花傳[KADEN] Theatrical Art Company 風姿花伝―秘すれば花

花傳[KADEN] Theatrical Art Company 風姿花伝―秘すれば花

花傳[KADEN]の紡いだ日々の記録、日々の記憶。

◆◆KADEN Theatrical Art Company◆◆

『和の美』→日本文化に裏打ちされた、日本民族が美しいと感じる
『精神的・物質的な和の美意識』を念頭に置き、
異文化に飲み込まれつつある現代の日本において、
本来の日本人が潜在させている『民族の血』を呼び覚ます、
本能に訴えかける演劇を目的として創作活動を行う。
2007年度利賀演出家コンクールにて優秀演出家賞受賞。BeSeTo演劇祭参加。
2009年アジア舞台芸術祭・国際共同制作に参加。ベトナム・ハノイのタンロン水上人形劇団と共同制作を行う。
2010年「雨月物語・蛇性の婬」でインドツアー・BRM(デリー)とITFOK(ケーララ)に参加。
身体と言語を融合した耽美な舞台表現には定評がある。

代表作に「雨月物語・蛇性の婬」「夜叉ケ池」「竹取物語」「俊寛」など。劇場での作品創作の他に、ギャラリー等の小スペースで行う実験的な作品なども手がけ、精力的に活動している。


公演写真はコチラ!!
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ごきげんよう。
阿部崇子です。

稽古の合間に皆で海へ。
富津市の海岸です。

ただのゴミの落ちてる砂浜のようだけど、
色んなものを探すと色々あったりします。

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波に抉られて根ごと海に倒れた木。

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ライティングしたらかっこいいねなんて
話しながら見ておりました。
根元の流木もいい感じ。


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絡まる蔦は青々と生きてる。

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面白いもの、美しいもの、
こうして探すとたくさん見つかります。
表現、創作のヒントはどこにでも落ちてる。

波打ち際で、この日は流木や石、貝殻、
なんだないいなと思えるものを
それぞれ採取。
これを使って工作するのが
今週の宿題。笑
形に残らないものを普段作っている私たちは
形に残すものを作るのはちょっといつもと違う感覚だけど
ある材料を使ってイメージを膨らませて
其処に近づけていくのは同じ。

割と工作とか好きな私はちょっとうきうきしてるのですが。
何つくろっかな。
それぞれの作品は
来週ご報告します。


阿部崇子
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ごきげんよう。
阿部崇子です。

きみぶん演劇祭、並びに梨園の宴でのKADEN新作公演
『渾沌』、無事に終了いたしました。
ご覧いただきましたお客様、
そしてお世話になりました皆様に、
心より感謝申し上げます。

大劇場と野外、2つの全く異なる場所で
上演された久々の新作ですが
KADENにとってはひとつのポイントとなる、
新たな課題も見えたり、手応えも感じたり…という、
大事な作品になったのではないかと
思います。
見ていただけなかった方々にも、
ぜひどこかでお目にかけたい作品となりました。
長期的に、作品も成長させていけたらと
思います。

きみぶん演劇祭は、
君津群市に拠点を移してから初めての
現地でのイベントでした。
高校演劇部のコンクールも開催され、
高校生たちとも少し交流できましたが、
いいですね、高校生。
あれやこれや難しい理屈でなく、
楽しそうに演劇に向かい合う姿は
素敵でした。

梨園の宴、同じく千葉は鎌ヶ谷で活動する
一徳会/K.A.Gの皆様のおかげで実現した
言わば梨園Fes.
梨園で演劇、大変面白い試みでした。
KADENにとっては、
利賀、インドに続く3度目の野外公演でしたが、
やはりオープンエアはいろいろあります。
予期しないことも起こるし、
自然の持つエネルギーの強さたるや。
でも何度でも挑戦していきたいものです。
本当に面白い。
演劇=劇場、だと思ってる都会の方々に、
是非遊びにきてもらいたいイベントでした。
2回、3回と、続けていけたらいいなと思う次第です。

はてさて。
毎度のことながら、ひとつの終わりは次の始まり。
課題を胸に既に稽古は再開されています。
次回、舞台上でお目にかかれるときまで
少々お待ちください。
来年度のスケジュールも少しずつ
決まりつつある模様。
お知らせできるものからお知らせしていきます!

