Magene P715パワーメータ インプレッション
Magene P715 パワーメーター インプレ
評価
⭐️⭐️⭐️⭐️☆ (3.8/5)
良い所👍
look KEO・spd-slに対応⚙️
55mmのQファクター↔️
±1%の信頼できる精度⚙️
120時間のバッテリー持ち🔋
ペダリングの詳細なデータが取得可能💻
手の届きやすい価格💲
悪い所👎
シマノ純正とクリート嵌め込みの感覚が異なる⚙️
クリートの固定力が弱い⚙️
ボディーはプラスチックのような質感🏷️
調整が無段階
充電器のマグネットが弱い🧲
https://www.magene.com/?srsltid=AfmBOorm5Nn4TnAFzPnngyp37HTp7P06i4lpDdqL99Q9-6xd6tqZmX0v
※プロトタイプを使用してのレビューの為実際の製品とは多少異なる場合があります。
現在自転車市場は中国ブランドの参入により粗悪品も紛れていますが、中国ブランドのMageneの製品は今まで世界中の自転車業界に大きな影響をもたらして来ました。
その中でもPES505パワーメーターは、
価格と精度の高さから自転車業界を変えるキッカケにもなりました。
(日本市場では初年度に5000台以上販売)
そんなMageneが新たに発売したパワーメーター
中身を開けると....
中身
素材はカーボンとありますが、カーボン繊維を配合した樹脂製で、SHIMANOと同じく金属プレートが接着されています。触った感覚だと安いプラスチック製のように感じられますが力を掛けても割れたり、曲がったりする事はありませんでした。
実際に3ヶ月のテストでも劣化や割れなどは見られませんでした。
mageneによればペダルは複合カーボンファイバー製で、スピンドルには析出硬化型ステンレス鋼を採用しています。これにより、ペダルの剛性を維持しながら、極限まで軽量化を実現しました。100万回使用後も、製品は正常に動作しているとの事です。
試験データはMagene研究所から提供されたものです。
左Magene右アルテグラ
ボディーはSHIMANOと比べてもかなり肉抜きされています。
取り付けは簡単で、通常のペダルと同じように締め付けするだけで使用可能です。
取り付けするクランクによってはスペーサーをかましてアームとの隙間を1mm以上保つ必要があります。
(シマノはポン付け)
取り付け後は一度充電器に差し込み起動する必要があります。
起動後は、アプリからクランク長を設定、キャリブレーションします。
重量
肉抜きのおかげもあり、他社のfavero(314g)Garmin(320g)とペダル型のパワーメーターの中では軽量です。
※faveroは新型のペダル型パワーメーターが発売されMageneよりも軽量になりました。
固定
クリートの硬さ(外しやすさ)も3mmのヘックスレンチで強弱出来ます。
箱から出した状態だとかなり、固定力が弱い為2.5〜三回転回す必要がありました。SHIMANOは段階的で、どれだけ絞めたかを確認出来ますが、
Mageneは無段階調節で印がない為の為、左右で確認する場合は回した回数を覚えておく必要があります。
また、最大に絞めても固定力は弱く私は不満です。
スプリントでも外れることはありませんが、初めはやや不安です。特に体重のある方やスプリンター質の方は不満が出るかと思います。
Qファクター
Qファクターは、SHIMANOペダルが52mmで、faveroが64mm(+12mm)、Garminが53mm、mageneが55mm(+3mm)です。+3mm程度であればクリートの調節で補える為、ポジションを崩さず取り付けする事ができます。
※favero新型パワーメーターはQファクターは53mmとなっております。
スタックハイトは、SHIMANOアルテグラが13.7mm
MageneはKが11mmでSが13mmです。
スタックハイト
※faveroはデュラエースのペダルを取り付け出来ない為アルテグラとの比較。
magene
アルテグラ
純正よりも7mmもスタックハイトは低くなっております。
充電
充電器はマグネット式でfaveroと同様マグネットでくっつけるだけで充電出来ます。ケーブルは以前のレビューで安っぽいと酷評しましたが今回は改善されしっかりとした物になっていました。左右のペダルに取り付けますが、二股ケーブルの為、一つのUSBで充電可能です。
