途中、姉から甥の病が良くなってきたと連絡が入った。少し気持ちが楽になった。
ほんの少しまた前向きになれた。
雨が降ったりやんだりで、一日中ぼんやりとしてしまったが、夜、雨の止んだ隙間をぬって、近所をひとまわりしてきた。静かな夜だ。
どうにも気が塞ぐので、コロナで延期していた父のお墓参りに行った。
ほんの少し気持ちが楽になった。
こうして少しずつ歩いていくしかない。
7月18日の三浦春馬の訃報を聞いてから、気持ちの沈みが激しい。
何をしても心の隅にその受け入れがたい事実が居座り、なかなか出ていってくれない。
降り続く雨と苛立ちを感じる湿気が続き、世界に広がる未知のウイルスへの恐怖と諦め、未来への漠然とした不安、現状を打破できない悔しさと、寂しさと、悲しさと痛み、蠢く悪夢を見ないように見ないように暮らしてきたのに、三浦春馬の訃報がきっかけでそれらが次々に私の前に現れたような。そんな1週間だ。
三浦春馬の事は何も知らない。何も知らないのに、心が引きずられた。
ネットでも、私と似たような気持ちの方をお持ちの方がいるようだ。
何をしたらいいかわからない。
どうしようもない不安から脱却するために、日常生活を送っている。彼の魂が解放され、自由に飛んでいることを願いながら。