最高級のカセットデッキと言えば、ナカミチ。
最初に582を買って、後からCR70を買い足しました。
先に壊れたのはCR70。やっぱり、電気仕掛けが多い方が壊れやすい。
582も、動かしていなかったら、ピンチローラが変形気味。
諦めていたら、なんと修理できることが判明。
見事に甦りました!
上がCR70、下が582。582は、修理から帰ってきたばかりでまだビニールがかぶっています。
ナカミチの特徴は、キャリブレーション機能。
400Hzと15KHzでバイアスを調整します。
それぞれの信号を録音し、出力がそろうように調整します。
これができるのは、discrete 3 heads、つまり、録音用と再生用のヘッドが独立しているため。
通常は、録音用と再生用は、1つのヘッドで兼用ですが、別のヘッドなので、録音したはなから再生して信号をモニターできるのです。
実際、15KHzがきちんとでるようにするには、テープの種類毎にバイアスを調整する必要があり、必須の機能だと確信していました。
また、ヘッドのアジマス調整も同様にできました。
582はマニュアルで、小さなドライバーで回しながら調整。
CR70では、それが自動化されました。
使い込んだのは582。
レコファンでLPをレンタルしたり、NHK FMの「軽音楽をあなたに」をエアチェックするのが日課になっていました。
CR70がでてしばらくすると、アナログの時代は終わりを告げ、デジタルの時代が幕開け。
レコード店の店頭でもレコードからCDへの切り替えが急速に進みました。
「CDとレコードはどっちが音が良いのか?」、というような記事が、FM fanとかによく載っていました。
実際、ボクは、18万円のCDプレーヤー(確か、YAMAHAのCDX-2000)を購入しましたが、アナログの方が絶対音が良かったです。
そう考えると、CDや今のデジタルオーディオの進化も目を見張るものがありますね。
そして、成熟期を迎えていたアナログプレーヤーの話は、またの機会に。