宇宙刑事レイカース3 無限融合(アトミックショック) 第42話 | 宇宙刑事レイカースFUN

宇宙刑事レイカースFUN

熱き想いを忘れないオヤジの隠れ家的何でも有りのブログ

「俺の名は、モビー 私立探偵のモビー

 今、俺は月に有る銀河連合艦隊の前線基地『ムーンベース何とか』っていう所にいるんだ

 前線基地って言ったて、間に合わせで造ったような補給基地みたいなもんだけどね

 指定のベイに接岸した後、兄弟子は荷受けの手続きに行ったんで俺とレミーは、兄弟子が戻って来る

 までここで待っていることになったんだ どんなメカが支給されるのか楽しみだね」

いつものようにモビーは独り言で、隣りにいるレミーも良く聞き取れるほどの音量で月面基地に着いてからの事を説明してくれた

「そうね、楽しみ・・・」 宇宙刑事レイカースFUN
モビーの独り言が聞こえていたレミーは、普通に返事をした


「レミーも、どんなメカが来るのか知らないの?」

「ええ、大門の方は知ってるけど モビーの戦闘艇は知らないわ

                       何でも、アボット教授の自信作らしいわよ」

「アボット・・・あっ! 『おしるこ屋』の時のパパさんか?」

モビーの脳裏には、伝説の人気アニメの主人公の顔が浮かんでいた    


モビーには、レミーに桜大門が戻って来る前に どうしても確かめておきたい事が有った

             宇宙刑事レイカースFUN

「レミー ちょっと聞きたい事が有るんだけど・・・」

  「なに?」      宇宙刑事レイカースFUN

レミーの優しい笑顔を見たら、急に聞き辛くなったが 思い切って聞いてみた

「あのさ、さっき兄弟子と話していて思ったんだけど・・・

       あれだよね・・・兄弟子、鬼岩島への行き帰り 俺が気絶してたこと・・・」

「知らないわ・・・  大門だけじゃなくて誰も知らないわよ

               私、モビーが気を失っていた事 言ってないから・・・誰にも」

レミーは、モビーが桜大門の事を兄弟子として認めていると同時に ライバルと思っていることも知っていたので、モビーがワイルド・タイガーでの鬼岩島への行き帰りの道のり 気絶していたことは伝えていなかったし、言う気も無かった


