昨日から「叱るしつけ」の問題点についてお話しています。

ここでは、叱る、叩くなど直接罰を与えるようなしつけのことを「叱るしつけ」と表現しています。

今日はその続きをお話します。

③正しい方法を教えなければ、根本的な解決にならない

叱って「問題となる行動」の頻度を減らせたとしても、犬に行ってほしいことを教えなければ、多くの問題は根本的には解決しません💦

例えばトイレ以外の場所で排泄したことをどんなに厳しく叱っても、トイレで排泄するようにはなりません。

隠れて排泄するようになるだけです。

トイレで排泄することを教えるためには、トイレで排泄した時タイミングよく褒めて、好物を与えることです。

「どうしたら得か」を考えて行動する犬🐶は、トイレで排泄するようになります。

④叱るの強さやタイミングが難しい

「叱る強さ」が弱すぎると効果がなく、強すぎるとトラウマ⚠️になります。

これが叩く場合は、怪我をしてしまう可能性もあります。

人間よりも小さいので、怪我が度を超えたものになってしまうケースもあります。

専門家の中にはとても効果的に罰を与えるテクニックを持っている人がいます。

しかし、その人がいない時の行動は変えられないですし、飼い主さんは同じように行うことは困難です。例えばお父さんにできても、子供には難しいかもしれません。

逆に飼い主さんが大怪我をしてしまうケースもあります。

古くから犬に用いられた、「チョークチェーン」という引っ張ったら首が締まる首輪は、犬の頸部損傷の原因になることがわかっており、お勧めできません。

⑤叱られた場面の様々なものに、嫌な印象を持つようになる

叱られた犬は、

叱った人はもちろん、その場所やそこにいた他の人、あるいは犬などに対してもよくない印象を持ってしまう場合があります。

例えば、排泄の失敗の後にトイレに連れて行って叱ると、犬はトイレを「怖い場所」だと思って近づかなくなり、ますますトイレで排泄しなくなってしまいます😭

「叱るしつけ」にはさまざまな問題点がありますね💦

また次回に続きます。

「叱るしつけ」の問題点②