こんばんは🌟
台風、熱帯低気圧に変わったみたいですね。
今回は長かったし、予報も毎日変わったりで大変でしたよね。
みなさん、大丈夫ですか…被害も出ているみたいで心配です。
すっかりと通り過ぎて落ち着くまで,くれぐれも気をつけられてくださいね。
本当は途中まで別のブログを書いていたのですが、台風で落ち着かない気分だったので、こちらのブログを先に書くことにしました。
それと、舞台を観た熱量のまま書いておきたくて。
途中まで書いてたブログはタイミング的に今年は書けないかもなぁ。
さて、荒れたお天気の中でしたが先週金曜日に行ってきました。
ミュージカル「モーツァルト」
私的、はじめての帝国劇場でした。
帝国劇場は中も劇場らしくフォーマルな雰囲気があって、ステンドグラスにシャンデリアも…素敵でした。
もうすぐ改装工事に入るんですよね。
改装されても少しレトロなこの雰囲気は残るといいなぁ。
私が見た回はヴォルフガングを京本大我くん、
ヴァルトシュテッテン男爵夫人を香寿たつきさん、
アマデウスは星くんという男の子の回でした。
このミュージカル、どうしても見てみたくてFCはもちろん色々な申し込みをして、やっとやっと取れた1回のチケットでした。
チケットを当ててくれたお友達に感謝です✨
B席の1番後ろの列だったけど、この演目を見られただけで大満足でした。
ちなみにセンターくらいの位置で、見やすかったです
双眼鏡は忘れずに持っていったよ。
グッズがかなりの時間並ぶ…というポストを見ていたので、早めに行こうと開場の5分前くらいに着きました。
外にかなり列はできていたけど、開場になると数分で入れたかな。
グッズもすぐに並んで、15分くらいで買えました。
ミュージカル好きな友達に「この演目はあらすじを見てから行った方がいいよ」って教えてもらってたんです。
知らないままで見るとなんとなくで終わってしまうかもしれないからと。
それであらずじは読んでいったのですが大正解でした。
ここからはネタバレあります!
ごめんなさい。
何度も再演されている作品だけど、一応
このミュージカルは「才能が宿るのは肉体か、魂か」という主題があるんですね。
それを知っていたかどうかでも全然見る目は違いそうです。
最初に席に着いた時に舞台上にある大きなピアノを模したセットに目を奪われました。
素敵
そのピアノのセットの前に幕が降り舞台の始まりです。
お話しはモーツアルトのお墓を探す男たちと元の奥さんのシーンから始まります。
暗く不穏なシーン。
モーツアルトのお墓って結局どこなのか、どこに埋葬されたかわからなくなってしまってるんですね。
そこから一気に明るい社交界のシーンへ。
神の子と呼ばれた幼いころのモーツアルトがピアノを披露するパーティの華やかな場面。
ヴォルフガングにはピアノが得意なお姉さんもいたんですね。
知らなかったけど、当時はやはり男の子でないと出世できない時代だったみたい。
お父さんはモーツアルトの才能を誇りに思い、彼自身も自身の才能を実感し自信もあったんでしょうね。
そこから時代は流れて、成長したモーツアルト。大我くんの登場です。
このビジュアルのままのモーツアルトがとっても素敵。
この赤に金刺繍の衣装は子供だけが着られるものだったんですね。でも大きくなってもその衣裳を着たがるヴォルフガング。
それは小さい頃の栄光への執着?それとも派手好きで常識にとらわれない彼の感性?
この衣装だけど、他のみんなはその時代にふさわしいロココ調のドレスにレースたっぷりのきらびやかなお衣装。
男性は白いかつらを被っている。
でもモーツアルトだけは長くのばして編んだ髪にダメージジーンズ。
それがね、めっちゃかっこよくて。
この彼だけの現代的な衣装だけど、シーンによって何着も何着も変わるんです。
皮のジャケットなんかもあったりして。
そのどれもがかっこいんだけど、これって彼の性格が軽やかで、移り気だったりとか、彼の周りの状況がころころ変わったことも意味しているのかなと。
モーツアルトは変人だった、落ち着きがなく、下品、人との安定したコミュニケーションがとれない・・・
など色々言われてますよね。
その変人っぷりが良いように表れてたなぁと思いました。
大我くんの歌、とっても素敵でした。
FNS歌謡祭で「僕こそ音楽」を歌うのを聞いて、その時も楽しそうに歌っているのがすごくいいなぁって思ってたけど、生で聞くこの歌がとてもとてもよかった✨
ミュージカル好きな友達も「大我くん仕上げて来たね」って言ってた。
声量が凄くて鳥肌が・・・・
この歌は彼の音楽への愛情が溢れている。そして「ありのままの僕を愛してほしい」という歌詞は、
僕のことを才能として見るのではなく、小さい頃の従順な僕の延長として見るのでもなく、今のこの自分自身を見て欲しいということかな。
そしてなんと言ってもすごくチャーミング。
場面場面でころころ変わる表情がヴォルフガングらしくてちょっといたずらっぽく笑うところも遊び好きで子供っぽいモーツアルトにぴったりの雰囲気。
はぁ、大我くんのヴォルフガングを見られてよかったなって思いました。
そのヴォルフガングにいつもぴったりと寄り添うのは小さい頃の赤い衣装を着た彼自身、アマデウス。
彼は真面目な顔をして白いかつらをつけ、いつも紙とペンを手に作曲ばかりしている・・・あの当時の父の望むまま姿をしている。
その姿が現すのは彼自身の才能?それとも小さい頃の栄光へのコンプレックス?
