今回の記事には、昆虫の写真が掲載されています
昆虫を御嫌いな方は、御注意ください
カブトムシ・クワガタ目線で、特撮を熱く語る 『カブクワ大好き』です 
第七回目となる今回のお話しのテーマは
仮面ライダーは、
ちゃんと昆虫の特性を生かして闘っているか？ です
御存じの通り仮面ライダーは、色々な生物 特に昆虫をモチーフにしたライダーが多いですね
それは 最初の仮面ライダーの仮面ライダー１号と２号が、人間に他の動植物の特性を持たせた改造人間を作り出す秘密結社ショカーによって生み出された為と言えます
1号・２号ライダー以降、沢山の仮面ライダーが現れましたが はたしてそれらのライダー達は、自分たちのモチーフになっている昆虫達の戦闘能力を生かし切って闘っているのでしょうか？
今回は、そんな どうでもいいことを論じてみたいと思います(笑)
やはり、最初は仮面ライダー１号と２号ですね
二人は、ショッカーにトノサマバッタの能力を持った改造人間として改造されました
バッタ自体は、草食で好戦的ではありませんが 外敵に襲われた時は強力な後ろ脚でジャンプをしてその場から逃げます
私も、小学生の時によくトノサマバッタを捕まえましたが 捕まえると、その強力な後ろ脚でバンバン蹴られました
力が強く、トゲトゲが有り結構いたかったです
ライダージャンプとライダーキック
１号・２号ライダーに限らずバッタをモチーフにしている仮面ライダーは、バッタの特性をよく生かして闘っていると言えますね
真の腕のトゲトゲを使った攻撃も、間違ってはいないですね
トンボの一番の能力は、昆虫界でも群抜いた飛行能力
しかし、Ｖ３は悪の組織に改造されたのではなく１号・２号ライダーの手によって改造され
どちらかと言えばコンセプトは『力と技のライダー』でデザインだけなんとなくトンボにしてしまった
みたいなところが有るのでトンボの特性はあまり生かされてはいませんね
せいぜいハリケーン号に乗ってジャンプするくらいですかね だいたいマフラーを『２枚の翼』って言うところからトンボじゃないですね（トンボの翼は４枚ですね）
その点、同じトンボでも『スカイライダー』は特性を生かしていますね
（でもデザインはイナゴなんです本当は
）
反対にドレイクは、見た目以外にトンボらしい所は見当たりません 飛ぶわけでもないし鉄砲使って闘うなら、わざわざトンボ名乗る必要はなかったのでは？
幼虫のヤゴは、顎を伸ばして魚を捕まえるので・・・そこからって訳じゃないですよね
ブラックサタンに改造された仮面ライダーストロンガー モチーフは、もちろんカブトムシ
カブトムシの特性はなんと言っても強い力と 頭角を使っての投げ技です
その力と技でカブトムシは、メスや餌場を巡ってカブトムシやクワガタと勇敢に戦います
電気人間のイメージが強く その後のシリーズへの客演時も『エレクトロファイヤー』か『電気ショック！！』しかやらせてもらえませんが(笑) 実は、カブトムシらしい力技や投げ技も得意な仮面ライダーなんです
仮面ライダーストロンガーは、ブラックサタンの怪人製作のコンセプト『メカ怪人』のラインに乗り電気の技を使いますが 基本的な技はカブトムシの特性を生かした仮面ライダーと言えます
それに比べ、外国産カブトムシ勢は剣や斧や空手技に頼った戦いをして 残念ながら、挟み締め上げたり、投げたりというカブトムシらしい戦いは出来ませんでした
ヘラクレスオオカブト コーカサスオオカブト ケンタウルスオオカブト
宇宙開発用の拳法使い仮面ライダーこと 仮面ライダースーパーワン
モチーフはスズメバチですが、ファイブハンドと赤心少林拳がメインの戦いで蜂の特性は生かされてはいないですね
その点こちらの義兄弟は、さすがにお尻に針は付けられませんでしたが『ライダースティング』は蜂の特性を生かした戦いと言えますね
パーフェクトサイボーグこと、仮面ライダーＺＸ モチーフは、もちろんテントウムシ・・・・ではなく
カミキリムシです・・・・・どこが
？
（カミキリムシの写真が無かった為
フィギュアを使っています）
カミキリムシの一番の特徴は長い触角ですが、これは感覚器官です
生きていく為にとても大切なものなので、これを武器にして闘うことなど有り得ませんね
