日本の劇団「第十七捕虜収容所」を観に行きました。


日本の劇団とは…

日本にある十年以上続く老舗劇団の劇団員から、それぞれ代表者一名が参加し、出演者全員劇団員のみで構成される企画

それが日本の劇団…。

(スーパー・エキセントリック・シアターWEBサイトより)


シアターブラッツ初めて来た。

トイレが1個しかなくてビビる。

座席は自由。

最前列が空いていたので座る。


上演前と終演後は写真を撮って良いとのことで、舞台セットを撮る。

下手端にストーブと薪。季節は冬だろうか…。 上手端から袖にはけられるようになっていた。


役者さんの声ってデカイな。

小劇場だったけど、ホールサイズのデカボイスが飛び交って、迫力満点だった。


⚠️以下はネタバレが含まれます。


 

ドイツ軍の捕虜となり、捕虜収容所に収監されているアメリカ人たちの群像劇。


脱走を試みた捕虜二人が、射殺体で発見された朝から始まる。

なぜ情報が漏れたのか?

我々の中にスパイがいるに違いない、と予想する。


最初のシーンで、胡散臭い優等生がいるなと思ったら、そいつがスパイだった…😅

観ていくうちに怪しい人が出てくるが、最初のカンが当たって面白かった。


セフトンは周りと対立して孤立している。

いかにもだが、彼はスパイではないだろうと思う。

「ドイツ人の官舎に火を点けて燃やしたい」


最後まで謎も残った。

・無くなったラジオは、結局誰が盗んだのか?(セフトンが商売に使った?)

・ゲシュタポがポスターに隠して置いていった紙は何だったのか?

 オカリナのジョーイが取ったから、彼がスパイかと思ったら違った。あれは…?


金持ちの息子ダンバーが新規収監者としてやって来たとき、やたら彼に突っかかるセフトン。

同じボストン出身だから、故郷で遺恨があったのか?と思う。

そして、強制収容所送りが決まったダンバーを救おうとする面々。

セフトンはダンバーを脱走させるべきだと言う。ここで、無理やり脱走させて射殺されたら、復讐が果たせて万々歳的な作戦かな?と思ったら違った。

この時点でスパイが誰なのか一人だけ分かっていたセフトン。

脱走作戦は、自分とダンバーを救う&スパイを処刑する計画だった。

スパイのプライスを囮に脱出することを提案する。

「それは殺人だ」と反対する声も、やがて消える。


プライスは全員によって囮として外に締め出され、「俺はドイツ人だ!」とドイツ語で叫ぶが銃声が響く。


捕虜たちがそっと上窓から覗くと「官舎が燃えている」。

セフトンが望みどおり実行したのだ。つまり、脱走にも成功したのだろう。

(了)


1954年に映画化されている。

そちらのあらすじを読むと、セフトンは最初から孤立しているわけではなく、徐々に不信をかっていくのだが、この作品では最初から仲間との関係はこじれていた。

スタート位置が違うので、セフトンと仲間の関係はラストまで動かない。最後に一気に動く感じだった。


タバコで買収できなかったゲシュタポを、女性の絵を見せてどこかへ連れて行くのだが、ここは何をしているのかわからなかった。

映画版のあらすじから、女囚のお風呂を覗きに連れて行ったようだった。


ストーリーは単純ながら、細部で分からないところがチラホラ…。


原作:「Stalag 17」(ドナルド・ビーヴァン、エドモンド・トルチンスキー)ハーモニア社

翻訳:たかしまちせこ

演出:#早川康介 さん(劇団ガバメンツ)


【出演】

#多田直人 さん(キャラメルボックス)

#浅野康之 さん(劇団鹿殺し)

#倉貫匡弘 さん(劇団TRASHMASTERS)

#鈴木翔音 さん(スタジオライフ)

#岡本篤 さん(劇団チョコレートケーキ)

#鹿野宗健 さん(劇団青年座)

#井上ほたてひも さん(ポップンマッシュルームチキン野郎)

#原口健太郎 さん(劇団桟敷童子)

#永澤洋 さん(花組芝居)

#渡辺慎平 さん(劇団昴)

#花戸祐介 さん(クロムモリブデン)

#栗原功平 さん(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)

友情出演:#白倉基陽 さん(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)


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