目的駅に到着したが予定よりもだいぶ早く着いた。
「ちょっとまだ早いっすね~」
「んじゃ、どっかぶらつくか」
とりあえず歩き出す二人。目の前にはユニクロ。
「ユニクロでも見ますか?」
やることもないのでとりあえず目についたユニクロへ。
店内は秋服というよりむしろ冬服に近いラインナップだ。
シルキードライ売り場の前に来た。
「あーこれ前買ってましたよね。どうでした?」
「うん。結構いいよ、伸びるし」
「でも自分的には、この光沢がどうも気に入らないっすわ」
適当に店を周り
「そろそろ会場に向かいますか。」
ゆっくり歩いていけば丁度良い時間帯に着く予定だ。
向かう途中、信号につかまる。
その時ふと私は異変に気づく、
「あれっ。この道であってるんですか?」
「うん。あってるよ。こっちをずっと真っ直ぐだよ」
なんだ、自分の気のせいか。
最近疲れてるのか等と思い歩き出す。
数分歩いているとやはり違う気がしてきた。
「やっぱ道ちがいません?なんかこんな景色じゃなかったはず」
「そうかな?一本横の道歩いてるからじゃない?間違ってないと思うけど」
だが私はすでに疑問から確信に変わっていた。
この道は違う。
近くにあった地図看板を見る。
Σ( ̄ロ ̄lll)
「全然違うとこ来てるじゃないですか!」
「あれっ本当だ。自分はホント道とか方向音痴なんだよね~」
そんないいわけを確か以前にも聞いたことがある。
KGさんの悪いところは道が分かっていないにもかかわらず、ハッキリとこっちの道だよと誘導する所だ。
少し前にもそのウソのおかげで数キロ歩く羽目に陥った。
そして今回もである。
なにやら携帯を出して必死に調べているKGさん。
でも結局分からずに断念している。その間終始いいわけだ。
この人は、会社では頼れる先輩なのだがプライベートだと結構頼りないWWW
道間違えたのはまだいいですがせめて謝罪を(笑)
そんなこんなで若干キレ気味な私は私の感で歩き始めた。
KGさんはもはやテンパっていたので(笑)
時間を見ればさっきまで余裕だったはずが数キロ逆方向に来ていたため、もはや間に合うかどうか的な所まで追い詰められていた。
今日は着物なので歩幅が小さく歩きにくいし、
汗を掻きたくなかったので、
出来るかぎりゆっくりと歩きたかったのだが
遅れるかもしれないので、頑張って早歩きで向かう。
「あーもう最悪っすよ!」
(`□´)!
「いやーホント方角とか苦手で云々かんぬん…(まだいいわけ)」
(>▽<;; アセアセ
しばらく歩くとようやく知っている道に出て二人落ち着く。
汗掻きながらもなんとか時間内に会場マンション入り口に到着。
オートロックがあるのでここで会場に電話することに。
「んじゃかけますね」
電話をかける。
とるるるるるるるるるるる…
とるるるるるるるるるるる…
( ̄Д ̄;;
とるるるるるるるるるるる…
とるるるるるるるるるるる…
( ̄Д ̄;;
とるるるるるるるるるるる…
出ないWWW
「あれ?!出ないっすよ?」
「もしかして今日じゃないとか。日にち間違えました?」
「いや、あってると思うけど…」
(;´Д`)
「じゃ、KGさんの携帯でかけてみてくださいよ」
「あいよ。」
とるるるるるるるるるるる…
続きます…。