従事者が減っている。

 

そして、新規応募者はいない。

何故か。

 

これこそが「風評被害」と言うヤツだ。

 

「今どき病院で働きたい人はいない」と言われる。

確かかも知れない。

 

お医者さんや看護師さんのように、それが職業で使命感のある人ならそうはならないだろう。

しかし、たかが掃除屋(失礼)、リスクのある場所にわざわざ行くか?って話である。

 

お掃除さんの多くはおっちゃん・おばちゃんで構成されている。

たいていの人が主夫・主婦、お小遣い稼ぎや副業だったりすることが多い。

 

当然ながら、「病院にはコロナ患者がいる→近づいたらうつる→行きたくない」とか「家族が病院での勤務は辞めろと言う」なんて話は毎日のように飛び込んでくる。

 

従事者でさえそうなんだから、新規のお掃除さん応募なんてあるわけがない。

 

 

一方で、まだ旅行業界は復調していない。

そろそろ休館開けと言う施設さんも多くなってきたが、予約状況は厳しく、稼働率は低い。

 

と言うことは、掃除も設備も動かないわけで、ここでも仕事不足は深刻になっている。

特に関西圏はつい2月末まで緊急事態宣言が出ていたこともあり、インバウンドが無くて当然だが、国内旅行、特に大口の修学旅行(教育旅行)の予約は皆無の状態が続いている。

 

逆にこっちでは人がダブついているのだが、ホテルや店舗のお掃除ならともかく、病院でエアコン掃除の手伝いをしたり、学校の教室の掃除をしたりしたいと手を上げてくれる人はごく少数だ。

 

だって、政府の休業補償制度があるから、働かなくても収入がある。

こんなに美味しい状態から脱却する人なんていなくて当然だろう。

 

政府の施策やマスゴミの流す情報の賜物だろうと思っている。

 

世間では「飲食業界が、宿泊業界が、」と騒がしいが、それに寄生している我々だって苦しい。

もっと言えば、しんどい思いをしている人がよりしんどく、楽な立場の人がより楽になってしまっている。

 

果たしてこの政策は正解なんだろうか。

飲食業には補助や協力金が出て、我々にはないとなれば、当然業界の内閣支持率は落ちる。

 

それでも「病院の清掃は医療従事者に当たる」とされているだけマシなんだろう。

だがその業界が半身不随に陥っている。

 

他の業界がもっと苦しいのは推して知るべしで、このままでは日本経済は破綻する。

文句を言っても仕方ないのだが、何故、この時期に緊急事態宣言解除で、規制の段階的緩和なのかわからない。

 

新規感染者ゼロとまでは言わないが、少なくとも全都道府県の新規感染者がヒト桁になるまで待てないのか。

申し訳ないが、飲食・観光は今が我慢のしどころで、中途半端な規制解除はウイルスや変異ウイルスの流行を促してしまう。

 

そのうちGoToも再開されるに違いないが、この春夏に第4派と変異ウイルスが来たら、もう日本経済は終わるだろう。

オリンピックどころではない。

 

何となく、「ボクが総理大臣になったほうがイイ感じがする」と思ってる人は多いだろう。

まぁ、ボクは「器」ではないので辞退しておくが、今は飲食・観光業界ですら「ウイルス完全撲滅」を望んでいる方は多い。

 

こうなったら、もうダーティーでも構わない。

誰か政界に救世主が現れないものかと思ってしまう。。。