それでは。


阿部崇子
ごきげんよう。
阿部崇子です。

残暑厳しい9月だなぁと思っていましたが、
あっという間に秋の風が吹くようになりましたね。
芸術の秋、到来です。

本番まであと少し、
作品の方も刻一刻と、
試行錯誤しながら、奮闘中です。

普段、日本の作品を扱うことの方が多いKADEN。
『雨月物語』『竹取物語』のような古典作品、
『夜叉ケ池』『天守物語』のような、
古き日本の伝承を題材にした文学作品。
いずれにしても、
国籍は日本のものが殆どです。

今回の作品は…言うなれば無国籍。
無国籍、無宗教、ニュートラル。
どんな色に見えるのかすら、
未知数な気がします。

だけどそれだけに、きっと、
日本人でもどんな民族でも、
理解しやすい作品であるのかもしれません。

さて。本番まであと二週間を切りました。
もう目前です。


阿部崇子
ごきげんよう。
阿部崇子です。

10月7日、きみぶん演劇祭本番に向けて絶賛稽古中な今日この頃です。
今回はかなり、稽古スケジュールがタイト。
KADENの作品創作は、その時その時で結構稽古の期間が違いますが、
今回はもう、ここ数年のうちでも1、2を争うタイトさ。
本番まで三週間を切った今日もまた、
朝一で台本の改定から。

え?とびっくりされるかもしれませんが、
そんなに珍しいことじゃありません。
限りある稽古期間ですが、
よりよい作品を目指して、
台本も構成も修正、変更し続けるものです。

ただ本番までの期間が短ければ短いほど、
必要なのは瞬発力、集中力。
その時言われたことをその時に確実に消化すること。

そういえばいつか指摘されたことがありましたが、
KADENの稽古場では、演技諸々にダメ出しをされた時に、
台本を広げ直してうんうん唸ったり悩んだりする光景は
あまり見られません。
ダメ出しを受けたら、もう次の瞬間にはだいたい、
そこを返してるから。
間を置いて、ってことは、あまりないのです。
実はそれってかなりハイスピードで、
稽古が進んでいるのだろうと思います。
確かに他の稽古場では、
ダメ出しされたらそれを消化する時間が与えられて、
或いは持ち帰って精査して次回、みたいなことが
多いような気がします。

というわけで、例に洩れず、
ハイスピードで展開する日々の稽古。
朝から晩まで稽古なのに、
あっという間に終わってしまいます。
ふう。どんなにあっても時間は足りないものです。

1分1秒を無駄にせず、
課題はしっかり消化して週末稽古へ。


阿部崇子
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ごきげんよう。
阿部崇子です。

公演前っていうのは、
自分の外側も内側も、
慌ただしく目まぐるしく、
ぐるぐるします。
公演前の過ごし方だったり、
生活のリズムっていうのは独特で、
更に人によって違うもの。
何年も何回も、経験を積み重ねて
自分のリズムが出来上がっていきます。
そうして、ベストな体調、緊張感、
すべてのコンディションを整えていく。
まぁ、何度やったって
目まぐるしく忙しいことには変わりないのですが。笑

私は昨日の夜から、
PCの前に張り付いて色々作業。
これも、公演前の恒例のひとつ。
いうまでもなく、
やらねばならないことは稽古だけではないのですから。

そりゃ忙しくて大変だし、
眠くてたまらないこともありますが、
こうやって作業するともまた、
公演に向かっていく自分のプロセスに
なっているようです。
こういうことをやって、
自分の身体の中にまた、
公演、作品創りという実感、というか、
ひとつ準備が整うような感じ。
やらない方が楽かもしれないけど、
やらない方が何か抜け落ちているようで
気持ちが悪いような。

というわけで、
いろいろなモノが一瞬に向けて動き出しています。
少しずつ加速しながら、
前に進行していく。

明日は稽古日。
1日しっかり集中!


阿部崇子