ダイヤモンドプリンセス | 京徒然

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連日「新型コロナウイルス」の話題が絶えない今日この頃。

中でも「ダイヤモンドプリンセス」と言う船の名前を聞かない日はない。

 

乗客2,666人と乗員1,045人の計3,712人が乗船、横浜港沖に到達したが接岸せずに新型コロナウイルスの検疫を実施。

2月6日に食料の積み込みや病人搬送のため大黒埠頭に接岸したものの、少なくとも2月19日まで14日間の待機期間は乗客乗員ともに上陸はできないらしい。

 

2月4日時点で、乗船中の方のうち61名に新型コロナウイルス陽性反応があったとして病院などに搬送された。

政府関係者によると、日本(横浜)への寄港は許可せず、香港へ引き返すように求めるとの声もある。

 

・・・というニュースはもう、お聞き及びだろう。

 

 

さて。

では、そもそも「ダイヤモンドプリンセス」とはどういう船なのか。

 

一言で言ってしまえば「豪華客船」と言うことになるだろうが、この船についてあまり詳しい報道はないようなので、ちょっと「ダイヤモンドプリンセス」特集をやってみよう。

 

この船、区分上は「大型クルーズ客船」という分類になる。

 

2004年、三菱重工業長崎造船所にて造船所2181番船として建造された。

建造費用は5億ドル(だいたい550億円)。

当時はハミルトン(バミューダ諸島)船籍であった。

 

乗客定員:2,706人

乗組員数:1,100人

排水量(総トン数): 115,875トン

巡航速度:22ノット(41km/h)

全長:290m

全幅:37.5m

全高(水面上):54m

喫水:8.5 m

 

2014年、改装。

イギリス船籍に変更。

 

改装後、旅客定員2,706名、乗組員1,238名となっている。

 

 

で、ここからがオタクな話なんだがw

 

機関方式:統合電気推進
主機関:ディーゼル
  バルチラ 9L46C(9,450 kW) 2基
  バルチラ 8L46C(8,400 kW) 2基
  ガスタービンLM2500+ (25,000 kW) 1基
推進器:電動ポッド推進器(20,000 kW) 2基

 

軍オタが見ると10万トンにガスタービン1基、総推力4万kwでは貧弱な気がするが、別に戦闘行動をするわけではないので問題はない。

戦艦大和が263m・排水6.4万で150,000馬力(11万kw)、速力27ノット(公試基準速力15.91ノット)を考えれば妥当な数字なんだろうね。

 

このエコエンジンに加え、完全排水処理システムを装備して汚物の海中投棄をゼロにするなど、最新鋭の環境配慮艦としても名高い。

 

 

ちなみにダイヤモンドプリンセスにはサファイアプリンセスと言う姉妹艦がある。

もちろん同じ造船所で作られたもので、同型艦だ。

 

 

↑こちらがダイヤモンドプリンセス

 

 

↑こちらがサファイヤプリンセス

 

ダイヤモンドのほうが豪華かと言えばそうでもないらしく、内装もほぼ同じ。

両船ともイギリスのプリンセスクルーズ社が運航している。

 

ただし、日本に発着するのはダイヤモンドプリンセスのみ。

残念ながらサファイヤプリンセスは大改装でもしない限りお里帰りの予定はない。

 

 

オタク話は続く。

 

ダイヤモンドプリンセスは建造中に事故を起こしている。

2002年10月1日に第5デッキから出火、火事になっているのだ。

 

Wikipediaによると

『2002年10月1日、午後5時50分頃、艤装工事中のダイヤモンドプリンセスが火災を起こした。出火時に船内では約1000名の従業員が作業をしていたが全員すぐに避難して怪我人などは出なかった。

 

稲佐消防署の発表では出火場所は船体中央部付近で全14デッキ(甲板)のうちの下から5番目のデッキ付近から出火したと見られている。

 

