姉は学生の頃から、この家を継ぐ。


長女として、人生設計をしていた。


私に対して、後継者のいない母の実家へ入るよう言ってきていた。


私は、勝手に決められるのは嫌だったから返事はしなかった。


そんな簡単に決められる問題じゃない。




姉が、帰ってきてから結婚相手を連れてきた。


後に、婿として入ってくれた義兄だ。


専門学校時代の同級生だったが、義兄もすでに就職していた。

でも、退職してこっちに住む。


え?だって、まだ婚約もしてないよね。


疑問に思ったけど、結局義兄は我が家の近くにあった空き家に住むことになった。


姉・義兄共にまだ21歳。


早すぎるんじゃ?


と、思った。


翌年、二人は結婚した。


一緒に住もうと提案したらしいが、

母が大反対。


反対の理由は、姉夫婦と暮らすようになったら、家事一切合切を自分がやらなければならなくなる。

子供が生まれたら、孫の守りまでさせられる。

それが嫌だったらしい。


母にすれば、合わない姉と暮らすのが苦痛だったのかもしれない。


確かに、姉は利用できるものは利用する。

みんなでやれば良いといいながら、都合は自分の都合だろう。


姉と暮らせば、姉がルールになる可能性はある。


母の言いたいことは、私は後に身に染みてわかるようになる。