カミキリムシは、花や葉、樹皮などを食べる為 顎がとても発達していて挟まれると無茶苦茶痛いです 『髪の毛も切れる虫』『噛み切る虫』が、名前の語源と言われるくらい強力です
カミキリムシを捕まえる時は、気をつけないと指を噛み切られてしまいます
しかし、仮面ライダーＺＸが噛みついたという話しは聞いたことが有りません
体中が武器のパーフェクトサイボーグの忍者ライダーですから、噛みつく必要はないですね
その点 仮面ライダーギルスは、パーフェクトにカミキリムシしてますね
仮面ライダーアマゾンばりに、噛みつきまくってましたから(笑)
少数派ではありますがカマキリをモチーフにした仮面ライダー
（ガタキリバは、微妙な立場ですが）
カマキリの前足は、けして鎌のように切る為のものではなく 獲物を動かなく押さえつける為の物ですが 鎌のように、切る武器として使いたくなるのは仕方ないですね(笑)
まあ、切れない訳でもないとは思いますのでＯＫにしちゃいましょう(笑)
わたし的にガッカリなのは、クワガタ系の仮面ライダー達です
クワガタは、高い戦闘能力を持った甲虫です
餌場を守ったりメスを争う時は、鋭い内歯を持った大顎で相手を挟み締め上げ 場合によっては切断してしまうことも有ります
そんな高い戦闘力を持った特性を生かして闘った仮面ライダーが、ほとんどいないからです
唯一、仮面ライダーガタックの『ガタックダブルカリバー』を合体させて巨大なハサミとして使用した『ライダーカッティング』のみが挟み技と言えますが、残念ながらほとんど『ガタックダブルカリバー』を二刀流の刀として使用していましたし ほとんどの場合、決め技はライダーキックでした
仮面ライダーガタック以外のクワガタ系仮面ライダーには、もっとクワガタとしての自覚を持って闘ってもらいたかったです(笑)
昆虫系仮面ライダーは、こんなもんですかね？
サソリと蜘蛛は昆虫ではないので今回は書きませんでしたが、結果は同じですね
こうやって整理してみると、元になった昆虫の特性をしっかり生かして闘っている仮面ライダーと
「なんでその格好しているの？」と言いたくなってしまうくらい 元の昆虫の特性をシカトして闘っている仮面ライダーとハッキリ別れてしまいますね
また、どちらかというと悪の組織に改造されてしまった仮面ライダーの方が 特性を生かしている仮面ライダーのような気がします
やはり、悪の組織の方が 改造人間を作る時に、しっかりとコンセプトを持って改造しているのではないでしょうか
仲間内で改造されたり 装着スーツ作られると、なんとなく「この虫、カッコ良いからデザインもらっちゃおうぜ」的な感じで使われたのではないか思えてしまいます（笑）
せっかく、哺乳類に比べ戦闘能力の高い昆虫の力を与えられたのですから 有意義に使って人類の未来を守ってもらいたいですね
最後に『悪の組織に改造された』と言えば 思い出したのですが前から気になっていたことが有ります
仮面ライダーZXが主人公の特番『１０人ライダー 全員集合』の１シーンなのですが
悪の組織バダンに改造され、改造人間仮面ライダーZXにされた村雨良に 先輩の仮面ライダー達のビデオを見せ『こんな境遇なのは、お前だけじゃないんだよ』と、風見志郎・結城丈二・沖一也が教えるシーンなのですが
見終わった後に村雨良が
「正直、驚きました・・・俺と同じ境遇の人間が９人もいたなんて・・・」
と感想を言いますが、それに対して風見志郎が
「俺達も、一度は君と同じ復習に燃えたんだ」
と、仮面ライダーとして平和の為に一緒に闘うように説得を始めるのですが
この部屋にいる３人の先輩仮面ライダー、誰一人として村雨良のように悪の組織に改造された人いないんですが・・・・
それどころか、死にかかっていたところを 命を取りとめる為に、先輩や同僚が行った緊急蘇生手術の結果だったり
自らの夢の為に、自分から志願して育ての親に改造してもらったりと、悪の組織に無理やり改造された村雨良とは違い どちらかというと皆さん前向きな改造人間なんですが・・・
こういう話しの展開で、説得するならもっと適任の仮面ライダーがいるような気がするのですが・・・・