施主であるP&Oに対する納入期限が2003年7月に迫っていたため、同時に建造していた2番船(造船所2181番船・サファイアプリンセス)を急遽、新「ダイヤモンドプリンセス」として改修し、2004年2月に(ダイヤモンドプリンセスとしては)7ヶ月遅れながらも納入にこぎつけた。

 

なお炎上した造船所2180番船は造船所の香焼工場に移されて焼損部分を完全に撤去し、新サファイアプリンセスとして改修され2004年5月にデビューを果たしている。』

 

要は火事になったので並行で建造していたサファイヤプリンセス(2181)を先に「ダイヤモンドプリンセス」として完成させ、のちに旧ダイヤモンドプリンセス(2180)を完成させて「サファイヤプリンセス」として就航させたというのである。

なんだかタイタニックの陰謀みたいでイヤだなぁww

 

 

↑これがタイタニックに見える人は沈没しますw

(写真は姉妹艦のオリンピック)

 

 

 

閑話休題。

オタク話はここまで!

 

日本国内で建造された中ではアイーダ・プリマとアイーダ・ペルラ姉妹(三菱重工業長崎造船所 2300番船・2301番船)に次いで、最大クラスの客船で、全1337室のうち960室は「オーシャンビュー」タイプ、748室には専用バルコニーが付いている。

 

 

↑内側船室

 

 

↑オーシャンビュー普通船室

 

 

↑オーシャンビューバルコニー船室

 

 

↑ジュニアスイート船室

 

 

↑スイート船室

 

レストランは乗客の好みに応じるため7つ、24時間営業のものもある。

他にもカフェやスイーツなど飲食関係はかなり充実している。

2014年の改装で寿司バーが新設された他、展望大浴場なども設置された。

 

 

メインダイニングのほか・・・

 

 

寿司レストラン

ステーキハウス

イタリアンレストラン

 

 

ピッツェリア/ハンバーガーグリル

インターナショナル・カフェ

アフタヌーンティー

バー&ラウンジ

ブッフェ

チョコレート・ジャーニー

 

 

公式ガイドには10のレストランやラウンジが紹介されている。

 

 

↑これは水着着用のデッキ温泉かな?

 

 

 

展望浴場は豪華な作りになっているようだ。

かなり上層デッキにあるみたいだね。

 

 

もちろんほかの施設も豪華だ。

 

 

↑船内劇場

 

 

↑カジノ

 

 

↑フィットネス

 

 

↑アッパーデッキプール&シアター

 

 

↑デッキプール

 

 

↑免税店

 

 

↑メインロビー

 

飛行機と違ってデカイ上に長旅になるので様々な設備が乗っかっている。

ちなみにプールは冬でも泳げるのだそうだ。

 

 

もちろん、各施設、すなわちキャビン(客室)以外にはすべてドレスコードが設定されている。

メインロビーで開催されるキャプテン主催のパーティーなど、タキシードにイブニングは当たり前。

 

 

まぁ、船旅なんてカネのあるヤツの暇つぶしだと思っちゃうなw

 

ちなみに。

 

 

ダイヤモンドプリンセスにはチャペルがある。

もしかしてモスクなんかもあるかもしれない。

 

チャペルでは結婚式やリニューアル・オブ・バウズなど受け付けているそうだ。

独身や新婚の皆様で、時間とお金に自信のある方は是非ww

 

 

さて、話題のダイヤモンドプリンセスはいかがだっただろうか?

新型コロナウイルスのせいで悪いイメージが付いてしまっているようだが、船も乗員もちっとも悪くない。

 

強いて言えば深圳市から来て風邪気味で船に乗ったホンコンさんが悪いっちゃそれまでだがww

 

日本政府としても、速やかに佐世保や神戸にでも寄港させて、むしろ「健康な人」を上陸させるべきだったのではないだろうか。

船と言う閉鎖的空間の中に保菌者と一緒にいることで、何十人もの感染者を出しているような気がしてならない。

 

最後になったが、ダイヤモンドプレンセス乗員乗客の皆さんを含め、新型コロナウイルスの被害にあっている方に心からお見舞いを申し上げる。

事態が早く収束するように祈っている。