モビーはレミーが、まだ気絶したことを桜大門に言っていないことを知って『ほっ』とした

そのことは、親友にして人生最大のライバルでもある桜大門には知られたくなかったからだ

「レミー・・・さん そのことは、今後も大門の兄貴には内緒にしておいてくれないかな? お願い!」

「どうしようかなー」  宇宙刑事レイカースFUN

レミーは、言うつもりは全然無かったが少しとぼけたふりをした

             宇宙刑事レイカースFUN
「レミー  いや、レミーちゃん レミーさん レミー様 レミーお嬢様 レミー姫、お願い言わないで

 もう、呼び捨てにしたりしないから 明日からは、レミー姫って言うから お願い、姫様」

レミーは、まりのモビーの真剣さに軽い冗談のつもりだったので驚いてしまった

             宇宙刑事レイカースFUN
「わ、わかったから・・・言わないから安心して」

レミーの言葉を聞いて、モビーは目に涙を溜めて御礼を言った

「姫、ありがとうございます この御恩は、一生忘れません」

モビーの一方的な商談が成立をしたところで、桜大門が手続きを済ませて戻ってきた

             宇宙刑事レイカースFUN
「お待たせ 手続きが済んだから、荷物見に行こうか」

「お おう、行こうか」

モビーは、急に態度の大きいモビーに戻っていた

そして、三人は格納庫に向かった




しばらく歩いたところで、桜大門が立ち止まった

「第8格納庫・・・ここだ」

桜大門が、大きな金属製の扉の横に有るカードキーリーダーにカードをスキャンすると格納庫の扉が開き、3人が格納庫に入りと自動的に証明が点灯した

「こ、これは!」

モビーは、そこに有る巨大な物体を見て驚いた

             宇宙刑事レイカースFUN

「レイカース・ロボ『虎覇王(ビクトリー)』よ」


「レイカース・ロボ!?」


「ああ、外宇宙や異次元からの侵略に対応する為に銀河警察機構が開発した

                              格闘戦用巨大機動兵器の試作機さ」

目の前に有る巨大な人型兵器を見て、モビーは以前 桜大門が言ったことを思い出した

「これが、兄弟子の言っていた重機動メカ対策か?」

             宇宙刑事レイカースFUN
「ああ、鬼岩島に配備されている重機動メカに対抗する為に、バード星から輸送してもらったんだ

 試作機だが、バード星でのテストパイロットは俺がやっていたから操縦は問題は無い

 本当に、モビーの情報が無ければ大変な事になっていたよ」

「そうなんかい?」

「ええ 最初の予定では、地上戦は『グランド・ダイモン』だけで やる予定だったの

            まさか、鬼岩島に重機動メカまで配備されているとは思っていなかったから」

「『グランド・ダイモン』って、あの飛行機付き戦車の事だね・・・

                      あれじゃ勝てないよ、間違いなく帰り打ちだったね」

モビーは結構きついことを、すんなり言ったが 桜大門もレミーも正直、同感だったので反論しなかった

             宇宙刑事レイカースFUN
「確かに、こいつは強そうだけど 勝てるのかい? この前、レミーが言ってたけど

     『ロア・メタル』って言う 目茶苦茶硬い金属で出来ているんだろう? あいつ」

モビーが持ち帰った情報を分析した結果、鬼岩島に配備されている重機動メカが、ロア・メタル製である事が判明していた


「確実に『ロア・メタル』製の敵を破壊できる保障の有る武器なんて、銀河系には無いさ」

銀河連合がダーク・ロアに対して苦戦している理由の一つが、『ロア・メタル』であることは事実だったので、桜大門は、正直な気持ちを口にした

「でも、大丈夫!

 『ビクトリー』の『レイカース・スパーク』を応用した『レイカース・ストーム』と言う攻撃を考案した

                                          これなら、いけると思う」

なんとなく、説得力に欠ける桜大門の自信にモビーはピンと来た

              宇宙刑事レイカースFUN

「まさか、兄弟子得意の『捨て身の一撃』じゃないよね・・・」

   「・・・・」      宇宙刑事レイカースFUN

「図星かよ・・・  まあ、しょうが無いんじゃない・・・でも、死ぬなよ・・・兄弟子」


「あたりまえだ」     宇宙刑事レイカースFUN

桜大門は、笑顔で言った


二人のやり取りを黙って聞いていたレミーが、話しが一段落したようだったので話しをし出した

              宇宙刑事レイカースFUN
「早く、モビーの戦闘艇も見に行きましょうよ」


「ああ、そうだね えーと・・・第7格納庫・・・隣だな」

桜大門は、書類を確認しながら言った

「ふぅー戦闘艇ねぇ・・・ なんか、趣味じゃねえよな・・・おれの」

「まあ、そう言うな きっと、気にいると思うよ」


三人は、第8格納庫を出ると隣の格納庫の入口に向かった

隣の第7格納庫は、今までいた格納庫よりも大きいようで入口までは思っていたより歩くようだった

その距離で、ここに格納されているメカの大きさが想像出来た

「モビーの戦闘艇、結構大きいのかしら?」

「200人以上の人達を救出に行くんだから、それなりの大きさは必要だよな」

桜大門の論理は、正しかった

入口の扉の前に着き、早速 扉を開いた三人が格納庫の中に入ると、まっ正面に予想以上に巨大な乗り物が見えた

「デカイ!!  カ、カエル!? 」    

          宇宙刑事レイカースFUN


「ああ、『フロッグポッドMG05』 最新鋭の強襲上陸艇だ」



あとがき

モビー専用機、やっと登場です(笑)

どこかで、見たこと有るメカですって?

はい、正解です(笑) 今回は、そのままの姿での登場です


実は、モビー『カエル型』のメカに乗るということは『宇宙刑事レイカース2(格闘聖書)』連載時の2011年の頃から決まっていました

当時は、ベースになる『カエル型メカ』の玩具を探しまくったのですが なかなか見つからずしょぼん半ば諦めた時『灯台もと暗し』で、トイザらストイザラスさんの見切り品コーナーで見つけて購入した物です

2年の月日を経て、やっと本編に登場出来ました(笑)


当時のブログで、見つけた時の事を書いていましたので興味の有る方はどうぞ御覧下さい

ちょっと、懐かしいです (↓コチラをクリックにひひ


俺の名はビートル! 仮面ライダービートル! (笑)


実は『宇宙刑事レイカース2(格闘聖書)』でも、ちょこっとで出いたんですが・・・

(もちろん、『宇宙刑事レイカース3』の伏線の為ですにひひ

桜大門モビーも、気付いていませんでした(笑)