このミュージカルだとね、お父さんもお父さんを雇っている大司教もとてもモーツアルトの才能に執着している。
大きくなってもいくつになっても。
そういう意味ではこの作品はヴォルフガングの成長と自立のお話しなのかなとも思う。
それを見ていて、お父さんに「もういい加減子離れしなよ~」とかちらっと思ったりするのだけど、
その当時の家族事情は今と違うだろうし、ヴォルフガングの性格を考えると心配しても当たり前なのでは?
なんて思ったりも。
そんな様子の父親に対して、ヴォルフガングの支援者であるヴァルトシュテッテン男爵夫人は歌う。
愛とは解き放つことよ
愛とは離れてあげることよ・・・
この歌を歌う香寿たつきさんがとてもとてもよかった。
感動して泣けて来ちゃった。
そして彼女はお金持ちの役なので豪華絢爛なお衣裳とジュエリーにも目を奪われる。
大きなリボンのドレスに、レースがたっぷりの袖。首飾りも髪飾りもキラキラして素敵。
様々なしがらみから自由になりたいヴォルフガング。自分を型にはめようとする父親からも大司教からも、自分の幼い頃の幻影からも…
自分の小さい頃、無条件に才能を評価されていた頃の自分にだんだん蝕まれはじめていく。
というところで1幕は終わります。
2幕の始まりも墓地のシーンから…
男たちはヴォルフガングと共に埋葬された彼の未発表の曲や他にもお金になりそうなものを探している。もしかしたら、大司教にその脳を差し出そうともしている?
(大司教は研究のために様々な才能のある有名人で亡くなった人の脳を集めていた…)
打って変わって、ウィーンの社交界。
華やかなシーン。
このミュージカルには色々な歌が散りばめられていて本当に楽しかった。
優雅なクラシック音楽の曲からロック調のものまで。
生演奏でエレキギターもきっとあったんだよね。
後半はヴォルフガングの華やかな活躍が描かれるのかと思いきや、これは全てを通して彼の裏側の苦悩を表現した作品だったのね。
相変わらず険しい顔でヴォルフガングに寄り添うアマデウスの姿。
2幕では奥さんとの関係も一つの軸になっていました。親同士が決めた相手ではなく、本人たちの意思で結婚を決めるのは当時一般的ではなかったみたい。
愛し合って結婚した2人だったけれど、
作品作りに没頭し、パーティーなど派手な遊びが大好きなヴォルフガングと、これまた遊び好きなコンスタンツェ…これでは2人の距離も気持ちも離れがちになっても仕方ない。
でもね、奥さんのコンスタンツェはドレスの上にヴォルフガングが着ていた革ジャンを羽織っていたり、現代的なムートンのコートを着ていたりして、ヴォルフガングに影響されてそうなったのかな?って思うと可愛らしいとこあるんだなって思ったよ。
順調な仕事に対して、彼自身のことは相変わらずで、大司教とは訣別し、和解できないままお父さんは亡くなってしまう。
その後、お父さんの姿をした黒ずくめの男がヴォルフガングの部屋を訪ねてきてレクイエムの作曲を依頼する。
一心不乱に作曲に没頭するヴォルフガング。でもその内にどんどん常軌を逸した状態になり最後にはアマデウスの持っていた白い羽ペンを自分の胸に突き立てる!
ここ、ごめんなさい、黒いシフォンのシャツがはだけて白い胸が現れて「はぁぁ~!」ってなってしまった。
彼が最後まで逃れられなかったのは、周りからのしがらみ?家族?それとも、自身の才能という諸刃の剣?
ヴォルフガングの死後、全員で歌われる「影を逃れて」
迫力が凄すぎて鳥肌が止まらない。
その中をアマデウスと共に坂の上から現れるヴォルフガング。
彼の声が高らかに響く。全員の中にあっても力強く響くその声が私の耳にいつまでも残っていました。
その後のカーテンコール
3回目に観客全員からのスタンディングオーベーションが壮観だった!
このカーテンコールでは大我くんはご挨拶するのね。
それって嬉しいよね。おじぎだけのカーテンコールの舞台もあるけども、でもやっぱり素に戻った大我くんの声が聞けると嬉しいよね。
最後にアマデウス役の星くんと一緒に下手から上手まで手を振りながらニコニコで歩いてくれたのもめっちゃ嬉しかったな。
思わず私もめっちゃ手を振りかえしちゃった。
下手から捌ける前に星くんを抱き上げて自分のマイクを通してご挨拶できるようにしていたね。
星くんの「ご来場ありがとうございました。気を付けてお帰りください。」がしっかり言えてて「よく言えました!」
って思ってほっこりした気持ちで帰途につきました。
今はまだこのミュージカルの世界に浸りまくっています。