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海外医療情報 評判 多岐に情報をご提供

病気だけでなく、害虫なども含めた海外で出会う健康問題を解説した本です。

日本のように病原体が少なく、救急対策も完備し、治療費のトラブルも保険によってほとんどなく、主治医も持たない人が多いという国は、世界でもごく珍しいといってよいでしょう。

海外で健康を保持するためには、日本では欠けていた「病気に対する警戒心」を奮い起こすことが大切になります。

これには先ず、正確な情報が必要です。

このことから、本書では、第1部 出国前の準備、第2部 現地生活での注意、とに分け、赴任地に存在する伝染病(風土病)とその対策、即ち、伝染病に罹る9つのリスクをあげ、そのリスクへの対策を実行することにより、多くの伝染病を防ぐことができるという観点から、その対応策を述べてあります。

海外に出かける前の準備に力を入れており、予防接種のスケジュールなどはとても参考になります。

予防接種で予防できる病気

狂犬病

狂犬病は、発病すればほぼ100%が死亡する病気です。

海外では、オセアニアなど一部を除きイヌだけでなくキツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に咬まれることによって感染する危険性が高く、長期滞在、研究者など動物と直接接触し感染の機会の多い場合や、奥地・秘境などへの渡航ですぐに医療機関にかかることができない人におすすめするワクチンです。

ワクチンは4週間隔で2回接種し、さらに6か月から12か月後に3回目を接種します。

3回のワクチン接種後、6か月以内に咬まれた場合には0日(咬まれた日)、3日の2回の接種が必要です。

また、6か月経過後に咬まれた場合には0日、3日、7日、14日、30日、90日の6回のワクチン接種が必要です。
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虫(昆虫をふくむ節足動物)には、病原体(ウイルス・細菌・寄生虫など)を運んで、人に病気をうつすものがあります。このような虫はベクターとも呼ばれます。
この中には、体の表面に病原体を付着させて運ぶだけのもの(ハエなど)と体の中に病原体を取り込んで増やしたり、育てたりして人に感染させやすくするもの(蚊やダニなど)がいます。これらの虫は、外国、特に発展途上国ではふつうにいる『虫』としてみられ、年間数千人から数百万人規模の病気の流行を引き起こしています。
病気になって楽しいはずの旅行がだいなしにならないためにも、予防は不可欠です。虫除け対策をしっかりしましょう。表示します。)

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海外でも日本と同じような医療を受けられると思っていらっしゃいませんか。実際のところ、国によっては大きなケガをした場合など、十分な治療ができない場合もあります。ご自分で動くことができなくなってしまったなら、治療設備の整った地域(場合によっては日本)への空輸などに1,000万円を超える多額の費用がかかることもありえます。日本からご家族を呼ぶ必要も出てきます。

また、一般に海外での医療費は日本と比べると非常に高額です。かぜのような症状で、ちょっと検査をしたら数万円は普通です。また、治療に先立って所持金の確認をされたり、一時金を要求されたりすることもあります。

もしもの場合に現金で解決できる方は少数でしょう。そこで力を発揮するのが旅行保険です。旅行保険で医療に関係する項目として注目していただきたいのが、治療費用および救援費用に関する補償です(一般に、クレジットカードに付帯する保険の補償額は比較的低額となっていることに注意が必要です)。また、治療費を一旦立替払いする必要があるのか、サポート体制が十分なのかなど、保険を利用する際に重要なチェックポイントもあります。万が一のことを考え、補償内容を十分にご検討の上、旅行保険への加入をご考慮ください。

旅行保険(医療に関する部分)のチェックポイント

●治療・救援費用の補償限度額
●補償が受けられる医療サービスの範囲
●以前から持っている病気の治療に対して、補償されるかどうか
●妊娠合併症に対する補償の有無
●高リスクの活動(登山など)に関連する健康問題に対する補償の有無
●サポートの充実度
●個人的に立替払いしなくてもよいかどうか(キャッシュレスサービスの有無)
●給付対象となる医療機関

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予防接種で予防できる病気

A型肝炎

A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広く存在します。

発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。

途上国に中・長期(1か月以上)滞在する人におすすめするワクチンです。

特に60歳以下の人は抗体保有率が低いため、接種をおすすめします。

ワクチンは2~4週間隔で2回接種します。

6か月以上滞在するのであれば6か月目にもう1回接種すると約5年間効果が続くとされています。