しかし、マグネットは少し弱く確実にペダル軸にセットしないと充電出来ていない為充電の際は注意が必要です。
バッテリー持ちはfaveroが充電式で50時間、Garminは電池式で100時間、Mageneは充電式で120時間と他社の2倍以上のバッテリー持ちです。
充電時間は3時間です。
3ヶ月使用していますが、まだまだバッテリーは持ちそうです。
実際の使用感
MageneはGarminと同じくペダルボディーも自社で生産しています。
P715はクリートを外す際に、パキっといって突き当たりまで行くと簡単に外れてしまい横への固定力がやや弱い印象です。この感覚は、締め込んでいっても変わらずスプリンターや体重のある方には大きな不満になるかと思います。
私はクリートを新品なモノに交換しましたが固定力は変わらず弱く不満です。
また、多くの競技者では固定力の弱さは大きな不満になる為新型のアシオマパワーメーターを購入すると思います。(軽量、強い固定、精度±1%)
パワーの精度は申し分なく、PES505に取り付けましたが特段上振れや下振れ、バグなどはありませんでした。
PES505はfaveroで精度の正確さを判断したものを使用、やはりMageneは精度がかなり高い方が伺えます。
気温に対しても自動的に判断し数値を出してくれるのでSHIMANOのように数値の不安定さなど心配は不要です。
乗る前のゼロオフセットは毎回必要なくペダル取り付け時と取り替え時のみで良いとの事です。
Mageneのパワーメーターは、左右バランスやリアルタイムパワー、ペダリング効率など必要最低限の機能となっており、Garminの様に詳細な情報(シッティングとダンシングを判別したりパワーフェーズ)などを確認する事も出来ます。
この価格帯で多くのデータを見ることができる為
一部の競技者にはプラスとなるポイントかも知れません。
パワーフェーズとライディングポジション機能は、GARMIN®など、上記機能をサポートするサイクルコンピューターでのみご利用いただけます。Mageneは近日中にサイクルコンピューターをアップデートし、これらの機能をサポートする予定です
mageneの精度の良さには秘訣があり両面パワーメータースピンドル内蔵パワーメータースピンドルにより、パワーメーターモジュールはワット出力点に近づき、ワット伝送時の損失とエラーを削減します。P715ペダルベースパワーメーターは、ペダルの両側のパワーを同時に測定し、両足の正確なワットデータを提供し組み込みジャイロスコープではペダリングの習慣によって、ペダリング速度は角度や秒ごとに大きく異なら為ジャイロスコープはリアルタイムの角速度を測定し、各角度における瞬間的なパワーを正確に計算することで、不安定なサイクリング時のパワー精度を大幅に向上させます。温度補正機能は、パワーの計測では高度や気温の変化は歪みゲージに影響を与え、ひいては電力精度にも影響を及ぼします。この影響を排除するために、温度補正機能が導入されています。電力アルゴリズムは高度と気温に応じて調整されるため、極端な状況でも一貫性のある正確なワットデータを提供します。
まとめ
Magene P715は、クリートの嵌め込みや少しの課題点はありますが精度や価格では遥かに他社よりも優れており、他社の課題点もよく理解し販売している点は高く評価出来ます。特にパワーの精度に関しては、Mageneはクランク型の時から評価されており、ペダル型でも強みを活かし正確なパワーを算出してくれます。また、データに関しても詳細でシッティング時とダンシング時のペアリングをみる事が出来ます。現在はGarminなどのサイコンでのみ対応ですが順次mageneのサイコンでも、みる事が出来るようです。
重量に関しては多少重いですが、バッテリーが120時間持つことを考えてると妥当だと思います。ペダル型では最長でブルベなどでも安心して使用できます。
日本ではグロータックから購入でき購入後の保証もある為低価格ながら安心して出来るのもmageneの強みだと思います。
勧められる人
多くの自転車を保有している人、ロングやブルベをする人、資金の限りのある人、競技を始めたての人
勧められない人
既に精度の高く信頼度の高いSRMや新型のアシオマパワーメーターなど使用している人。
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