節くれだった白い拳が降ってくる。百均で買ったビニール傘みたいな心はすぐ破けてしまう。破けて使い物にならなくなってしまった私はゴミ箱に捨てられてしまった。露先を束ねては指で数えてどれくらいたったかは覚えていないけれど、手元は赤く濡れているから捨てられたあの日の記憶だけは血液のシミのように消えないでいる。洗っても洗っても、消えないでいる。使用した水は排水溝では吸いきれないほどになって、口角に泡沫が生まれては死ぬを繰り返している。水が濁流となって、そこに本音をそっと流す。それでも私の心はやはり破けたままで、ゴミ箱に捨てられている。
節くれだった白い拳はやがて何事も無かったかのように目の前から消えた。脳天から流れる水は深い赤…であるかのように見え、私を冷たく包み込む。それはあまりにも冷たくて、低体温症に罹患した。それがまるで離間した2人の人間関係を治しきれないと天から告げられたように思えて肩の震えが止まらない。季節外れの寒さが私を襲っている。今年も夏がやってきたはずなのだけれど。
ニュースで知ったのですが、メキシコで雹が大量に降ったみたいですね。現地の皆さんの無事を祈ります、、アーメン