こんばんは
昨夜は十五夜でした
毎年中秋に秘仏御開帳されている
『雪野山 龍王寺』
にお参りしてきました
滋賀県 蒲生郡 竜王町
雪野山の麓のお寺さま
創建1300年の古刹です
宗派 天台宗
開基 行基菩薩(710年元明天皇の勅令)
本尊 薬師瑠璃光如来
本堂
医を司る薬師如来様を
ご本尊としているため
毎年中秋に
喘息病をへちまに封じ込める
「へちま加持祈祷」が行われています
ご祈祷の昼休憩の間に
拝観させて頂きました
ご住職さまがご丁寧な説明をして下さいました
御本尊 秘仏薬師瑠璃光如来
眷属の十二神将(重文)
鎌倉時代の仏像で玉眼です
彩色が綺麗に残っています
(撮影禁止ですのでネットからお借りした画像です)
境内
梵鐘(重文)
鐘を本尊として祀られています
霊験あらたかな梵鐘として
数々の伝説が生まれ
そのことが一条天皇のお耳に入り
【龍寿鐘殿(りゅうじゅしょうでん)】
の勅額を賜られました
奈良時代末期の作とされます
この鐘には
小野時兼と美和姫の悲しい恋の物語が残されています
優れた人格風貌の小野時兼が病気にかかり
こちらの薬師如来様を信仰するうちに直されました。
ある日絶世の美人、美和姫と出会い夫婦になり
幸せな毎日を送っていました
3年過ぎたある日突然、姫が
「私は平木の御澤の主でございます。
私を思って下さるなら平木の澤に来て下さい。
本当の姿を見せてあげましょう。」
と言い残し去ってしまいました
嘆き悲しむ時兼に形見としてと玉手箱を渡し
百日百夜の間開けない約束を求めたのでした
時兼は悲しみ、姫恋しさのあまり募る心を抑えられず
九十九日目に平木の澤に逢いに行き
美和姫美和姫と呼びかけたところ
美しい姫は恐ろしい大蛇の姿に変じて現れ
また水の中に姿を消しました
時兼は驚き恐ろしさのあまり走り帰って
九十九日目に箱を開けてしまいました
中より紫雲と共に梵鐘が浮かび上がり
それを龍王寺に寄進されたのが
この龍鐘であると伝えられています
こちらが美女と大蛇伝説の『平木の御澤神社』
境内から湧き出る名水を汲みに来る人が絶えません
感謝 合掌